水光熱費節約

窓用断熱シートおすすめ13選~節電につながる正しい選び方~

窓に断熱シートを貼ると電気代が節約できると言われています。

窓から入ってきた太陽熱によって部屋の空気が温められたり、部屋の快適な温度が窓から出ていってしまいます。断熱シートを貼ると外の空気や熱を遮断するとともに室内の温度が窓から出にくくなります。

つまり断熱シートを貼るとエアコンの稼働時間が短くなるため電気代が節約できる・・・ということ。断熱シートを買うお金はかかりますがエアコンの節電効果を比較すると断熱シートを買った方が安くなるため断熱シートを使っている人が多いです。

しかし断熱シートも各メーカーから色々販売されているため

どれの断熱シートを買えばいいの?

と悩む人も多いはず。そこで節電に貢献してくれるおすすめ断熱シートを13紹介します。また断熱シートを選ぶポイントや正しい貼り方も併せて紹介しますのでぜひ参考にしてください。

断熱シートをはると節電につながるワケ

節電や暑さ・寒さ対策の方法として“断熱シートを窓に貼る”が浸透しつつあります。しかし

断熱シートを貼ると何で電気代が節約できるの?

を正しく理解していないまま使おうとしている人もいるのではないでしょうか?

断熱シートを使うのは良いですがしっかりと性能や効果を理解してから使うとより自分の家にあった断熱シートが選べると思います。そのためにも断熱シートを貼ることで得られる効果についてお話ししていきます。

断熱シートとは文字通り“熱を遮断するシート”の事。

熱は暖かい方から冷たい方に流れる傾向があります。夏は窓を通して外の暖かい熱が部屋の中に入ってきますし、冬は室内の暖かい空気が窓を通して外に出ていってしまいます。

つまり“窓”を通して室内の熱と室外の熱が行き来しているわけです。そこで窓に熱を伝えにくい素材のシート(断熱シート)をつけることで

  • 夏は外の暖かい空気が入りにくく
  • 冬は暖房で温めた暖かい空気が外に逃げにくくする

ため、室内の温度が外の気温に影響されにくくなります。

ということは室内の温度がエアコンなど空調機の設定温度で維持しやすくなるため消費電力が抑えられ電気代が抑えられる・・・というわけです。

窓を断熱すると電気代がいくら節約できる?

エアコンの稼働時間を抑えて電気代の節約につながる断熱シートですが、実際に断熱シートを貼るとどのくらい電気代が節約できるのでしょうか?

節約アドバイザーの丸山晴美さんが以前雑誌の取材で『断熱シートで月210円の電気代節約ができる』とお話しされていました。

窓に貼る断熱シートを購入するのも手だ。夏の節電用にすでに貼っている人は、はがさずそのまま使用しよう。

「1枚2000円程度しますが、部屋の温度が冬は3℃程度暖かくなります。これによって、エアコンによる暖房の設定温度を1度下げれば、月210円の節電効果があります。夏は外気の熱をシャットアウトし、部屋の中を涼しくする効果もあるので、秋冬だけでなく、1年中使えて効率的です」

引用:NEWSポストセブン『電気代 LED電球で490円、断熱シートで210円節約できる』

たった210円しか節約できないの?

・・・と思うかもしれませんが、月210円節約できれば年間で2,520円の節電効果にある計算になります。また上記の記事では断熱シートが“1枚2,000円程度”と紹介されていますが安い物であれば1,000円を切るため実質の節約効果をもっと高められる可能性もあります。

また窓の断熱効果による電気代節約の実績は『日刊住まい』というサイトでも紹介されています。こちらでは断熱シートではなく窓を断熱性の高いものにリフォームした結果ですが単板ガラスをYKK APの高性能トリプルガラス『APW430』に替えたところ10年間で約24万円もの冷暖房費の節約に成功した記事が紹介されています。

窓断熱の比較グラフ

算出条件はYKK APホームページまたはカタログをご覧ください

たとえば、東京でのケースを見てみましょう。

アルミサッシ+単体ガラスの家の場合、10年間で”冷暖房費“として使われる金額は75.5万円。

これを、断熱効果の高い窓にすると、なんと51.6万円! 約24万円おトクになる計算に。

寒暖の差が激しい盛岡では、より顕著で、63万円もの差が付くことが分かったのです。

引用:日刊住まい『「窓を断熱する」と、電気代はどのくらい安くなるの?気になるお値段は…

もちろん上記の例は断熱性が特に優れている窓に替えた例ですから、断熱シートで同じような節約効果があるとは限りません。しかし窓の断熱性を高めることによって冷暖房費を抑えられることは上記2つの例で分かっていただけたと思います。

下記ページでも紹介しているようにエアコンは冬でも自宅で使う電気の約1/3、夏になると5割以上の電気を消費します。エアコンの消費電力を減らす具体的な方法として“窓の断熱性を高める”のは有効な手段なので断熱シートで断熱性を高めて電気代節約に取り組んでください。

断熱シートを選ぶポイント

電気代節約につながるおすすめの断熱シートを紹介する前に断熱シートの“選び方”の基本事項を押さえておきましょう。断熱シートのポイントだけ押さえておくだけでも断熱シート選びで失敗する可能性は低くなると思います。

断熱シートを選ぶポイントは大きく分けると4つあります。

季節にあった断熱シートを選ぶ

一言に断熱シートと言っても実は『夏用』『冬用』『オールシーズン』の3タイプがあります。近年は夏専用の断熱シートは少なく『冬用』と『オールシーズン』の2タイプが多く販売されています。

各タイプの断熱シートの特徴としては以下の通りです。

夏用断熱シートの特徴

夏用の断熱シートは紫外線や赤外線のカットに特化している傾向があります。近年はオールシーズン用の断熱シートも紫外線カット効果があるものが増えてきましたが夏専用の断熱シートはさらに“可視光線透過率”が低いのが特徴です。

可視光線とは簡単に言うと“目に見える光”の事。日射熱の半分以上(54.5%)が可視光線に含まれているため窓から熱の侵入の防ぐためには紫外線をカットするだけでは不十分なのです。

可視光線を遮断するため室内に入ってくる光は少なくなるため部屋の明るさを重視する人には向きません。また冬は室外から熱が入らなくなってしまうため夏が終わったらシートを外す必要があります。

しかしオールシーズン用の断熱シートを利用するよりも効果は高いので冷房効果を高めたい人は夏専用の断熱シートがおすすめです。

冬用断熱シートの特徴

冬用断熱シートの特徴は保温性に優れている点と結露発生を防いでくれる点です。

冬用の断熱シートには室内の温めた空気が窓を通して外に逃げないよう空気がある層があらかじめ作られています。この空気の層によって室外の冷たい空気の侵入を防いだり室内の暖かい空気が窓から逃げるのを妨げてくれます。

また室内と室外の温度差によって生じる結露の発生も防いでくれるのが冬用の断熱シートの特徴です。結露はダニの増やカビの発生の原因になるため冬の電気代節約のために断熱シートを貼るのであれば必ず“結露防止”の断熱シートを選びましょう。

オールシーズン用断熱シートの特徴

夏用の効果と冬用の効果を兼ね備えた断熱シートで、1年を通して使えるため季節によって張り替える必要性がありません。特に紫外線カットのために断熱シートを使う人は年間通して利用できるオールシーズン用の断熱シートの方が良いと思います。

ただしオールシーズン用の断熱シートは夏用と冬用の効果を併用していますが効果の度合いで比較すると夏用や冬用より実感しにくいのがデメリットです。

例えば夏用に比べると可視光線透過率が高いため日射熱が窓から入りやすくなっています。つまり日射熱が外から入りやすいため断熱シートを貼っていても部屋が暑くなる感じが否めない可能性もあります。

冬も断熱シートによっては結露が発生する可能性があります。“電気代節約”という観点からはあまりおすすめしませんが

  • 紫外線をカットして家具や床やけを防ぎたい
  • 室内が除かれないようにブラインド目的で使う

という人はオールシーズン用の断熱シートが良いと思います。

フィルムの「厚さ」を確認する

断熱シートは規格によってフィルムの厚さが異なります。フィルムの厚さが違うと“保温性”や“部屋の明るさ”が大きく変わってきます。

フィルムの厚さは断熱シートをつかう“目的”に合わせて選ぶといいでしょう。断熱シートを使う目的とフィルムの厚さの関係は以下の通りです。

保温性重視なら厚めのフィルム

断熱シートのフィルムが厚くなると空気が室外に逃げにくくなるため保温性が高まります。冬用の断熱シートがオールシーズン用の断熱シートに比べてフィルムが厚いのも保温性を重視しているからです。

例えばニトムズという会社から販売されている断熱シートもオールシーズン用のフィルムは厚さが2㎜に対して冬専用のフィルムは4㎜になっています。

シートのタイプ シートの厚さ
窓ガラス発熱シート 冬用 4㎜
窓ガラス断熱シート
クリア水貼り
オールシーズン 2㎜

冬の電気代を節約する目的で断熱シートを使うのであれば厚みのあるフィルムのものを選びましょう。

ただし、フィルムが厚くなると窓から入ってくる日射が遮られてしまうデメリットがあります。完全に真っ暗になるわけではありませんが断熱シートを貼った事で部屋が少し暗くなってしまう点はあらかじめ理解しておいてください。

部屋の明るさを重視するなら薄いフィルム

部屋が暗くなるのは嫌だな・・・

という人は薄いフィルムの断熱シートを選ぶといいでしょう。厚めのフィルムに比べて保温性は低くなりますが窓から入ってくる光を取り込みやすくなります。

ただし厚みがない分“保温効果”は下がってしまうため暖房効果が実感にしにくいデメリットはあります。また直射日光が入りやすいため夏は太陽の光で部屋が暖められやすい点もデメリットと言えるでしょう。

保温性よりも紫外線をカットする目的で断熱シートを貼る人はUVカット率が高く厚みがない断熱シートを選ぶといいかもしれません。また外から部屋の中が見られないようにする“ブラインド”目的で断熱シートを使う人も薄い方がおすすめです。

窓より少し大きめのサイズを買う

断熱シートは商品によって大きさが異なります。断熱シートを貼る予定の窓の大きさをあらかじめ測っておき、窓より少し大きめのサイズの断熱シートを購入するようにしましょう。

なんで少し大きめの方が良いの?

と思うかもしれませんが、断熱シートが窓よりも大きくても窓の大きさにカットすれば貼れるので問題ありません。逆に断熱シートが窓より小さいと窓全体をシートが覆えないため断熱シートの効果が100%発揮されません。

断熱シートには「縦のサイズ」「横のサイズ」「フィルムの薄さ」が明記されています。サイズをチェックして縦と横のサイズがどちらも窓の大きさ以上のものを購入しましょう。

規格によって断熱シートの“貼り方”が異なる

断熱シートは大きく分けると2つの貼り方があります。1つは水を使って貼るタイプ、もう1つはシールを使って貼るタイプです。

水を使って貼るタイプの特徴

水を使って貼るタイプは、断熱シートを貼る前に窓を水で濡らしておき水の吸引力を利用してフィルムを貼っていくタイプのものです。シールと違って何度でも張り直しができますしはがした時に窓に粘着剤がつかないのが大きなメリットです。

貼るのに少しテクニックが必要ですが慣れれば割と短時間で貼れるようになるはず。夏専用や冬専用など季節にしか断熱シートを使わない人は水を使って貼るタイプの断熱シートを選ぶといいでしょう。

シールで貼るタイプの特徴

断熱シートの裏側がシールになっており、そのまま窓につけるだけでフィルムが貼れるタイプです。窓にぴったり合うサイズにカットして窓の枠に沿って貼るだけで完成するため初心者でも簡単に貼れます。

張り直しもできるため使わなくなったらはがすこともできます。ただし貼りなおすたびにシールの粘着力が弱くなるため貼ったりはがしたりを繰り返すと窓にくっつかなくなって使えなくなってしまうデメリットもあります。

一度貼ったらしばらくはがす必要がないオールシーズン用の断熱シートの場合はシールで貼るタイプの方がいいでしょう。

断熱シートと相性が悪い窓もある

断熱シートは“窓”であればどこにでも貼れるわけではありません。規格によっては貼れない窓もあります。

特に注意したいのは

  • 凹凸の型版ガラス
  • くもりガラス
  • 複層ガラス

です。規格によっては対応している断熱シートもありますが、未対応な規格もあるので自宅の窓がどちらかの窓であれば断熱シートを購入する際は注意してください。

凹凸の型版ガラス

浴室などでよく使われているガラスで室内が透けて見えない凹凸ガラスは規格によっては断熱シートが貼れない可能性があります。なぜならガラスが平らでないため窓とシートの間に空気が入ってしまい、シートがすぐに外れてしまうからです。

規格によっては凹凸ガラスに対応している断熱シートもあります。フィルムを貼りたい窓ガラスが凹凸ガラスの場合は凹凸ガラスに対応している断熱シートを選ぶようにしましょう。

くもりガラス

くもりガラスとはガラスの片面に加工を施して視線を遮れるガラスの事。基本的に加工は室内側に施されているため断熱シートを貼ってはがすとガラスの装飾がはがれてしまう可能性があります。

またシールタイプの断熱シートをくもりガラスに貼ってシートをはがすと、ガラスに粘着剤が残ってしまうこともあります。

別にガラスが汚れても大丈夫かな

という人は気にする必要はありませんが、そうでない人はくもりガラスに対応した断熱シートを選ぶようにしましょう。

複層ガラス

複層ガラスとはガラスが二重になっていてその間に空気やアルゴンガスが入っているガラスを言います。室内の温度が窓から逃げないように開発されたガラスのため、複層ガラスに替えるだけで暖房効果がアップすると言われています。

複層ガラスの特徴

出典:YKK AP『【基本商品】複層ガラス』

元々単板ガラスに比べて断熱効果が高い複層ガラスですが

もっと断熱効果を上げたいな

と言って複層ガラスに断熱シートを貼るのは危険です。なぜなら複層ガラスに断熱シートを貼ると“熱割れ現象”を起こすからです。

断熱シートが吸収した熱はガラスとガラスの間の隙間に流れます。複層ガラスは単板ガラスに比べて熱が逃げにくいためガラスとガラスの間に熱がどんどん溜まっていきます。

するとガラスとガラスの間の温度と外の温度差がどんどん開いていき、最終的にはガラスが割れてしまいます。熱を吸収しないブラインド目的でフィルムを貼るのは問題ありませんが断熱効果が高い熱を吸収するタイプの断熱シートは複層ガラスと相性が悪いので注意してください。

おすすめ断熱シート【夏用】

色々調べてみたところ“夏専用”の断熱シートはあまり販売されておらず、多くは“冬専用”もしくは“オールシーズン”のものでした。

ただし熱専用の断熱シートが全くないか?といわれるとそんなことはありません。例えば下記のものは夏に使うと効果的なのでお勧めです。

凸凹ガラス用遮熱シート ホワイト

リンテックコマース株式会社が販売している断熱シートで遮熱に特化した商品です。

透明板ガラスの上に貼るだけで可視光線を84%カットしてくれるため、直射日光によって部屋が暖められにくくなります。また熱を吸収するタイプの断熱シートではないため、複層ガラスや凸凹ガラスにも使用できます。

デメリットを挙げるなら日光を84%カットするため光が部屋に差し込みづらくなる点。リビングに貼るには向きませんが西日対策や寝室に貼るのであればおすすめです。

またはがしても貼り直しが可能なため、夏限定で利用できるのも大きなメリットと言えます。夏のエアコン代を節約するアイテムとしては優秀だと思います。

凸凹ガラス用遮熱シートM ホワイト HGAL-01

  • シートのサイズ:92㎝×90㎝
  • シートの厚さ:0.025㎜

おすすめ断熱シート【冬用】

冬専用の断熱シートは夏専用のものに比べて種類が多いです。部屋の温度が窓から逃げないような断熱性を重視したものから結露抑制に特化したものまでさまざまです。

断熱シートのおすすめサイトや通販サイト(楽天やAmazonなど)の口コミで特に評判が良かったのは次の5つです。冬にだけ使う断熱シートをお探しなのであれば下記のいずれかを選んで使うと失敗はないでしょう。

窓ぴたシート ロール大判タイプ

ワタナベ工業が販売している冬専用の断熱シート。最大の特徴は断熱シートを洗濯機で洗える点です。

水吸引タイプなので貼り直しが可能のため、一度購入すれば断熱シートが破れるまで何度でも利用できます。種類もグレープ、クローバー、ローズの3タイプあるので部屋のインテリアに合せられます。

使い方のポイントは窓全体ではなく下半分にだけ貼る点。

空気は冷たいほど下に溜まりやすい性質を持っています。つまり窓の下半分に貼るだけでも温かい空気が外に逃げにくくなるため暖房効果は高められるのです。

また窓の下半分には暖房によって結露が発生しやすくなります。断熱シートを貼ることで結露対策もできますし、汚くなったら洗濯機で洗えるので冬の節電アイテムとして重宝するでしょう。

デメリットとしては凹凸ガラスやすりガラスなど断熱シートと相性の悪い窓には利用できないのと窓全面に貼ると光が遮られてしまうため部屋が暗くなってしまう点。使いたい窓のガラスのタイプをしっかり確認し、正しい使い方をすれば冬の暖房対策はバッチリだと思います。

ワタナベ工業 省エネシート 冷気をブロック窓ぴたシート ロール大判タイプ 90X90cm ローズ

  • シートのサイズ:90㎝×90㎝
  • シートの厚さ:4㎜

窓ガラス断熱シートフォーム水貼り

二とムズから販売されているプチプチ素材の断熱シート。この断熱シートはYouTuberのカズさんが自身のチャンネル「カズチャンネル」で商品レビューを行っていました。

素材がプチプチなのでブラインド効果もあるため、カーテンを使わずに日光だけを取り入れつつ外から部屋が見えないようにすることもできます。価格も他の断熱シートに比べると安いので手を出しやすいのではないでしょうか。

デメリットしてはすりガラスや複層ガラスでは使えない点。そしてカズさんも動画の中で仰っていましたが見た目がどうしても貧乏そうに見える点。

そのためインテリアにこだわっている人は抵抗があるかもしれませんが

断熱シートにあまりお金をかけたくない

・・・という人にはもってこいの断熱シートだと思います。

ニトムズ 窓ガラス断熱シートフォーム水貼り E1580

  • シートのサイズ:90㎝×180㎝
  • シートの厚さ:4㎜

あったかかわいい 窓ガラス断熱シート

二とムズから販売されている冬専用の断熱シート。先ほど紹介した断熱シートと同じでプチプチ素材になっていますが、こちらの断熱シートにはフィルムに葉っぱのイラストが描かれているため見た目もオシャレな感じになります。

タイプも水で貼るものなので何度でも貼り直しが可能。先ほどの断熱シートよりもイラストがプリントされている分価格は高くなっていますが

透明だと味気ないな・・・

と感じて買うのをためらった人はこちらの方が良いと思います。ちなみにこの断熱シートは

  • フラワーピンク
  • リーフグリーン
  • スノーホワイト

と3つのデザインがあります。各デザインの詳細をチェックして最も自宅のインテリアに合うものを選ぶといいでしょう。

ニトムズ 窓ガラス断熱シート(凹凸ガラス用) リーフグリーン E1967

  • シートのサイズ:90㎝×180㎝
  • シートの厚さ:4㎜

窓ガラス透明断熱フィルム

ニトムズから販売されている汎用性の高い断熱シートで凹凸ガラスや網入りガラスにも対応しています。

理由はガラスではなく窓のサッシにフィルムを張るタイプの断熱シートだから。サッシに貼ることで窓ガラスとフィルムによる実質二重ガラスの構造がつくられ、部屋の暖かい空気が外に出にくくなるのです。

サッシに貼るタイプなのでガラスに直接貼る断熱シートに比べると少し難易度は高くなります。ドライヤーを使ってシワを伸ばしながら貼っていくと綺麗に貼れると思います。

透明性が高いので日光を部屋に取り入れやすいのもメリットの1つ。単板ガラスでない窓に断熱シートを貼りたい人におすすめです。(ただしサッシがザラザラしていたり特殊コーティングされているとテープがくっつかないので買う前にサッシの性質確認は忘れずに。)

断熱フィルム ニトムズ窓ガラス透明断熱フィルム クリア

  • シートのサイズ:90㎝×180㎝
  • シートの厚さ:2㎜

あったかボード

ユーザーから販売されている断熱シートで、窓の近くに立てておくボードタイプです。窓に貼る必要がないため断熱シートの“使い分け”が冬の間でもできます。

例えば日中は窓から光が入ってきやすいようにボードをしまっておきます。そして日が暮れて寒くなったら窓の近くに立てれば室内の空気が外に逃げきにくくなります。

特に赤ちゃんや寝たきりの人が家にいる家庭におすすめ。ボードを立てる必要があるため部屋のスペースがせまくなってしまうデメリットはありますが従来の断熱シートと併用して使うとより暖房効果が高まるので部屋が寒くなりがちな家庭には非常に使い勝手のいいアイテムになると思います。

【ユーザー】(選べる3柄) 省エネ 節電 窓際あったかボード ワイド

  • サイズ:120㎝×200㎝

おすすめ断熱シート【オールシーズン】

季節を限定せず通年使い続けられる断熱シートも近年増えてきました。夏季専用や冬季専用の断熱シートと比較するとどうしてもその時期の性能面では劣ってしまうものの、季節が過ぎてもはがす手間がないのがオールシーズンの断熱シートの最大のメリットと言えるでしょう。

またオールシーズンの断熱シートの特徴としては

  • UVカット
  • 防犯対策

といった断熱以外の目的で利用している人も多いです。特におすすめなのは次の5点なのでオールシーズン使える断熱シートを探しているのであれば下記から選んでみてください。

窓断熱シート マジックミラー

KTJから販売されている断熱シート。

最大の特徴は室外よりも部屋が明るいとシートが鏡のように反射するため日中は外から部屋の中が見えなくなります。夜は部屋の方が明るくなるためカーテンなどをして見えないようにする必要はありますが日中はカーテンをしなくてもプライベートが確保できます。

また紫外線を99%カットしてくれるためフローリングや畳などの“焼け”を防止してくれます。シートは薄く断熱効果はそこまである方ではないですが赤外線を反射してくれるのでどちらかというと夏に効果を発揮する断熱シートと言えるでしょう。

水を使って貼るタイプなので誰でも簡単に窓に貼れます。ただシート加工が少し特殊なため他の断熱シートと比較すると値段はやや高めに感じるかもしれません。

  • シートのサイズ:90㎝×200㎝

ウィンドウフィルム

ブレインテックから販売されている断熱シートで、他のメーカーとは違い“切り売り”で購入できます。そのため余ったり足りないから追加で買ったり・・・といった問題が起こりません。

性能もUVカットはもちろん防虫や飛散防止などの性能も持っています。特に可視光透過率が73%と他のオールシーズンの断熱シートに比べて低いので夏の暑さ対策としても優秀だと思います。

注意すべきはフィルムの長さは任意で決めれてもフィルムの“幅”は2種類(508㎜もしくは1016㎜)しかない点。もし自宅の窓が大きすぎて縦も横も1016㎜以上ある場合は別の断熱シートを探す必要があります。

また価格も他の断熱シートに比べると割高な印象があります。1年中貼って電気代を節約するのであれば決して高くはないと思いますがどうしても価格の高さが気になってしまう人はしっかり検討してから買う・買わないを判断したほうが良いかもしれません。

条件付き送料無料 ウィンドウフィルム 窓ガラスフィルム スーパーUV400ニュートラル70(71%) 50cm幅×1m単位切売 遮熱フィルム 断熱フィルム UVカットフィルム ブレインテック Braintec

  • シートのサイズ:50.8㎝×100㎝~
  • シートの厚さ:0.052㎜

UVカット粘着マドピタシート

くらしの雑貨屋さんから販売されているプチプチ素材の断熱シートです。

表面に花柄やアルファベットなどの柄が印刷されているため部屋のインテリアにも合わせやすいのが特徴。種類も9種類あるので部屋に合ったデザインのフィルムを選ぶとおしゃれになるでしょう。

フィルムはプチプチ素材なので断熱効果は期待できます。また紫外線も95%カットしてくれるので夏でも冬でも一定の節電効果は期待できるでしょう。

貼り方もシート全体が粘着面になっているため水もテープも使わずにガラスに貼れます。価格は4,950円と一見高く感じますが4枚組なので1枚あたりに計算すると決して高くはないと思います。

UVカット&断熱マドピタシート粘着タイプ[90×180cm・4枚組]【送料無料】【日本製】(シート 飛散防止 省エネ 窓ガラス 結露防止シート uvカット 紫外線 目隠しシート 寒さ対策 窓 断熱シート 窓 目隠し)

  • シートのサイズ:90㎝×180㎝
  • シートの厚さ:4㎜

網入りガラス複層ペアガラスに貼れる断熱フィルム

リンテックコマースから販売されている断熱シート。

多くの断熱シートは屋内から貼るタイプですがこちらの断熱シートは屋外から貼るタイプの断熱シートです。屋外から日光を反射させるため夏の日差しの強い時期には大きな効果を発揮します。

また断熱機能もあるため冬の時期は屋内の暖かい空気が外に出にくくなります。もちろん紫外線も99%カットするため一年を通して使える断熱シートです。

さらに熱を吸収するタイプの断熱シートではないため、網入りガラスや複層ガラスにも貼れます。断熱シートを貼りたい窓が網入りガラスや複層ガラスだった場合はコチラの断熱シートがおすすめです。

マジックミラー フィルム 目隠し外貼り専用 網入りガラス・複層(ペア)ガラスに貼れる断熱フィルム 46×185cm OD-651SL【送料無料】

  • シートのサイズ:46㎝×185㎝
  • シートの厚さ:0.025㎜

断熱シート 結露防止

アイリスオーヤマから販売されている断熱シート。

シールで窓に貼るタイプのためガラスを水で濡らさずすぐに貼れるのが特徴です。もちろん断熱シートとして部屋の温度が外に逃げていくのをしっかり防いでくれます。

デメリットとしては幅が30㎝しかないためリビングなどにあるある大きな窓には対応していない点。逆に小さな窓に貼りたい場合や窓の下部分だけ断熱シートを貼りたい人にはおすすめです。

また素材もプチプチタイプなので外から部屋の中が見えにくくなります。そのため防犯対策として子の断熱シートを使うのも有効です。

断熱シート 結露防止 DNS30[DNS-30](30×540cm)

  • シートのサイズ:30㎝×540cm
  • シートの厚さ:7㎜

おすすめ断熱シート【デザイン】

これから紹介する断熱シートはオールシーズン使えるタイプのものですが、性能よりもインテリアに重点を置いたおすすめフィルムになっています。

断熱効果も気になるけど見た目も気になる

・・・という人は次の2つから選ぶといいかもしれません。もちろんフィルムのデザインだけでなく性能面(断熱性やUVカットなど)も他の断熱シートと見劣りしないものを厳選しているのでご安心を。

ステンドグラスシール

DUOFIREから販売されている断熱シートでステンドグラスのデザインになっています。窓に貼るとステンドグラスのようになるためインテリアとしても使えます。

もちろん性能面も紫外線を99%カットしてくれるなど断熱シートとしても機能しています。また貼り方も水を使って貼るタイプなので簡単に貼ったりはがしたりが可能。

デザイン性に特化しているので普通の断熱シートに比べると価格は少し高め。部屋のインテリアにこだわりつつUVカットや部屋の断熱機能を上げたい人は候補に入れる価値はあると思います。

  • シートのサイズ:90㎝×200㎝

目隠しステンドグラスシール

ラビットグーから販売されている断熱シート。先ほど紹介したステンドグラスシールよりもデザインはシンプルですがその分価格はこちらの方が安めです。

水で貼りつけるタイプなので一人暮らしの人でも簡単に使用できます。紫外線も96%カットしてくれるため通年を通して利用できる断熱シートです。

正し断熱効果については他の断熱シートに比べると弱め。窓に貼って室内を除かれないよな防犯対策としては機能しますが“節電”という点で考えるとちょっと物足りない断熱シートと言えるでしょう。

  • シートのサイズ:60㎝×200㎝

断熱シートを窓に貼る正しい手順

貼りたい窓に適した断熱シートを見つけて購入しましたら、次は断熱シートを窓に貼る作業が必要になります。とはいっても窓に断熱シートを張るのは決して難しいわけではありません。

手順としては

  1. 窓を掃除する
  2. 断熱シートを窓のサイズにカットする
  3. 断熱シートを窓に貼る

の3ステップで完了です。具体的な貼り方についてはYouTubeに動画があがっているのでそちらを参考にすると分かりやすいと思います。

では、断熱シートを貼る3ステップのより細かい注意点やポイントを詳しく解説していきます。

ガラスを拭いて汚れを落とす

まずは断熱シートを貼る窓についているホコリや汚れを取り除くために窓を掃除します。特に水吸引タイプの断熱シートを貼る際には入念に窓の掃除をお勧めします。

窓にホコリや汚れ、さらには油分がついていると水の吸引力が落ちてしまいます。するとせっかく貼った断熱シートがすぐにはがれてしまうのです。

窓を掃除する際に必要なものは“新聞紙”だけで十分です。

新聞紙に文字を印刷する際に使われているインクが窓についている油分や手垢の成分を分解してくれるため、洗剤を使わなくてもガラスをキレイにできるから。少し濡らした新聞紙で窓をさっと拭き、乾いた新聞紙で水気をとってあげれば窓掃除は完了です。

窓のサイズに断熱シートを切る

窓をキレイしたら買ってきた断熱シートを窓のサイズにカットします。カットの仕方は

  1. 断熱シートを窓に重ねる
  2. 窓にピッタリ貼れるよう断熱シートに印をつける
  3. 印に沿って断熱シートをカット

の手順で進めていけば問題ありません。この時窓のサイズより断熱シートが小さいとうまくフィルムが貼れないので断熱シートを買う時に窓に合うサイズを購入するように。

断熱シートを窓に貼る

断熱シート窓のサイズにカットできたらあとはフィルムを窓に貼るだけです。シールタイプのものであれば窓にはまるように慎重に貼っていくだけで大丈夫です。

水吸引タイプの場合は窓に断熱シートを貼る前に霧吹きで窓に水を吹きかけます。水が垂れてくるくらいたっぷりかけてOK。

その後断熱シートを窓の角に合せて貼っていきます。手で軽く押し当てていくだけでくっついていくので中央から四つ角に窓と断熱シートの間にある空気を押し出す感じで貼っていきましょう。

もし粘着力が足りないと感じたらその部分だけ水を吹きかけてあげればくっつくようになります。断熱シートを窓に隙間なく貼り終わりましたら水が渇くのを待つだけ。

完全に乾いたら断熱シートは窓にピッタリくっつくので作業は終了です。

断熱シートが使えない窓の特徴

先ほど窓によっては断熱シートが貼れないものもある・・・とお話しました。その時紹介した窓は規格によって対応可能な断熱シートもあるので購入する際に気を付けてもらえればまだ使えます。

しかし中には断熱シートを貼るとガラスが割れる危険性がある窓があります。特に断熱シートを貼ると危険なのは

  • 網入りガラス
  • 真空二重ガラス
  • 熱線反射ガラス

の3種類。各窓の特徴と断熱シートが貼れない理由は以下の通りです。

網入りガラス

網入りガラスとはガラスの中に鉄線が入っているガラスを指します。“強度が強いガラス”と思われがちですが網入りガラスの主な目的は火災による延焼や飛散を防ぐためです。

ガラスの中に鉄線が入っているため火災時にガラスが破損したり溶けてもガラスが落下しないようになっています。そのため炎や火の粉の侵入を妨げる役割があります。

窓に断熱シートを貼るとシートが日射熱を吸収するため窓が熱くなります。普通の窓であれば問題ないのですが網入りガラスだと断熱シートが吸収した熱が鉄線に流れてしまいます。

するとガラスと鉄線の温度差によって網入りガラスが割れやすくなってしまうのです。

中には網入りガラス対応の断熱シートもあるのでどうしても網入りガラスに断熱シートを貼りたい場合は網入りガラス対応のフィルムを探して使用してください。

真空二重ガラス

真空二重ガラスとは2枚のガラスで構成されている窓ガラスを指します。複層ガラスとの違いは“窓の厚さ”で

  • 真空二重ガラスの厚さ:6.2㎜
  • 複層ガラスの厚さ:12㎜以上

と複層ガラスの半分近い薄さが特徴です。

ガラスとしての効果は複層ガラスと同じで断熱効果や結露防止に優れていますが、断熱シートを貼ると真空になっている隙間に熱が溜まっていきます。当然“真空”ですから熱の逃げ場がなくなり熱割れを起こる原因となるため、真空二重ガラスには断熱シートは使えません。

そもそも真空二重ガラスは断熱性に優れているため断熱シートを貼る必要性がありません。自宅の窓が真空二重ガラスの場合は断熱シートの使用は控えるようにしましょう。

熱線反射ガラス

熱線反射ガラスとは高層ビルなどで使われている窓ガラスで金属酸化物を焼き付けて日光を反射させて断熱しているガラスです。鏡みたいに反射しているビルを見たことがあると思いますが、あれは熱線反射ガラスを使っているからです。

熱線反射ガラスはそもそも断熱効果が高いため断熱シートを貼る必要性が全くありません。無理して断熱シートを貼るとガラスが割れてしまう危険性があるのでもし自宅で熱線反射が使われている場合は断熱シートを貼らないようにしましょう。

またガラス自体が熱光線を吸収して室内に入ってくる熱の量を調整してくれる“熱吸収ガラス”もガラスそのものが断熱シートと同じような性能が備わっているのであえて貼る必要はありません。

まとめ

いかがでしたか?

断熱シートはもっと調べればもっと色々なメーカーが色々なタイプの断熱シートを販売しています。ただ商品によっては似たような性能のものはたくさんありますし、中にはあまり評判の良くないものもありますので

どの断熱シートを買えばいいの?

と悩んだら当ページで紹介した13の中から選んでもらえば失敗する可能性はかなり低くなるかと。もちろん断熱シートを買う前に

  • 断熱シートを貼る予定の窓のタイプを調べる
  • 窓のサイズを測る

を忘れずに。

断熱シートを手に入れるにはお金がかかりますがその分電気代が抑えられるのでトータルの家計を考えるとプラスになると思います。家計を見直し電気代を節約したいのであれば断熱シートを利用して“窓対策”をしてみてください。

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