貯金を貯めようと努力しているものの一向に貯まらない家庭は少なくありません。生活費を頑張って節約し、家計簿もきちんとつけている・・・だけど貯金が全然ない家庭もあるでしょう。
実は貯金がない家庭にはいくつか共通点があります。この共通点こそが貯金ができない原因でもあり、貯金ができるようになるために改善すべき点でもあります。
では貯金がない家庭に共通している“原因”とは何なのか?大きく分けると5つあります。
目次
家計の収支を把握していない

貯金がない家庭の原因として一番に挙げられるのは家計の収支が把握していないことです。毎月収入がいくらあって支出がいくらなのか?をきちんと把握してないとどれだけ節約をしても貯金に回すお金はねん出できません。
家計の収支を把握する方法としては家計簿をつけるのがもっとも分かりやすい方法でしょう。下記ページで簡単に家計簿をつける方法を紹介しているのでぜひ参考にしてください。
家計の収支を把握してから「貯金ができない原因」がどこにあるか?を調べましょう。とはいっても貯金ができない原因として考えられるのは次の2点です。
収入(給料)が少ない
生活を続けるうえでお金は必要です。どれだけ節約しても必ず必要な支出はあります。
つまり必要な支出によってすべて消えてしまうほどの収入しかないのであれば、当然貯金はできません。貯金を作りたいのであればまずは一定以上の収入が入るような行動をとりましょう。
例えば子供がいない夫婦であれば奥さんは専業主婦ではなく共働きに出るとか。また親など家庭の事情で働きに出られないのであれば自宅でできる仕事に従事する・・・といった選択肢もあります。
下記ページで紹介している仕事は自宅でできる仕事で必要な資格もないので、家にいないといけない奥さんはもちろんご主人の副業としても活用できます。
生活費の支出が多い
貯金がない家庭の多くは収入に対して支出が多すぎる傾向があります。とはいえ各生活費は生活習慣によっても変わってくるため
「食費は絶対に〇万円以下に抑えましょう」
「光熱費に〇万円かけてたら無駄遣い決定」
といったボーダーラインが引きにくいのが現状。そこで貯金がない家庭がつい無駄遣いしがちな生活費の項目と支出上限の目安を紹介しますので、こちらを参考に『節約すべき支出』を見つけてください。
家賃
貯金がない家庭ほど住んでいるところの家賃が高い印象があります。利便性や間取りなどにこだわった結果、家賃が生活費を圧迫しているのでしょう。
家賃は収入の3割以内に抑えないと貯金に回すお金は作りにくくなります。もし3割を超えているのであれば思い切って引越しも検討した方が良いかもしれません。
食費
最も無駄遣いが潜みがちな生活費が食費です。目安としては生活費の15%以内に抑えられるのがベストで、それ以上食費にかけると「無駄遣い」がある可能性があります。
ただし、子供が多い家庭だとどうしても食費が多くなりがちになります。そんな時は毎月の貯金額を減らしたり奥さんもパートに出たりするなどして家計の収入をあげる方法を検討しましょう。
スマホ代などの通信費
意外と忘れがちなのがスマホ代などの通信費です。例えば夫婦で別々のキャリアを使うよりも同じキャリアを使った方が『家族割』が適用できておトクになったりします。
また通信費は一度契約するとしばらくプランを見直さない人が多いです。ただプランも年に数回新しいものが出たりするので定期的にプランを見直してお得な方へ酉帰りたりするだけでも支出はだいぶ変わってきます。
保険料
保険料も通信費同様一度契約してそのまま・・・という人がいます。加入したままの保障になっていると
欲しい保障がすべてカバーされていない
保障が厚すぎて保険料が高い
のどちらかになっている可能性が高いです。どちらも適正な保険料とは言えず保険をかけている意味はあまりないので定期的に見直して適正な保険料で適正な保障をつけましょう。
子供にかける支出が多い

主に教育熱心な家庭にみられる傾向で、子供のかけるお金に糸目をつけないため貯金までお金が回っていかない家庭もあります。
確かに子供にお金をかけるのは悪いことではありません・・・が、かけすぎると後々自分達の将来が大変になる危険性がありますので、多少は貯金に回すのをお勧めします。
特に次の支出にお金をかけている家庭は少し見直した方が良いかもしれません。
習い事
子供の成長のためにいろいろな習い事をさせるのは良いことです。ただし“身の丈”に合わない習い事をさせる必要はありません。
例えばよりネイティブな英語を身に着けてもらうために月謝の高い英会話教室に通わせるのも、それでも貯金に回せる収入があればいいですが生活費を削ってまで通わせるべきなのか?は疑問点が残ります。また複数の習い事をさせて月々の習い事の支出が大きくなりすぎているのも原因の1つです。
習い事をさせることに問題ありません・・・が、生活に負担がない範囲で習わせないと本末転倒になってしまうので注意しましょう。
おもちゃや服を買ってあげるお金
子供がかわいくてついついあれこれ服やおもちゃを買ってしまう家庭も貯金はないでしょう。お金があれば子供のものを買ってしまいますからね。
おもちゃや服は当然必要ですが少なくとも“毎月”買う必要はありません。ならば子供の将来のために貯金をした方がよっぽど子供のためのお金になるのではないでしょうか?
お金の使い方が間違っている

貯金がない家庭のお金の使い方についてはこれまで説明した
生活費だけでギリギリいっぱい
生活費に「ムダ」がある
養育費のかけ過ぎ
以外にもあります。つまり正真正銘の『無駄遣い』がある・・・ということ。
特に次の2つが多いと必然的に無駄遣いが多くなり、貯金に回すお金がねん出できなくなります。
衝動買いが多い
時間とお金があればふらっとお店に行ってつい何かを買ってしまう・・・そんな行動がクセになるとお金はいくらあっても足りなくなります。たとえそれが100円くらいの安いものであっても毎日使っていれば3000円の出費になるわけですからね。
衝動買いはいろんなところで発生する可能性があります。食材を買いに行ったスーパーはもちろんコンビニはついつい買ってしまいそうになるので、買い物に行く時は衝動買いをなるべくしないよう注意しましょう。
衝動買いを抑える方法については下記ページで紹介しているので参考にしてください。
趣味や遊びに使うお金が多い
家族で遊びに行ったり趣味に使うお金も人生を楽しく過ごすためには必要です。しかしついつい楽しくなってお金を使いがちになる人も少なくありません。
遊びに使うお金が増えると生活に必要なお金にも少なからず影響がでます。財布の紐が緩くならないよう娯楽に使うお金はきちんと予算内で収まるよう工夫して使いましょう。
「貯金が必要」と感じてない

そもそも「貯金なんかして意味あるの?」という家庭であれば貯金など全くしていないでしょう。実際にそういう家庭も存在します。
貯金に関心がありませんから入ってきたお金は使えるだけ使います。毎日を楽しく過ごす方が大事と考えているため貯金に全く関心がありません。
貯金をしないとダメ!というわけではありませんし、お金の考え方は各家庭の自由です。「貯金がなくても大丈夫」と心の底から思うのであれば無理にお金を貯める必要はないでしょう。
高級志向

主に高収入の家庭にみられる傾向です。収入が多い分生活費にかけられるお金も多いため、生活水準が高めになります。
しかし、一度上げた生活水準はなかなか下げられません。
例えば住んでいる場所でも「今住んでいるところの家賃が20万円だから次住むところは20万円以上じゃないと嫌!」という考えが強くなります。また旅行に行く時もついグレードの高い席を取ったり広めのホテルをとったりするため、出費がどんどん膨らんでいきます。
つまり収入が多くても支出も多くなるため結果的に貯金ができない・・・ということ。高収入な人ほど貯金がないのはこうした背景があるからです。
まとめ
貯金がない家庭には「貯金ができない理由」が必ず存在します。それがやむを得ない理由なのか単純にお金の使い方が間違っているのか?は各家庭によりますが貯金ができない原因はちゃんとあります。
あなたの家庭で貯金がない原因がどこなのか?を見極めましょう。それがお金を貯める第一歩です。