少額で始められる株式投資として有名なのが「ワンタップバイ」です。
- スマホで始められる
- 1000円から株が購入可能
ということで、株式投資初心者や未経験者にオススメの証券口座です。
ただし、ワンタップバイを始めるにあたって注意すべき点がいくつかあります。その中でも特に気を付けないといけないのが「手数料」についてです。
手数料は株式投資をするうえで意識すべき点だと思います。特にワンタップバイのような少額から始められる株式投資では手数料の違いで手元に残る利益が大きく変わる可能性があります。
そこでこのページではワンタップバイの手数料で損をしないための情報をまとめてみました。ワンタップバイの手数料にはプランがあって選び方次第で得もするし損もするので予備知識としてぜひ知っておいてください。
目次
ワンタップバイの手数料は2種類

ワンタップバイの手数料は2つのプランがあります。
- 定額プラン
- 都度プラン
どちらを選択するか?は人それぞれですが、両プランにはそれぞれ特徴があります。各プランの特徴を理解して
というのを考えて選択してください。
定額プラン
定額プランとは1ヶ月間どれだけ株取引をしても手数料が一律980円(税別)になるプランです。
例えば月間で100回取引しようが1000回取引しようがワンタップバイに支払う手数料は980円(税別)以上増えない・・・ということ。取引回数が多ければ多いほど1回あたりの実質手数料は安くなります。
ただし定額プランはあくまでも「手数料」が一律というだけで実際に株取引にかかるお金とは別となります。
というわけではないので誤解のないように。
定額プランに含まれない手数料もある
手数料が毎月一律になる定額プランですが、一部定額プランに含まれない手数料もあります。中でも注意すべきは“外国証券を取引する際のスプレッド”です。
ワンタップバイで購入できる株の中には米国企業や関連指数があります。これらを購入する際にスプレッド(35銭)が発生するのですが、スプレッドに関しては定額プランに含まれていないため、別途費用がかかると覚えておいてください。
スプレッドとは?
スプレッドとは一言でいえば「為替取引における売値と買値の差」を指しています。為替取引をする場合、売値と買値に必ず誤差が生まれるもので手数料の一種という認識でいてもらえば大丈夫です。
都度プラン
都度プランとは1回の取引ごとに手数料が発生するプランのこと。
具体的には1回の取引株価の0.5%が手数料として発生します。この時手数料は下位の場合は加算、売りの場合は減算されます。
例えば日本株を1000円分取引する場合
“買い”の時は実質995円分(5円は手数料で引かれる)
“売り”の時は実質1005円分(5円は手数料として加算)
となります。ちなみに手数料は日本株でも米国株でも発生します。
また都度プランでも米国株を取引すると1ドルあたり35銭のスプレッドが発生します。どちらかというと長期的に株を保有したい人は都度プランのほうがおすすめです。
手数料はどちらのプランが高いのか?

ワンタップバイの手数料には2つのプランがありますが
という点で悩む人もいると思います。結論から言いますと「どのくらい取引をするか?」によっておすすめのプランは変わります。
ざっくり言いますと
- 頻繁に売買するのであれば「定額プラン」
- 買った株をしばらく保有するのであれば「都度プラン」
ワンタップバイは少額から株が買えるため売買を頻繁にしたくなりますが別に少額で株取引ができるから・・・と言って無理に取引回数を増やす必要はありません。
ワンタップバイで株をちょこちょこ買って長期保有している人もたくさんいます。無理に売買回数を増やすとかえって損をする可能性もあるので自分の生活にあったペースで株式投資をすればいいでしょう。
手数料プランを選ぶ“取引回数”の基準
先ほども言いましたように、ワンタップバイの手数料プランを決める基準は『取引回数』です。もっと言えば
都度プランで毎月1000円以上手数料が発生するか?
によって変わります。定額プランは980円(税別)ですから都度プランで1000円以上手数料が取られているのなら定額プランに入った方がお得ですよね?
反対に1000円未満であれば都度プランの方が手数料は抑えられます。
つまり
- 1ヶ月の取引回数
- 1回の取引における売買金額
によって手数料は変わってきますし、どちらの手数料プランが安いか?も変わってきます。
例えば1注文あたり1000円で売買した場合、1往復で10円の手数料が発生しますよね?(1000円で株を買う→買った株を売るで1往復)
ということは約定代金が1000円であれば
- 100往復以上取引するようであれば定額プランのほうがオトク
- 100往復未満の取引回数で済むなら都度プランのほうがオトク
となります。
ただし約定代金が1000円から1万円になるとこのボーダーラインは大きく変わってきます。
都度プランの手数料は「取引した株価の0.5%」ですから1万円で株を買うと手数料は1往復あたり100円となるため
- 10往復以上取引するようであれば定額プランのほうがオトク
- 10往復未満の取引回数で済むなら都度プランのほうがオトク
になります。
取引回数や約定代金については人それぞれですから自分に合った手数料プランを選択しましょう。
取引以外の手数料もある

ワンタップバイの手数料は2つのプラン『定額プラン』と『都度プラン』のどちらかを選択できます。残念ながら
というのは無理なので、必要経費と考えて自分の取引スタイルに合ったプランを選んでください。
投資初心者や未経験者の場合は取引回数も少ないし取引金額も小さめに行うと思うので『都度プラン』の方が結果的にお得になる可能性は高いと思います。プランについては変更が可能なので迷ったら『都度プラン』でよいかと。
ただしワンタップバイで取引するにあたって“手数料”がかかるものは他にもあります。
意外と軽視しがちですが特に次の2つの手数料は結構重要なので覚えておいてください。
出金時の振込手数料
株式投資をするためには資金を証券口座に入れておく必要があります。その資金を送金するにあたっても手数料は発生します。
送金先はワンタップバイが指定する銀行口座(みずほ銀行)。その時にかかる手数料は以下の通りです。
3万円未満:(みずほ銀行宛)108円(税込)、(みずほ銀行以外宛)270円(税込)
3万円以上:(みずほ銀行宛)216円(税込)、(みずほ銀行以外宛)378円(税込)
もちろん上記手数料は証券口座から自分の銀行口座にお金を移す際にも発生します。
証券口座にお金を残しておいても使えないのである程度資産が増えたらお金を移す必要があります。しかしこまめに資金移動をすると手数料だけがかさむので、あまり入出金は頻繁にやらない方がいいでしょう。
時間外手数料(都度プランのみ)
都度プランは1回の取引において取引金額の0.5%が手数料として発生します。ただし市場が開いていない時間帯に取引を行うと“時間外手数料”として手数料が割増しになります。
ATMでも特定の時間にお金を引き出すと手数料が高くなったりしますよね?あれと同じ理屈でワンタップバイの取引手数料も時間によって手数料が割高になるので注意してください。
時間外手数料は米国株と日本株で違いがあります。
米国株の場合
米国株を取引する際の手数料は0.5%です。ただし手数料が0.5%なのは以下の時間に取引した場合に限ります。
日本時間23:30~6:00 (夏時間:22:30~ 5:00)
上記時間は米国の証券取引所が開いている時間のため、日本株と同じ手数料で取引ができます。つまり昼間に米国株を取引すると手数料が高くなってしまうのです。
長期保有を目的として購入するのであればあまり気にする必要はないのかもしれませんが、デイトレードのような短期間で売買を繰り返す人は気を付けておいた方がいいかもしれません。(定額プランに乗り換えるのもアリ)
日本株の場合
日本株の場合は特に時間外手数料はなく、常時0.5%の手数料になります。証券取引所が締まっている時に取引しても手数料は変わりませんので安心してください。
まとめ
これまでワンタップバイの手数料についてお話ししてきました。株式投資で稼ぐには株の勉強をしたり経験を積むのも大切ですが
余計な出費をせずに取引をする
というのも重要だと思います。この“余計な出費”の1つが手数料です。
特にワンタップバイは少額で株取引ができます。ハードルが低く誰でも株式投資ができる反面、資金が少額のためどう頑張っても配当や売買益も少なくなります。
だからこそ必要以上の手数料を払わないようにするのが大切。
と思う人は、まず手数料を抑えることを念頭において株式投資にチャレンジしてください。