ガス代を節約するには「ガスの使い方」を改める必要があります。自宅でガスを使うところは水道や電気に比べて限定されているため、具体的な節約法は決して多くありません。
ガスを使う主な場所は「お風呂」と「台所」
この2か所の使い方を改善すればガス代も自然と抑えられます。そこでここでは主にお風呂と台所を中心としたガス代を節約するための方法を9つ紹介します。
もしガス代を今よりも抑えたい・・・と考えているのであれば、まずは個々で紹介している9つから取り組んでみてください。
目次
ガス代節約につながるお風呂の使い方

自宅でもっともガスを使うところがお風呂です。お風呂ではお湯を大量に使いますが、このお湯を沸かすためにガスが使われます。
そのため、ガス代を節約したいのであればお風呂の使い方を改善するのが最も効果的です。お風呂でのお湯の使用が減ればガス代もおのずと抑えられます。
ではガス代の節約につながるお風呂の使い方とは具体的にどんなものなのか?大きく分けると5つあります。
1.給湯器のスイッチはこまめに切る
お風呂に限らず自宅でお湯を使う際に給湯器をオンにする必要があります。給湯器がオンになっているといつでもお湯が使えるわけですが、その状態を維持するためにつねに少量のガスが使われています。
そのため、お湯を使わない時間帯は給湯器のスイッチをオフにしておきましょう。給湯器をオフにすればガスの使用も完全にストップするためガス代の節約につながります。
特に就寝時と外出時は100%お湯を使わない時間帯なので、寝る前と外出する前は給湯器をオフにするように。これだけでも月々のガス代は大きく変わってきます。
2.「追い炊き」はなるべく使わずに
お風呂に入った時に「ちょっと冷たいな」と感じたら“追い炊き”機能を使う人は多いと思います。追い炊きを使えばすぐに設定温度まで上げられますが当然ガスを大量に消費します。
そもそもお風呂で追い炊きを使うということは、浴槽にお湯をはってからしばらく放置していたわけですよね?つまりお風呂の温度が下がる前にお風呂を済ませてしまえば追い炊きをする必要がなくなります。
ガス代を節約したいのであればなるべく追い炊きは使わないようにしましょう。特に家族が多いところはお湯がぬるくなる前に全員が入れるようなるべく時間をつめて順番に入るなどルールをつくっておくと追い炊きしなくてもよくなります。
3.浴槽に蓋をして熱を逃がさない
お湯をはった状態でそのまま放置しておくとどんどん温度が下がっていきます。温度が下がれば当然追い炊きをしないといけないので浴槽にお湯をはったらちゃんと蓋をして温度が下がらないようにしましょう。
蓋をするだけでお湯の下がり具合はだいぶ変わります。一人暮らしでお湯をはったらすぐに入るのであれば別にいらないかもしれませんが、二人以上で住んでいるのならお風呂の蓋はちゃんとするように。
4.シャワーの利用時間は短めに
お風呂で頭や体を洗う時シャワーを使うと思います。当然シャワーを使えばお湯を大量に使用しますしガスも使います。
シャワーを全く使うな!・・・とは言いませんがシャワーを使う際は必要最低限に留めましょう。シャワーを使う時間を意識するだけでもガス代に影響を与えるはずですから。
一人暮らしなら「シャワー」で済ませるのもアリ
一人暮らしの人で浴槽にお湯をはって入らずシャワーだけで済ませる人もたくさんいます。シャワーだけで済ませた方が使うお湯の量が少なく済むためガス代の節約につながるのでアリだと思います。
ただし、毎日シャワーだけだと疲れが完全に取れなかったりもするので週に1回くらいはお湯をはってゆっくりお風呂につかるのもいいかもしれません。
「シャワーヘッド」を使うとおトク
シャワーで使うお湯を制限する方法としてシャワーヘッドを替える・・・という手段もあります。特に節水に特化したシャワーヘッドは水が出る穴をあえて少なくしてあるため、お湯が出る量が従来のシャワーヘッドよりも少なくできます。
お湯の出る量が減ればガス代も抑えられるので、シャワーヘッドを替えるのもアリです。シャワーヘッドは楽天市場などでも販売しているのでよかったら探してみてください。
5.お風呂のお湯の“入れすぎ”に注意
最近の給湯器はお風呂のお湯が一定まで溜まると自動で止まってくれますが、アパートなどのお風呂はまだそういった機能がついていないところもあります。自分で止めに行かないとお湯の“はりすぎ”で捨てないといけないお湯が出てしまいますので、お湯の入れすぎには注意しましょう。
具体的な対策としてはタイマーをセットしておくなどいろいろあります。だいたい浴槽の2/3前後くらいお湯が入ればベストなのでお湯の入れすぎないよう気を付けてください。
ガス代節約につながる台所の使い方

お風呂の次にガスを多く使用する箇所が台所です。特にコンロはオール電化になっていない限りガスを使ってコンロの火をつけます。
また最近は食器洗い乾燥機でもガスを使用します。食器洗い乾燥機は中でお湯を使って食器の汚れを落とすわけですが、このお湯もガスを使っているからです。
台所で使うガスは『料理の仕方』によって使用量が大きく変わります。次の4つのポイントを押さえればガスの無駄遣いを抑えられるので料理する際には意識してみてください。
6.コンロの火は「中火」を維持
家庭用コンロの火の強さは強火から弱火まで調整できます。十分に火を通すために強火にする人がいますが、実は中火でも十分火が通るため強火にする必要はまったくありません。
強火にした方が火の通りが早い・・・と強火にしても時間が短縮されるわけではありません。むしろ強すぎて焦がす危険性があるのでコンロを使う際は中火をメインに使うようにしましょう。
目安としては鍋から火が出ない程度にまで落とすこと。それ以上火を強めてもガスの“無駄遣い”になるので上手に調整してください。
7.レンジを使って野菜を下茹で
野菜を下茹でする時コンロに火をかけてお湯を沸かし、野菜をゆでる・・・というのが今までの方法ですが、ガス代を節約したいのであればコンロではなく電子レンジを使った方がおトクです。
レンジで野菜を下茹でするポイントとしては
・水気を切りぬれたまま電子レンジで温める
・野菜の種類や分量によって設定時間を変える
・ラップやクッキングペーパーでくるんで温める
など。コンロを使うより電子レンジを使った方が時間短縮にもなるので、電子レンジを上手に活用しましょう。
8.お湯は電気ポッドなどで沸かす
お湯を沸かす時夜間に水を入れてコンロで沸かす人がいますが、ガス代を考えるのであれば電気ポッドの方がおすすめです。特に少量のお湯ならケトルを使えば1分くらいで沸かせるので時間短縮にもなります。
電気ポッドは電気を使ってお湯を沸かすため電気代はかかります。ただ、ガスを使うよりも電気を使った方が支出は安く抑えられるのでよほど大量のお湯が必要な時以外電気ポッドを使うようにしましょう。
9.洗い物はタメ洗い
料理をすると必ず食器や調理器具の洗い物がでます。この時お湯を使って洗うのはかまいませんが、できたら一度にまとめて洗うために洗い物はある程度貯めておき、一気に洗ってしまうようにしましょう。
洗い物が出るたびにお湯を使って洗うとその都度ガスを使うことになるためガス代がかさみがちになります。洗い物をまとめた方がお湯を使う量が減るし洗い物をする時間も短くできるのでまとめ洗いをおすすめします。
冬場は「ゴム手袋」を使うとガス代節約になる
夏場であればガス代節約のために水を使って洗うのは苦になりません。ただ冬になると水が冷たくて洗えないためお湯を使う機会が増えると思います。
そこで食器洗いをする時『ゴム手袋』をしてみてください。
確かにゴム手袋をして水洗いしても多少の冷たさは感じるものの我慢できないほどではありません。つまり冬でもお湯を使わず水で食器洗いができるためガス代の節約に貢献できます。
ゴム手袋自体はそこまで高くないし100円ショップに売っているもので十分です。
ガスの「契約」を見直すのも節約の方法の1つ

これまで紹介したようにガスの使い方を改善すればガスの使用量が減ります。ということは当然ガス代が節約できるため、ガス代を抑えたいのであればガスの使い方から見直してください。
とはいってもどれだけガス代の使い方を見直して改善しても節約には限度があります。ガスは日常生活で必ず使うものですし、無理に使わないようにするとストレスが溜まって生活に悪影響を及ぼしますからね。
ガスの使い方を改善するのも大切です。しかしガス代を徹底的節約したいのであれば『ガス代』を根本から見直すのもアリではないでしょうか?
下記ページではガス代を見直すポイントについて言及しています。これを参考にガス会社との契約そのものを見直してみてください。
まとめ
ガスの使い方についてはとりあえずお風呂と台所を中心に改善していけばガス代は節約できます。人によっては30%近く節約できる可能性がありますので「ガス代が高い」と感じているのならぜひ実践してみてはいかがでしょう。
もちろんガス代のみならず生活費を1つずつ見直し節約していくことも大切です。ガス代は使う場所が限定されており節約も難しくないのでこれを機に節約生活を始めてみてください。