貯金の基礎知識

貯金1000万円貯める方法~20代でも40代でもできる5つの習慣

貯金を始める人が目標とする金額の1つが『1000万円』だと思います。事実貯蓄ブログや節約ブログを運営している人の中には1000万円貯めた人も少なくありません。

“1000万円”と聞くと非常に遠い目標に聞こえるかもしれません。実際に貯めた人達の貯蓄法を調べてみると実は大きな苦労をせずに1000万円貯め切った人もいらっしゃいます。

1000万円貯めた人達はガマンや努力をして貯金をしているわけではありません。ガマンや努力をしなくても自然とお金が貯まっていく“習慣”を身につけているから貯金ができるのです。

では1000万円貯めるには具体的にどんな習慣を心がければいいのか?当ページではインターネットで紹介されている1000万円の貯金を作るための習慣を5つ紹介します。

1000万円貯めるためのルールを守る

金融庁広報中央委員会が発表している『家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)』によると、2018年(平成30年)の平均貯蓄額は1,430万円と言われています。ただし貯蓄には預貯金以外にも保険や株式といった金融商品が含まれているため、単純な預貯金だけの平均は784万円になります。

上記の数字を見ると

貯金で1000万円貯めるぞ

というのは決して困難な目標ではないと感じませんか?金融資産保有額の割合を見ても1000万円以上の金融資産を保有している割合は32.3%のため、決してハードルが高いわけではありません。

とはいってもテキトーに貯金を取り組んで達成するほど“貯金1000万円”は簡単なわけでもありません。

1000万円の貯金を貯めた人達は具体的な方法は違えど、貯金ができている人は貯めるための“ルール”を守って取り組んでいます。

そのルールとは次の2つ

  • 毎月決まった金額を貯金に回す
  • 臨時収入は全額貯金

各ルールの注意点は以下の通りです。

ルール1)毎月の貯金額は一定

毎月一定金額を貯金に回してお金を貯めていく方法です。例えば

毎月3万円ずつ貯金していこう

と決めたら、収入が入ったと同時に3万円を貯金用の口座に移し替えていきます。月の収入が増えても減っても必ず3万円は貯金に回し、残りのお金で家計のやりくりをしていくため、毎月の収入が安定している人(会社員や公務員など)はこの方法をベースに取り組むと貯金が貯まりやすいのではないでしょうか。

注意すべきは月々の貯金に回す金額は収入の2割を上限にすること。

特に月々の手取りが20万円以下の人は貯金に回す割合を大きくしすぎると家計のやりくりが難しくなってしまいます。間違っても

毎月10万円ずつ貯めれば9年で1000万円・・・

と考えないように。貯金よりも日々の生活の方が大切だというのを忘れずに。

ルール2)臨時収入は全額貯金

1000万円を貯めるには年間100万円ずつ貯金できれば10年で終わります。『貯金額は収入の2割が上限』というルールを守るためには毎月84,000円ずつ貯金に回そうと考えた時、最低でも月収が手取りで40万円以上ないとできません。

しかし毎月の手取りが40万円を下回っても毎年100万円前後貯金に回している人は大勢います。その秘密は月々の貯金とは別に入ってくる“臨時収入”を全額貯金に回しているからです。

例えば会社員であれば月々の給料とは別にボーナスが支給されます。厚生労働省の調査によると2018年の民間企業で支給されたボーナスは

  • 夏のボーナス:38.4万円
  • 冬のボーナス:39.0万円

参照:厚生労働省 毎月勤労統計調査

となっています。

つまり上記金額を全額貯金に回せば77.4万円貯められる計算となります。

となると年間100万円貯めるには22.6万円を月々の給料が分割して貯金に回せばよくなります。月割計算すれば毎月の貯金額は18,000円となります。

もちろん無理してボーナスを全額貯金に回さなくても問題ありません。

例えば上記のボーナス支給額のうち、それぞれ30万円ずつ貯金に回して残りを使っても年間で60万円貯金に回せますよね?残り40万円を月々の給料で貯めていくとしても毎月の貯金額は約34,000円になるため決して無理な数字ではないはず。

このようにボーナスなどの臨時収入があった場合は使ってしまわず全額貯金に回すようにしましょう。大金が入っても浮かれてすぐに使うのではなく貯金に回すことで1000万円貯めるハードルは大きく下がります。

1000万円を長期的な視野で貯める

すでに1000万円貯めている人達は長い時間をかけてコツコツ貯めてきました。人によって1000万円貯まるまでの年月は違いますが短くても5年、長い人だと10年以上かけて達成しています。

1日でも早く1000万円貯めたい

と貯金に対して気持ちが逸ってしまう人もいるかと思います。しかし貯金はあせって取り組んでも増えていきませんので長期的な視野で取り組む意識をもって始めましょう。

貯金に取り組む際には“収入”と“時間”が大きく関係してきます。具体的には

  • 貯金を始める年齢
  • 現在の収入

によって

  • 月々の貯金額(年間貯金額)
  • 1000万円貯まるまでの期間(年数)

が異なります。

そこで各年代と収入から1000万円貯まるまでにかかる日数をシミュレーションした結果をそれぞれ表にまとめました。下記表を参考に1000万円貯めるまでにかかる日数や月々の貯金額の目安を把握し、無理のない貯金計画を立ててみてください。

ちなみに各シミュレーションの数字は以下の通りに統一します。また臨時収入については全額貯金に回す前提で計算しています。

手取り年収:年収の8割
月収:手取り年収÷14
月々の貯金額:月収の2割
臨時収入:手取り年収の2割

20代で1000万貯金を始める場合

国税庁が発表した『平成29年分民間給与実態統計調査』によると20代の平均給与は以下の通りです。

  • 20歳~24歳の平均給与:262万円(年間)
  • 25歳~29歳の平均給与:361万円(年間)

ちなみに上記の数字には税金や社会保険料といった天引きされる金額も含まれていますしボーナスも含まれています。控除等で年収の約20%が引かれてしまうため実際の手取り額は

  • 20歳~24歳の平均手取り額:209.6万円(年間)
  • 25歳~29歳の平均手取り額:288.8万円(年間)

となります。

20代の年収については職場での地位が上がったりなどで増える可能性があります。そのため1000万円のシミュレーションも『年収200万円』『年収250万円』『年収300万円』の3パターン考えてみました。

年収 200万円 250万円 300万円
手取り年収 160万円 200万円 240万円
臨時収入 32万円 40万円 48万円
毎月の貯金額 2.2万円 2.8万円 3.4万円
1000万円
到達年数
約17年 約14年 約11年

上記数字はあくまでもシミュレーションのため生活に支障がきたすようでしたら貯金額を減らしても構いません。

特に年収200万円で一人暮らしをしている人は毎月2万円も貯金に回すのが難しい可能性もあります。20代の頃は収入が低くなりがちですが年を重ねるにつれて増えていく可能性も大いにあるので最初は月に1万円から始めても問題ないと思います。

30代で1000万貯金を始める場合

国税庁が発表した『平成29年分民間給与実態統計調査』によると30代の平均給与は以下の通りです。

  • 30歳~34歳の平均給与:407万円(年間)
  • 35歳~39歳の平均給与:442万円(年間)

上記の数字を元にした1000万円到達年数は以下の通りです。今回は『年収400万円』と『年収450万円』の2パターン紹介します。

年収 400万円 450万円
手取り年収 320万円 360万円
臨時収入 64万円 72万円
毎月の貯金額 4.5万円 5.1万円
1000万円
到達年数
約9年 約8年

30代になると結婚している人も増えて夫婦共働き世帯も増えます。つまり単純に世帯収入が増えるため貯金が貯めやすくなります。

一方で子供が生まれれば“養育費”という新しい支出も生まれます。また子供が生まれれば共働きは難しくなるためご主人の収入のみでやりくりをしなければいけません。

結婚しているか?子供がいるか?によって年収も支出も変わってくるため貯金に回せる割合も各世帯によって変わります。家計のやりくりが苦しくならない程度の貯金額を設定し、無理のない貯金を続けていけるかが1000万円貯める大きなポイントになるでしょう。

40代で1000万貯金を始める場合

国税庁が発表した『平成29年分民間給与実態統計調査』によると40代の平均給与は以下の通りです。

  • 40歳~44歳の平均給与:468万円(年間)
  • 45歳~49歳の平均給与:496万円(年間)

上記の数字を元にした1000万円到達年数は以下の通りです。今回は『年収470万円』と『年収500万円』の2パターン紹介します。

年収 470万円 500万円
手取り年収 376万円 400万円
臨時収入 75.2万円 80万円
毎月の貯金額 5.3万円 5.7万円
1000万円
到達年数
約7年 約6年半

40代で年収が平均以上あれば1000万円貯めるまでの年数は6年~7年くらいで済みます。つまり定年(60歳)を迎えるまでに現金で1000万円作るのも決して不可能ではない計算となります。

また40代に突入すると預貯金以外の金融商品の保有額も多くなります。

特に保険(生命保険や損害保険など)にかけている額は40代から増えています。金融庁広報中央委員会が発表している『家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)』によると、生命保険と損害保険の保有額は20代、30代と比べるとかなり多くなっています。

年代 生命保険保有額 損害保険保有額
20歳代 29万円 3万円
30歳代 118万円 14万円
40歳代 211万円 21万円

参照:国税庁『平成29年分民間給与実態統計調査』

また最近は株式投資や投資信託といった資産運用を始める人も少なくありません。早い人であれば30代から資産運用を始めている人がいるのも『家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)』から読み取れます。

年代 株式 投資信託
20歳代 5万円 1万円
30歳代 90万円 13万円
40歳代 68万円 28万円

参照:国税庁『平成29年分民間給与実態統計調査』

このように貯金としてお金を保有するだけでなく保険や株式などお金に代わる価値があるものに替えて貯蓄を増やしていくのもアリだと思います。

特に保険は自身にもしもの時があった時に金銭的な負担を解消してくれるので、定期的に加入している保険を見直す必要があります。保険の見直しは素人では難しいですが近年保険について相談に乗ってくれるサービスがありますので積極的に活用しましょう。

1000万円貯めるなら“先取り貯金”で

貯金できる人のほとんどは先取り貯金でお金を貯めています。

先取り貯金とは給料(収入)が入ったらまず貯金に回すお金だけを貯金専用口座に移動させる貯蓄法を言います。残ったお金で1か月間やりくりをすれば全額使い切っても貯金はしっかり手元に残ります。

例えば手取り月収20万円の人が2万円の先取り貯金をするとしましょう。給料が振り込まれてから口座から2万円を引き出し、貯金専用口座に移し替えます。

貯金するお金さえ別の口座に移してしまえば残った18万円はきれいさっぱりなくなるよう生活費などの予算を考えて使いきります。

貯金に回したいから節約しないと

と過度に節約を意識する必要がなくなるため節約に対してのストレスがかなり軽減される貯蓄法と言えるでしょう。

先取り貯金をするにあたって注意する点は次の3点です。

貯金する金額は一律に

先取り貯金をする場合、給料が入ったら貯金に回す分だけを真っ先に別口座に移して確保します。貯金分を別鋼材に打つ際に、貯金額は基本的に毎月固定にするのがおすすめです。

貯金額が月によってバラバラになると生活に使えるお金もバラバラになります。生活に使えるお金がバラバラになれば毎月のやりくりも変わってくるため生活習慣が安定しなくなります。

2万円と決めたら毎月必ず2万円を、5万円と決めたら絶対に5万円は貯金として別口座に移すのが先取り貯金の基本です。そのため月によって収入が変わる人は“最低月収”をベースに生活に支障がきたさない金額を貯金額として固定しましょう。

毎月貯金する適切な金額とは?

先取り貯金をする際に重要なのは月々の貯金額です。先取り貯金は貯金に回す金額を固定させる必要があるため適切な金額を貯金に回さなければいけません。

じゃあその適切な金額っていくらなの?

・・・については年収によって異なります。一般的に月々の貯金額は“手取り収入の2割以下”と言われています。

具体的な貯金額は先ほど紹介した年代別・年収別の1000万円貯めるまでの年数の表から『毎月の貯金額』を抜粋した表にまとめました。

年収 月々の貯金額
200万円 2.2万円
250万円 2.8万円
300万円 2.8万円
400万円 4.5万円
450万円 5.1万円
470万円 5.3万円
500万円 5.7万円

上記表を参考に今のご自身の年収と比較して貯金に回す金額の上限を決めれば、少なくとも

貯金がきつくて生活ができない

なんて本末転倒な状態には陥らないでしょう。

ちなみに上記年収別の貯金額はあくまでも上限であり『絶対にこの金額を貯金しましょう!』というものではありません。借金の返済があったり家庭の事情でプラスアルファの出費がある場合は貯金に回すお金を減らすのもアリです。

貯金を貯める専用口座を開設する

1000万円貯める人達は給料が入ったり引き落としされたりする口座とは別に貯金を貯めておく専用口座を開設しています。貯めておくお金を別口座に保管することで、現在貯金がいくら貯まっているか?が一目見ただけで分かるようになります。

反対に貯金ができない人ほど1つの口座に貯金も給料も支払う予定のお金もまとめています。

1つの口座にまとめたほうがお金の管理がラクじゃない?

・・・と思うかもしれませんが“使うべきお金”と“使ってはいけないお金”が区別しにくいため、ついつい貯めたお金を使ってしまい貯金が一向に貯まらないのです。貯金を普段使う口座と別の口座に入れるのは継続して貯金をする基本でもあるので、必ず専用口座を用意しましょう。

貯金を貯めておく専用口座については普通預金口座で大丈夫ですし定期預金口座にすると引き落としのハードルが上がるため貯めやすくなります。また近年では『積立定期預金』を利用していたり『iDeCo』を活用している人もいます。

積立定期預金とは?

積立定期預金とは毎月決まった日に指定した金額を定期預金口座に積み立てられる預金商品です。

積立期間については金融機関によって異なります。例えばゆうちょ銀行の自動積立定期貯金の場合最短で3ヶ月、最長で5年間利用できます。

積立定期預金を利用する場合、必ず普段使っている金融機関で積立定期預金口座を開設しなければいけません。

例えば給料が入ったり引き落としされる口座がA銀行の場合、A銀行で積立定期預金口座を開設する必要があります。

金利が良いから積立定期預金はB銀行がいいな

といってもA銀行からB銀行の定期預金口座に自動で送金してくれないので注意してください。

iDeCo(イデコ)とは?

iDeCoとは『個人型特定拠出年金』といって毎月一定金額を積み立てて行う金融商品です。積み立て期間は60歳になるまでで積み立てたお金は投資信託や保険などの金融商品で運用していきます。

iDeCoのメリットとしては積み立て金額が所得控除される点です。

例えば年収500万円の人がiDeCoに毎月2万円積み立てた場合、年間で48,000円税金が控除される計算になります。つまり貯金をしながら節税対策ができるため“税金”という支出が抑えられるのです。

ただしiDeCoのデメリットとして

  • 60歳になるまで積立金は引き出せない
  • 運用によって資産が減るリスクがある
  • 口座開設と維持に手数料がかかる

といったものがあります。積立定期預金と比較するとリスクはありますが、貯金額が増える可能性もiDeCoの方が高いため

どうせ貯金するならお金が増えやすい方法がいいな

と考えている人はiDeCoを検討してみてもいいかもしれません。

貯金を差し引いたお金は全額使い切る

先取り貯金は給料が入ってきたらまず貯金する分だけを別口座に移し、残ったお金で生活のやりくりをしていきます。もちろん残ったお金で過ごせるよう

何にいくら使えるだろう?

を考えて計画的に予算を考えたり節約に取り組む必要があります。ただし、頑張って節約してもしお金が余ってしまった場合、余ったお金は無理に貯金に回す必要はありません。

例えば、手取り20万円の人が2万円先取り貯金をした場合、その月の生活費は18万円になりますよね?そしてがんばってやりくりして1ヶ月を16万円で過ごせた場合2万円余る計算になります。

ではあまった2万円は貯金に回すべきか?といわれるとそんなことはありません。頑張って節約した自分へのご褒美として欲しい物を買ったり遊ぶお金に回すなど好きに使いましょう。

お金の使い方にメリハリをつける

貯金を1000万円貯めた人達はみなお金の使い方が上手です。“お金の使い方が上手”というのは決して“徹底的に節約して支出を抑えている”というわけではありません。

  • ムダな支出はせず
  • 必要な支出はしっかり払う

この2つのメリハリがハッキリしている人がお金の使い方が上手な人と言います。

貯金ができない人ほど

節約を頑張って余ったお金を貯金に回そう

・・・と考えます。しかし上記の考えで1000万円貯め切った人はもちろん継続的に貯金ができている人はおそらく皆無でしょう。

効率よく貯金ができている人は抑えるべき支出と使うべき支出が自身の中で明確になっています。だから貯金に回すお金も苦労せずねん出できますし、生活にストレスがかからず貯金を貯めていけます。

では『抑えるべき支出』と『使うべき支出』にはそれぞれ何が該当するのか?

抑えるべき支出、使うべき支出の一例をそれぞれ消化します。

抑えるべき支出に含まれるもの

貯金をするには“不必要な支出”は可能な限り減らす必要があります。具体的には以下のようなお金の使い方は貯金の妨げになるので注意しましょう。

無駄遣い

節約するうえで真っ先に減らすのを考える支出が無駄遣いです。無駄遣いが多ければ意味のない支出が増えるため貯金に回すお金が減ってしまいます。

無駄遣いについては自覚があるものもあれば無意識に使ってしまっているものもあります。

自覚が強い無駄遣いと言えば

  • ギャンブル
  • ゲームの課金
  • タバコ

など。また無意識のしている無駄遣いとしては

  • 電気のつけっぱなし
  • ATM手数料
  • コンビニなどでの“ついで買い”

などなど。

無駄遣いが多い人がつい使ってしまっている支出については下記ページでまとめています。もしかすると自分も自覚がないうちに使っている支出もあるかもしれないので確認だけしてみてはいかがでしょう。

衝動買い

無駄遣いとニュアンスは似ている支出が衝動買いです。衝動買いとは買う予定のないものをつい買ってしまうお金の使い方を指します。

例えば

  • コンビニでついお菓子を買ってしまう
  • デパートで見かけた服に一目ぼれしてつい購入
  • ネットで見かけたダイエットサプリを迷わず申込

などといった買い物が衝動買いに該当します。

  • 必要か?必要でないか?
  • 本当に欲しかったものなのか?
  • 買ってきちんと使い切るのか?

をしっかり考えず買ってしまうため

何でこんなもの買ってしまったんだろう

・・・と後悔するケースも少なくありません。

節約を頑張ったご褒美として衝動買いをするのは問題ありません。しかし衝動買いが“常習化”してしまうと家計にも貯金にも大きな影響を与えます。

下記ページでは衝動買いをしがちな人の特徴と具体的な対策を紹介しています。少しでも衝動買いをした経験があるのであれば早いうちから対策を考えて極力衝動買いを無くすようにしましょう。

使いすぎている生活費

節約を始めるのであれば、上記で紹介した無駄遣いや衝動買いをなくすところから始めた方が節約効果は大きいです。貯金をするのであればまず無駄遣いと衝動買いからなくす努力を始めるといいでしょう。

さらに生活費の見直しも同時に進めるとさらに貯金に回すお金を作りやすくなります。

各世帯によって生活費として必要な支出は変わってきますが、中には“使いすぎ”や“余計な支出”も生活費として考えてしまっている場合があります。生活費は他の人となかなか比較ができないため生活費の各支出が多いのか?少ないのか?を調べるのも難しいと思います。

下記ページでは世帯別の生活費の平均や各項目(食費や光熱費など)の支出についてまとめています。生活費の平均を参考に

もしかしてうちの生活費って多いかも?

というものがないか調べてみてください。

使うべき支出とは?

貯金のためにガマンすべき支出があります。極端な言い方をすれば

生活費以外のお金は使わないようにしないと

・・・と考える人もいるかと思います。しかし貯金ができる人、とりわけ1,000万円貯めた人達はそのようには考えていません。

確かに貯金ができる人達は無駄遣いや衝動買いはしないようお金の使い方や家計の見直しは徹底しています。しかし使うべき支出にはきちんと予算を組んでお金を使っているのが貯金ができる人の“お金の使い方”といえるでしょう。

では使うべき支出とは具体的に何なのか?

生活費はもちろんですが、以下の支出にもきちんと予算を組んでいます。

趣味に関する支出

貯金ができる人達のお金の使い方を見ると必ず趣味や遊びに使うお金を予算として組み込んでいます。

例えば旅行が好きな人は月々の貯金とは別に“旅行に行くためのお金”を別に貯めて年に1回旅行に出かけたりしています。講談社が運営している「マネー現代」では旅行好きな人が1000万円の貯金を貯める際の例を紹介しています。

旅行好きのAさんは長い休暇が取れたら、リフレッシュのために必ず旅行にいくそうです。その際、インターネットの比較サイトで安いチケットや宿を選ぶのはもちろん、どのようにしたら同じ目的の旅行でも、リーズナブルにいけるかを常に考えています。旅行を決めたら早く予約することで早割を使い、お得な情報を調べて活用するのが上手いのです。

大好きな旅行に行くために、Aさんにとってどうでもよい支出はカットし、やりたいことにお金をかける。そうした価値基準のおかげで、限られた予算でたくさんの旅行ができています。

引用:マネー現代『なぜか簡単に1000万円「貯まる人」たちの、ある意外な共通点』

もちろん趣味や遊びをする際にも極力支出が増えないよう

なるべく安く遊べる方法はないかな?

を探すのが重要です。例えば旅行であればLCCを利用したり宿泊サイトのキャンペーンなどを利用すればより安く旅行が楽しめます。

貯金のために節約を頑張るのは大切ですが、ガマンばかりしているとストレスが溜まってしまいます。ストレスは健康にも良くありませんが貯金に対するモチベーションを下げる原因にもなりますので、趣味を楽しんだり友人や家族と遊んだりするお金も予算として確保しておきましょう。

キャリアアップにつながる支出

貯金ができる人の中には「自己投資」を積極的に行っている人もいます。

自己投資をしてキャリアアップをすれば給料が上がる可能性も高くなります。つまり収入が増えれば1000万円達成までの期間が短くなるため、セミナーに参加したり本を買って読んだりなどをしています。

また給料を上げるため以外にも副業や投資(資産運用)で稼ぐために自己投資している人もいます。本業以外の収入でも“収入”ですから生活費にゆとりが生まれますよね?

もちろんキャリアアップのためにお金を湯水のごとく使う必要はありません。例えばセミナーでも最初は無料のセミナーに参加すれば支出は交通費のみですし、本も図書館で借りて読めばタダで本が読めます。

逆に

お金がもったいないから

といってキャリアアップにかけるお金をケチってしまうと収入が上がりにくくなります。となると節約だけで貯金に回すお金を作らないといけなくなるため、時間もかかるししんどい思いをする時期が長くなります。

最初は月に1万円でも5000円でもかまいません。1000万円の貯金を貯めるための近道と思って自己投資にかける予算を組んでみてください。

「お金を増やす」行動を選択肢に入れる

貯金するには収入があるのが大前提となります。収入がなければ貯金はおろか生活もできませんからね。

1000万円を貯めるまでの期間も収入によって違いが生まれます。収入が少なければ月々貯金に回せる額が少ないため時間がかかってしまいます。

つまり

1日でも早く1000万円貯めたいな

・・・と考えるのであれば、節約だけでなく『収入を増やす』方法も同時に取り組むのをおすすめします。収入を増やす具体的な方法としては次の3つがあります。

ダブルインカム(共働き)

結婚しても夫婦がそれぞれ働けば世帯収入は単純計算で2倍になります。しかし支出については2人暮らしになるから2倍に・・・とはなりません。

リクルートブライダル総研が発表した『新生活準備調査2016』によると、2016年に調査した新婚夫婦の1ヶ月の平均生活費は22.0万円となっています。仮にご主人と奥さんのそれぞれの給料が手取りで20万円ずつだったとしても世帯収入で計算すると40万円となりますよね?

つまり

40万円-22万円=18万円

と1ヶ月あたり最大18万円が貯金に回せる計算になります。

結婚して子供ができるまでの期間はもっとも貯金がしやすい時期と言われています。子供が生まれたばかりだったり親の介護など働きに出るのが難しい理由がないのであれば、夫婦ともに働きに出たほうが1000万円の達成の期間は短くなるでしょう。

副業を始める

収入を増やす具体的な手段として昔から取り組んでいる人が多いのが“副業”です。ただ昔と比べて副業の方法についてはだいぶ変化しました。

以前は本業が終わってからや本業が休みの時に“アルバイト”という形で別のところに勤めるのが主な副業でした。しかし最近では自宅にいながら副業ができる“在宅ワーク”が主な副業の手段となっています。

在宅ワークのメリットとしては

  • 自宅で仕事ができる
  • 空いた時間に取り組める

といった内容が挙げられます。下記ページではサラリーマンにおすすめの在宅ワークを紹介していますので副業に興味があればぜひ参考にしてください。

少額投資

在宅ワークと共に始める人が増えたのが投資です。昔は“投資はお金持ちがするもの”でしたが、近年色々な形の金融商品が販売されたことにより、少額からでも投資が始められるようになりました。

例えば株式投資も以前は100株や1000株を1単元としているため、株を購入するだけで数十万円から数百万円必要でした。しかし最近では

  • 1株単位で株が買える証券会社
  • 1000円から変える株式アプリ

など数万円で株式投資を始められるようになったのです。こうした背景から少額投資を始めて本業の収入以外の収入を作っている人も増えてきました。

ただし少額とはいえ投資には“損をするリスク”が必ずついてきます。

副業とは違い少額投資は失敗すると資産が減る(お金を失う)危険性があります。少額投資でお金を増やす場合はきちんと投資について勉強し、リスク管理をしながら取り組んでください。

まとめ

いかがでしたか?

貯金1000万円と聞くとかなりハードルが高い目標と思われるかもしれません。しかしきちんと計画的にお金の使い方を考えたりお金の貯め方を実践すれば決して不可能な数字ではありません。

早ければ5年か7年くらいで1000万円貯められると思います。今からでも遅くはないのでぜひ1000万円目指して貯金を始めてみてください。

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