投資・資産運用

定額貯金の活用法~メリット&デメリットをまとめてみた~

ほとんどの人が銀行に口座を持っていると思います。口座の使い方は色々で中には“貯金を貯めておく用”として使っている人もいるはず。

僕も普段は銀行口座に貯金を貯めています。ただ、それとは別に『定額貯金口座』を持っており、そこにもお金を貯めています。

定額貯金口座は個人的にお金を貯めておく口座としてはオススメです。特に今まで貯金を始めても挫折してしまう人は定額貯金口座を開設して、その口座にお金を貯めておくようにするといいでしょう。

なぜ定額貯金口座が貯金にオススメなのか?その理由は定額貯金口座の“特徴”にあります。

定額貯金と特徴

定額貯金とはゆうちょ銀行で取り扱っている金融機関口座の1つです。普通貯金口座に比べてお金の預け入れや引き出しが容易に行えないような仕組みになっており、長い期間お金を預けておく口座として利用されています。

定額貯金口座を開設するためにはゆうちょ銀行で『通常貯金口座(銀行でいう普通預金口座)』の開設が必要になります。現在ゆうちょ銀行で通常貯金口座がない人はまずは通常貯金口座を開設しなければいけません。

定額「貯金」と定額「預金」の違い

ここでは定額貯金についてお話ししていますが

定額貯金と定額預金って一緒じゃないの?

と疑問を持つ人もいると思います。大枠で考えると定額貯金も定額預金も特徴について大きな違いはありません。

あえて違いを言えば

  • 定額貯金は「ゆうちょ銀行」で取り扱っている口座
  • 定額預金はゆうちょ以外の銀行(みずほやUFJなど)取り扱っている口座

というぐらい。金利など細かい詳細についても違いはありますが、だいたい一緒と考えてもらってもいいと思います。

定額貯金にも“種類”がある

取り扱っている金融機関がゆうちょ銀行か否か?によって呼び方が異なる定額貯金。そんな定額貯金にも細かく分けると3つに分類されます。

定額貯金の種類

定額貯金
一般的な定額貯金。普通貯金に比べて金利が高い反面、口座を開設してから一定期間は自由に預けたお金を引き出せない。

担保定額貯金
引き落としなどの際に普通貯金口座の残高が足りない場合、定額貯金口座のお金を担保に自動的にお金の貸付をしてくれる定額貯金口座。

自動積立定額貯金
毎月もしくは半年に1回普通貯金口座から決められた金額を定額貯金口座に移動できる定額貯金口座。

どの口座にするか?については人それぞれの考え方にもよりますが、特にこだわりがなければ一般的な『定額貯金口座』さえ作っておけば大丈夫だと思います。

定額貯金のメリット

個人的にお金を貯めておきたいのであれば定額貯金口座がオススメです。その大きな理由は次の2つです。

金利が高い

定額貯金の最大のメリットは金利の高さです。2019年7月現在

通常貯金の金利が0.001%
定額貯金の金利が0.010%

と、通常貯金よりも10倍高くなっています。正直

別に0.001%も0.01%もそこまで差がないよね?

という感じはしますが、ある程度まとまったお金を長期間置いておくことを考えると少しでも金利は高い方がいいですよね?少なくとも普通預金やゆうちょ銀行の通常貯金口座に入れておくくらいなら定額貯金に入れておいた方がお金の増え幅は少しですけど大きくなります。

利子が「半年複利」で計算される

通常貯金よりも金利が高い定額貯金ですが

じゃあ銀行の定期預金じゃダメなの?

という疑問も出てくるでしょう。ただ銀行の定額預金は“単利”なところが多い反面、ゆうちょ銀行の定額貯金は“複利”の仕組みで回しています。

単利とは預入した額に金利を掛ける計算式のこと。例えば利率が0.1%で100万円預けた場合

1年目の利息は1000円(100万円×0.1%)
2年目の利息は1000円(100万円×0.1%)

となります。

一方複利は口座にある金額に金利をかけて利息を計算します。先ほどの例を複利で計算すると

1年目の利息は1000円(100万円×0.1%)
2年目の利息は1001円((100万円+1000円)×0.1%)

となります。つまり年数が長くなればなるほど利息が増えていくのが複利の特徴なのです。

ゆうちょ銀行の定額貯金は“半年複利”で運用しています。要するに半年ごとの口座残高に対して利息がかかるため、銀行の定額預金よりも利息が多くもらえるのです。(もっともそもそも金利が低いので大きな違いがでるわけではありませんが・・・)

定額貯金のデメリット

定額貯金のメリットとして

  • 金利が高い
  • 複利で運用してくれる

という2点を紹介しました。定額貯金は通常貯金と違って頻繁にお金の出し入れをする口座ではないため、金利が少しでも高ければそれだけ利息が増えていきやすくなります。

では反対に定額貯金のデメリットは何か?

金利が高い以外は通常貯金と同じ・・・となったら通常貯金を取り扱っている意味がありません。定額貯金は金利が高い分、通常貯金と比べると次のようなデメリットがあります。

・・・ただ、個人的に定額貯金のデメリットは“使い方次第”でメリットにもなると考えています。

口座を開設後6か月は引き出せない

定額貯金口座を開設すると開設した日から6か月間『措置期間』が設けられます。この措置期間中は定額貯金口座に預けたお金は引き出せません。

そのため急にお金が必要になっても、定額貯金口座のお金は“ない”状態になります。口座を開設すると同時にいくらか預入をする必要がありますが『半年は引き出せない』ことを念頭に置いて最初の預入金を考えてください。

ただ半年間は引き出せないのは貯金が苦手な人からするとメリットでしかありません。

お金があるとどうしても使ってしまう・・・

という人は毎月決まったお金を定額貯金に預ければ少なくも6ヶ月間は手を出せなくなります。つまり貯金を使わずに口座に貯められる・・・ということ。

措置期間が過ぎれば引き出しが可能になりますが、半年も使えない状態が続ければある程度貯金が“習慣化”されます。そういう意味では

貯金を始めよう!

という人は開設したての定額貯金口座を『貯金箱』代わりにすればいいと思います。

口座の上限金額が1000万円

定額貯金口座には最大1000万円までしか預け入れができません。1000万円を超える額については預入できないため、別の口座を作ってそちらに貯めておく必要があります。

一見デメリットに感じるかもしれませんが、実はそこまで大きなデメリット・・・というわけではありません。なぜなら“ペイオフ”で保障されるのは1000万円が上限だからです。

ペイオフとは預金保険制度に加盟している金融機関が破綻した場合、預けていたお金を払い戻してくれる制度のこと。ただし、預入金全額を保障してくれるわけではありません。

1金融機関1預金者あたり元本1000万円までとその利息等が保護の対象となります。

引用:三菱UFJ信託銀行

なのです。つまり1つの口座に何千万円も預金していても万が一その金融機関が破綻した場合、返ってくるお金は1000万円まで・・・ということ。

ペイオフで全額返ってもらうようにするには、複数の金融機関口座に1000万円ずつ預ければ問題ありません。そう考えると艇が貯金の預入金の上限が1000万円というのは大きな問題ではないと言えます。

預入金額が自由に決められない

定額貯金にお金を預ける場合、通常貯金とは少し勝手が違います。通常貯金であれば預入するお金は任意で選べますが定額貯金の場合は1口単位で入れなければいけません。

1口の金額は一番下で1000円から最大300万円までとなっています。つまり1000円未満の預入は定額貯金ではできない・・・ということ。

またお金をおろす際も預入した金額を分割して引き出せません。

例えば1口5万円で口座に預入をしたら払い戻せるのは5万円だけで2万円や3万円だけお金をおろす・・・というのは不可能です。預け入れも払い戻しも1口単位なので特に払い戻しの際はどの

いつ預入したお金をおろそうか?

を考える必要があります。

特徴を活かした定期預金活用法

先ほど定額貯金のメリットとデメリットについてお話ししました。ただ定額貯金のデメリットは“使いにくさ”を逆手に取ると強制的にお金が貯められる仕組みを作れると僕は考えています。

冒頭で

『貯金が苦手な人は定額貯金がオススメ』

といったのはこれが理由。では具体的に定額貯金を活用してどうやってお金を貯めていけば効率よく、なおかつストレスをかけずにお金が貯めていけるのか?

ポイントは次の3つです。

まとまったお金を貯める口座として使う

“貯金”といっても色々な使い道や目標があって貯めていると思います。例えば僕の場合は旅行に行く資金を貯めるために毎月一定金額を旅行資金用の財布に入れて貯めています。

定額貯金も『〇〇用の貯金口座』として活用しましょう。定額貯金にお金を預ければ少なくとも財布に入れておくよりも気軽に使えなくなるため、特に

  • 車を買うお金
  • 結婚式などの資金
  • 家を買う時の頭金

など、ある程度まとまったお金を貯めておくにはもってこいの場所だと思います。貯金の目標金額を100万円以上に設定している使い道を考えている人にオススメです。

おすすめは「自動積立定額貯金」

定額貯金口座を“貯金箱”として使う場合、最大のネックは口座にお金を預ける作業です。定額貯金も一応ATMで預け入れができますが通帳を持って行ったりわざわざATMやゆうちょまで行く必要があるのでちょっと面倒に感じますよね?

そこでお勧めなのが『自動積立定額貯金』です。

先ほども説明しましたが自動積立定額貯金は、決まった金額を毎月(もしくは半年に1回)定額貯金口座に自動的に移してくれる口座のこと。つまり、わざわざ預入手続きをしなくても通常貯金から定額貯金にお金を移動させられるのです。

自動積立定額貯金のデメリットは、通常貯金にお金が入っていないと定額貯金口座にお金が移らないこと。これもメインバンクをゆうちょ銀行の通常貯金口座にすれば解決します。

資産運用としては期待しない

定額貯金のメリットとして金利の高さや運用方法について紹介してきました・・・が、利息を見てもらえば分かる通り、100万円預けても年間で1000円程度しか増えないため

利息で資産運用しよう!

と考える人は皆無だと思います。一応金融機関に資産(お金)を預けるのも立派な資産運用ではありますが、リスクがない分リターンも全くないのが預金の特徴です。

資産運用をするのであれば“預金”以外の方法で取り組んだ方がいいと思います。ただし預金と同じくらいリスクが低い資産運用はあまりないので、きちんと資産運用についての勉強や準備をすることを忘れないように。

定額貯金口座開設に必要なもの

定額貯金にお金を預けるためには口座を開設する必要があります。定額貯金口座を開設するにはゆうちょに行って口座開設の手続きをしなければいけません。

その時以下のものが必要になります。

  • 預入申込書
  • 印章
  • 総合口座通帳またはカード
    ※ 本人確認書類の提示をお願いする場合がありますのでお持ちください。

引用:ゆうちょ銀行『定額貯金』

なおゆうちょ銀行の総合口座を開設していない人は、まず総合口座の開設から始まります。総合口座を開設するにはゆうちょ銀行もしくは郵便局に行って総合口座開設の手続きを取りましょう。

この時以下のものが必要になります。

  • 預入申込書
  • 印章
  • 本人確認書類

引用:ゆうちょ銀行『通常貯金』

総合口座は即日開設できるので、そのまま定額貯金口座の開設まで手続きを進められると思います。上記のものを持参してゆうちょ銀行や郵便局に行けばあとは係の人が色々教えてくれるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?定額貯金は使い方次第でお金を効率よく貯められる“貯金箱”に変身します。もちろん貯金は使ってナンボではありますが

すぐに貯金を使っちゃう癖をなんとかしたい

という人にはオススメの口座なので、ぜひ活用してください。