水光熱費節約

エアコンの節約術~電気代を抑えるために今すぐできる10の行動~

電気代を節約するうえで最重要な家電の1つがエアコンです。エアコンの使い方を工夫すれば電気代は10%~30%は節約できると言われています。

エアコンは家電の中でも最も電力を消費します。エアコンの使い方を間違えると電気代が一気に増えてしまいますが上手に使えば自宅で快適に過ごしつつ電気代も抑えられます。

そんなエコ案の節約に欠かせない10の方法を紹介します。うまくいけば今よりも30%ほど電気代を節約できるかもしれません。

エアコンの消費電力を把握する

エアコンの節約に関する具体的な行動を始める前に

そもそもエアコンってどのくらい電力を使っているの?

を把握することが重要です。エアコンが家庭で使用する電力にどのくらい影響を与えているか?を理解するとエアコン節約に対するモチベーションも変わってきますからね。

エアコンの年間消費電力量はカタログに記載されています。エアコンのカタログには以下のような性能表記が必ずあります。

エアコンのカタログ

上記エアコンの場合、期間消費電力量は『666kWh』と記載されています。仮に東京電力のスタンダードSプランで加入した場合、エアコンにかかる1年間の電気代は

120kWh×19.88円+
180kWh×26.46円+
366kWh×30.57円=18,337円

参考:東京電力

となります。もし自宅のエアコンの消費電力が気になったらカタログを見たり型番を調べてメーカーのホームページから調べてみて計算してみてください。

エアコンの年間消費電力量についてはカタログ以外にもエアコンの説明書に記載されています。また説明書がない場合はエアコンの各メーカーのホームページで型番から商品情報を検索することができます。

季節によって消費電力が変わる

先ほどエアコンの消費電力の調べ方と年間のエアコンにかかる電気代の計算方法を紹介しました。しかし

年間18,000円ってことは1ヶ月当たり1,500円ってこと?

というわけではありません。なぜならエアコンは常に一定の電力を消費しているわけではないからです。

基本的にエアコンを起動させた時が最も電力を消費します。その後モーターが安定して回りだしたら徐々に消費電力が抑えられる仕組みになっています。

そのためカタログにはエアコンの消費電力は消費電力の最小値と最大値が記載されています。『消費電力』という項目に表記されている数字の下に()で記載されている数字がそのエアコンの消費電力の最小値と最大値です。

エアコンのカタログ2

例えば上記のエアコンであれば暖房の能力が0.7の時は電力を95w消費する・・・という意味です。ちなみに能力(kW)とはエアコンの性能を数値化したもので能力値が高ければ高いほど広い部屋にも対応していると考えてもらって構いません。

またエアコンの消費電力は季節によっても変わってきます。特に夏と冬はエアコンの消費量は多くなるため夏と冬のエアコンの使い方は注意しないといけません。

夏のエアコンの消費電力

1年を通してもエアコンが電気代を占める割合は多いですが最も大きくなるのが夏です。経済産業の資源エネルギー庁によると夏の日中になるとエアコンが占める消費電力の割合は約6割にもなります。

夏の電気代の割合グラフ

参考:経済産業省資源エネルギー庁『家庭向け省エネ関連情報 省エネって何?』

極論を言えばエアコンを使わず扇風機などで代用すれば夏の電気代は大きく削減できます。しかし現実的に考えて酷暑が続く中でエアコンを使わずに日中を過ごすのはかなり厳しいですよね?

つまり夏はエアコンの節約効果が家庭の電気代に大きく貢献する・・・ということ。

もちろん通年通してエアコンの無駄遣いをしない生活を心がけるのも大切ですが、特に夏は節約効果が高いのでエアコンの使い方などを見直して積極的に節電対策をしていきましょう。

冬のエアコンの消費電力

夏ほどではありませんが冬のエアコンを使う頻度が高くなります。夏ほどエアコンを使わないのはエアコン以外にも暖房器具がたくさんあるからです。

それでもエアコンは家庭における消費電力の30%を占めます。ただしエアコン以外の暖房器具を使えば最悪エアコンを使わなくてもよくなります。

冬の電気代の割合グラフ

参考:経済産業省資源エネルギー庁『家庭向け省エネ関連情報 省エネって何?』

そう考えると夏に比べると冬のエアコンの節電対策は難しくないかと。

しかし冬はエアコン以外の家電(特に照明)を使う頻度が高くなります。下記ページで冬の節電対策についてまとめていますので冬の電気代節約術はそちらをご覧ください。

エアコンの設定温度は変えない

エアコンの電気代を抑えるうえで基本となるのは『設定温度』です。

設定温度をコロコロ変えるとエアコンが設定温度にするため稼働時間が長くなります。つまりエアコンの稼働時間を短くすれば消費する電力も下がるため電気代が抑えられる・・・というわけです。

一般的にエアコンの設定温度は

夏場は28℃
冬場は20℃

が良いと言われています。エアコンの設定温度は一度決めたらあまり設定温度は変更しないよう使ってください。

設定温度は28℃である必要はない

節約するならエアコンの冷房は28℃

・・・というのは誰もが聞いたことがあると思います。しかしそもそも

なんで28℃が良いの?

という点については良く知らない人も少なくないでしょう。実は生活の面からも節約の面からも28℃が良いという科学的根拠は1つもありません。

『冷房の温度は28℃』は環境省がクールビズを推奨していくうえで定めた目安の1つにすぎません。28℃に定めた背景については労働安全衛生法に則って決められたみたいですが、節電効果については考慮されていません。

労働安全衛生法の「事務所衛生基準規則」抜粋
第5条第3項(空気調和設備等の調整)
事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が17度以上28度以下及び相対湿度が40%以上70%以下になるように努めなければならない。

引用:COOL CHOICE『<< どうして「28℃」? >>

ですから絶対に冷房の設定温度を28℃にする必要はありません。

例えば一人暮らしで部屋があまり大きくないのであれば28℃だと寒く感じる場合があります。部屋が寒いとエアコンを消したりつけたりするため余計に電気代がかかってしまうため29℃とか30℃にしておく方が節約行動としては正解です。

設定温度の高すぎ・低すぎには注意

先ほど設定温度は変えなければ28℃でなくてもいい・・・と言いました。しかし設定温度があまりに低いと電気代の節約にはなりません。

プロパンガスの料金比較サイト『enepi』では夏に使うエアコンの電気料金の比較実験の結果が紹介されていました。同じ部屋・同じエアコンで設定温度28℃と18℃だとどのくらい電気料金に違いが生まれるか?という実験です。

検証に使ったエアコンはパナソニック製のエアコン(8畳用)。具体的なスペックは以下の通りです。

1kWh当たりの単価を25円に設定して計算してみました。
CS-EX285Cの場合、冷房運転時の定格消費電力は770Wとなっていますが、
インバーターエアコンなので、消費電力も最大で840Wから最低で135Wまで可変します。

引用:enepi『エアコン(冷房)の電気料金を徹底比較!設定温度18℃と28℃では、電気代はこんなに違うんです』

検証の結果、1ヶ月に使用するエアコンの電気代は

設定温度28℃の場合:3,696円
設定温度18℃の場合:5,040円

となり、電気代の差は1,344円という結果になりました。

なぜ設定温度が10℃違うと電気代が3割ほど増えてしまったのか?原因はエアコンをつける前の温度と設定温度との差にあります。

仮に部屋の温度が40℃だと仮定すると28℃にするよりも18℃にするほうがエアコンの稼働時間は増えますよね?エアコンが稼働する時間が長ければ長いほど電力を消費するため設定温度が低いと電気代が増えてしまうのです。

もちろん冬の暖房の設定温度でも同じことが言えます。『冷房28℃』『暖房20℃』にこだわる必要はありませんが、上記設定温度をボーダーラインとして考えるとエアコン代の節約につながるのではないでしょうか。

風量は自動運転のまま

エアコンを節約するために設定温度は固定しておくべきですが、風量も自動運転のままの方が余計な電気代がかからないのでおすすめです。

エアコンの風量は「弱」「微風」「強」「自動」とあります。当然「強」にするとエアコンを稼働させすぎてしまうため電気代がかかってしまいますが、逆に「弱」や「微風」だと設定温度に到達するまでの時間がかかりすぎるため電気代の節約にはならないのです。

節約に効果的なエアコンの使い方としては設定温度になるまでは「強」で動かし、設定温度に到達したら自動で「微風」に切り替わります。自動運転にするとこうした風量調整を自動でしてくれるため自然と電気代の節約につながるのです。

設定温度と同じく風量もあまりいじらず自動運転で固定しておきましょう。そっちのほうがエアコンの電気代はかかりません。

「冷房」と「ドライ」の使い分け

設定温度も風量もあまり変えず固定で使った方がエアコンの電気代は抑えられます。

じゃあエアコンって何も変えない方が良いの?

と思うかもしれません。

実は1つだけこまめに変更した方が良い設定があります。それが『冷房』と『ドライ』の使い分けです。

ドライとは“除湿”の事で湿気を下げたい時に使う運転方法です。

湿度が高いと体の汗が蒸発しにくくなり体に熱がこもりやすくなります。気温は決して高くないのに暑く感じる日とかは湿度が高いのが原因だったりします。

つまり湿度が高い日に部屋を涼しくしたいのであれば冷房よりもドライ運転に切り替えた方が部屋の温度が設定温度になる時間が短くなる・・・ということ。

目安としては湿度が60%以上ある時は冷房よりもドライの方が早く部屋が涼しくなります。

冷房でもドライでもエアコンを稼働させている事には変わりないため電気代に大きな違いはありません。体感的に暑さがなくなるまでにかかる時間は変わってきますので部屋の温度や湿度を調べてどちらを使うか?を判断するといいでしょう。

節約のために「つけっぱなし」もアリ

エアコンに限らず電気代を節約するなら“使わない時は電源をオフ”が基本です。しかし場合によってはつけっぱなしの方がかえって電気代を抑えられるケースもあります。

エアコンが最も電気を消費するのは電源を入れてから部屋の温度が設定温度になるまでの時間です。下の表は夏にエアコンを起動させてから設定温度になるまでの各温度と消費電力の推移を表したものです。

エアコンの消費電力の推移グラフ出典:ITmedia エンタープライズ

上記の表はエアコンの室外機に打ち水を当てることによってどのくらい消費電力が下がるのか?を検証した時の推移となるため表のところどころに「打ち水」と書いてあります。

しかし今回僕が見てもらいたいのは消費電力(赤い線)の動きです。

エアコンを起動させてから室温(緑の線)が設定温度(水色の線)と交わるまで消費電力は1,000wの超えています。上記検証では設定温度を27℃から29℃に替えているため29℃に上げた途端に消費電力が下がっていますが、おそらく27℃のままだったら消費電力はもっと長い時間1000wを超えていたと考えられます。

つまりエアコンは起動させてから設定温度に近くなるまでが最も電力を消費する・・・ということ。

照明やドライヤーなどは使わない時はこまめに切った方が節電になります。しかしエアコンは起動させるために必要な電力が大きすぎるため“あえて”電源を切らずつけっぱなしの方が節電になる場合があるのです。

もちろん24時間エアコンをつけっぱなしだと電気代が増えてしまうので長時間使わない場合は電源を切った方が良いです。ただ短時間であればあえてエアコンを切らずつけっぱなしにした方がエアコンの消費電力は少なくなるため

ちょっと外出するからエアコン切っておこう

は電気代節約の観点から言うとNGになる可能性があるので注意してください。

“つけっぱなし”と“一度消す”の境界線

起動する際の消費電力が激しいエアコンは多少の時間使わなくても「つけっぱなし」にしておいた方が結果的に電気代を抑えられる・・・という話をしました。ただ

エアコンをつけっぱなしにしておける時間ってどのくらい?

と思う人がいるはず。エアコンをつけっぱなしにした状態とオン・オフの切り替えを頻繁に行った時とで電気代にどのくらい違いが出るのか?についてはダイキンが検証した結果をホームページで紹介しています。つけっぱなしの時とこまめに入り切りした時との平均消費電力は以下の通りです。

 

時間帯 平均消費電力量/h  外出時間(分)
つけっぱなし部屋(kWh) こまめに入り切り部屋(kWh)
日中(9:00~18:00) 0.37 0.40 35
夜(18:00~23:00) 0.34 0.27 18

参考:ダイキン『mission5-1「つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!」
※外の温度が36℃、設定温度を26℃にした場合

つまり

  • 日中(9:00~18:00)は35分以内ならつけっぱなしで外出可能
  • 夜間(18:00~23:00)は18分以内ならつけっぱなしで外出可能

というということ。

ただし外出時間はあくまでも目安であり、外の気温や設定温度によって左右します。

例えば外の気温が低ければエアコンが室内を設定温度にするまでの時間は短くなるため、外出可能時間も短くなります。またダイキンは設定温度を26℃で検証しましたが28℃や29℃にすると結果も変わってきます。

以上の点を踏まえると日中は部屋を出てから戻ってくるまで30分以内であればエアコンはつけっぱなしの方が良い・・・と言えるでしょう。

また、夜外出する時はよほど近所に行かない限りエアコンは切って外出した方が良いと思います。間違っても“1日中エアコンをつけっぱなし”は電気代の無駄遣いになるのでやめましょう。

“窓”対策をしてエアコン節約

エアコンによって室内の空気を調整しても空気が逃げてしまっては意味がありません。エアコンを使っている時は室内の空気が逃げないようドアの開けっ放しはしないように。

さらにドア以上に対策をすべきなのが“窓”です。

室内の温度が暑くなる原因としては窓から太陽熱によって部屋の空気が温められるから。室内の熱のうち7割は窓から入ってくると言われているため、窓から外の熱を入れないようにしたり窓を通して室内の温度が外に逃げないような対策が必要になります。

具体的な対策は夏と冬で変わってきます。

夏の窓対策

夏の場合外の気温よりも部屋の温度を低くしたいため“外の熱を入れない”ようにする対策が求められます。一番手っ取り早いのが『カーテンを閉める』ですね。

カーテンを閉めておけば窓から入ってくる太陽の光が遮られ、室内の空気が熱しられにくくなります。光を遮れば部屋の温度は上がりにくくなるので夏場はなるべくカーテンを閉めておくといいでしょう。

ただし遮光カーテンにすると光を通さない反面部屋が暗くなってしまうため、つける場所を考える必要があります。寝室などにはおすすめですがリビングなどには不向きです。

おすすめは“遮熱カーテン”といって熱を遮ってくれるカーテンです。遮熱カーテンはレース生地が使われているものが多いため熱だけ遮断し光を通してくれます。

カーテンより「すだれ」や「よしず」がおすすめ

近年夏の節電対策として注目を集めているのが「すだれ」や「よしず」です。その理由としては

  • 価格が安い(100均で購入可能)
  • カーテンより風を通す
  • 光も熱も両方遮断する

などが挙げられています。またすだれに上からみずをかけてあげると蒸発する際の気化熱でより涼しく感じられます。室内の温度もだいたい2度ほど下がると言われているためエアコンの稼働時間の短縮にもつながります。

カーテンが悪いというわけではありませんが、すだれの方が“涼しさ”を感じやすいためおすすめです。

冬の窓対策

冬の場合、室内を温めた熱が窓を伝って外に逃げないようにする対策が必要です。具体的には窓に“断熱シート”を貼るのがおすすめ。

断熱シートを貼っておけばエアコンによって温めた空気が窓を通して外に逃げなくなります。空気は基本的に暖かい方から冷たい方に流れていくため断熱シートを使って室内の熱が逃げるのを防ぎましょう。

断熱シートは“夏用”“冬用”“オールシーズン”と3種類あります。オールシーズンは張替えが必要ない反面効果がイマイチです。節電を考えるのであれば“冬用”の断熱シートを購入して季節に合わせて張り替えた方が効果は高いでしょう。

特に冬用は部屋の空気を逃がさないだけでなく結露などを防いでくれるためカビが発生しにくくなるメリットもあります。張替えを面倒に感じるかもしれませんが季節に合わせて断熱シートを貼り替えるのをお勧めします。

エアコンの掃除は忘れずに

エアコンは使っていると内部にホコリや汚れがついてしまいます。ホコリが内部に溜まると空気の循環が悪くなり、稼働時間が長くなってしまうため電気代がかかってしまうのです。

エアコンの電気代を節約したいのであればエアコンの掃除は必須です。エアコンの掃除をするだけで電気代は4%も節約できると言われているので定期的に掃除をしましょう。

特に掃除が必要なのが

  • エアコンフィルター
  • 吹き出し口やルーバー

の2ヶ所です。具体的な掃除方法は以下の通りです。

フィルターの掃除の仕方

エアコンの中でも最も掃除が必要なのがフィルターです。

フィルターにはエアコンが吸い込んだ空気に含まれているホコリなどが付着しています。そのため2週間に1回くらいのペースで掃除をするとエアコンが消費する電力が増えにくくなります。

フィルターの掃除方法は以下の手順がおすすめです。

  1. 外す前に掃除機でホコリを吸い取る
  2. フィルターを外す
  3. 表側についたホコリを掃除機で吸い取る
  4. フィルターの裏側から水洗い
  5. 乾いたタオルでフィルターを挟んで水分を取る

少なくともエアコンの使用頻度が上がる夏と冬の前にはフィルターを掃除しておきましょう。

吹き出し口とルーバーの掃除の仕方

フィルターと同様に清潔にしておくべき箇所がエアコンの吹き出し口です。吹き出し口が汚いと部屋中に汚い空気をまき散らしてしまうので定期的に掃除しましょう。

エアコンの吹き出し口の掃除の手順としては以下の通りです。

  1. エアコンのコンセントを抜く
  2. ルーバーを手で回す
  3. お掃除棒で吹き出し口の中を拭く

ちなみにルーバーは掃除が終わってきちんと閉まらなくても電源を入れれば自動で元の位置に戻るので問題ありません。

ただしルーバーを軽く回しても動かない場合は強引に回そうとすると故障の原因になります。

ルーバーが全然回らない

というエアコンの場合は吹き出し口の掃除はプロにお願いした方が良いでしょう。

またお掃除棒はホームセンターなどで売っていますが、自宅で割りばしとキッチンペーパーで作ったもので掃除をしても大丈夫です。お掃除棒の作り方は以下の手順を参考にして下さい。

おそうじ棒の作り方出典:おそうじ本舗『エアコン掃除が簡単にできる! 効率的な方法と道具をプロが解説』

エアコン掃除を「プロ」に任せるのもアリ

フィルターや吹き出し口などであれば素人でも簡単に掃除ができます。しかし長年エアコンを使っているとエアコンの中にも汚れが溜まってしまうため、どうしても消費電力が増えてしまう傾向があります。

フィルターを掃除してもあまり効果がないな

と感じたのであれば思い切ってエアコン掃除を業者にお願いしてもいいでしょう。お金はかかりますがエアコンが壊れて新しいものを買うよりは安く済むはず。

エアコンの掃除は業者にもよりますが11,000円くらいからお願いできます。「おそうじ本舗」ではエアコンクリーニングの見積もりを無料で行っていますので参考までにいくらかかるか?を調べてみてはいかがでしょう。

室外機を工夫して節約効果をアップ

エアコンの電気代を節約したいのであれば室内の“室外機”にも気を配りましょう。なぜならエアコンで最も電力を消費しているのが室外機の中にある“冷却器”だからです。

エアコンを動かすと外に置いてある室外機が熱を帯びます。これは室外機の中にあるモーターが動く際に発生するのですが、熱が上がりすぎるとーバーヒートして故障につながります。

そうならないようにモーターを冷やす冷却器が設置されています。この冷却器を稼働させるに大きな電力を諸費します。

つまり冷却器の稼働時間を少なくすれば電気代を抑えられる・・・というわけ。

では具体的に室外機をどのようにすればいいのか?具体的な対策として次の3つが有効です。

室外機は日陰に置く

室外機を日なたに設置すると太陽の光によって熱が発生します。当然熱が発生すると冷却器の稼働時間が長くなってしまうので室外機はなるべく日陰に置くようにしましょう。

もしマンションなどですでにエアコンが設置されており、室外機が太陽の光を直で受ける場所に置いてある場合は室外機用のカバーを買ってきてかぶせましょう。DIYで自分で作っても構いません。

ただし100均で販売されている室外機カバーは“エアコンを使わない時”にかぶせるもので通年かぶせたままでOK!というものではありません。100均で売られている室外機カバーを使う場合はエアコンを使用する際にカバーを外してあげる手間が必要なので注意してください。

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室外機の周りに物を置かない

室外機で発生した熱を1秒でも早く冷ますには、まず熱が逃げるようにしておく必要があります。この時室外機の周囲に物がたくさんあると熱がこもってしまって冷却器の働きが増えてしまいます。

冷却器の稼働時間を短くするためにはなるべく室外機の周辺に物を置かないようにしてください。できれば室外機は外の物置などとは違うところに設置するのがベスト。

また室外機の裏側部分も定期的に掃除をすると風通しがよくなって電気代を抑えられます。

夏場は室外機に“打ち水”もアリ

室外機の熱を冷ますために室外機に水をかける“打ち水”も電気代節約に効果があります。打ち水による電気代節約の効果は『ITmedia エンタープライズ』で紹介されました。

検証中の外気温は平均34.4度と高めだが、室温は2回目の実験とほぼ同じ31度くらいだった。今回は設定温度を27度にして急速に室温を下げ、途中から29度に変更する検証と、フルパワーに近い状態と低消費電力で安定している状態で室外機に水を掛けその効果を検証した。

設定温度を27度にしたので前回と同様スタートから消費電力は急増。今回も20分で室温は29度まで下がった。この時の消費電力は1160ワット前後、じょうろで室外機の背面、片側面の放熱部分に水を掛けると消費電力は急速に減り50秒後に834ワットと約30%ほど減少した。やはり水冷の効果は絶大だ。

エアコンの消費電力の推移グラフ

引用:ITmedia エンタープライズ『エアコンの設定温度を上げると本当に節電できるのか』

瞬間的とはいえ室外機に水をかけてあげると熱が冷めるため消費電力が下がります。特にエアコンを稼働させてすぐの時の効果は大きいのでちょっとした工夫としておすすめです。

ただし水をかけすぎると故障の原因になるためでかけすぎには要注意。また室内が設定温度になると打ち水の効果は低くなりますので水をかけるタイミングも気をつけましょう。

扇風機やサーキュレーターで空気を動かす

空気は暖かい空気ほど上にいき、冷たい空気ほど下に溜まる傾向があります。つまり部屋を快適な温度にするには空気を循環させる必要があるのです。

そこで役立つのが扇風機やサーキュレーターといった空気を動かす家電です。

例えば夏であればエアコンをつけつつ扇風機を下に向けて首振り状態で使えば、設定温度以上の快適さが体感できます。また東京電力の調べによると電気代も26℃設定でエアコンを使うよりも28℃設定に扇風機を回した方が22%も効果があると言われています。

また冬でもサーキュレーターを使って暖かい空気を部屋中に循環させると体感的に暖かく感じやすくなります。冬はサーキュレーターを天井に向けて使用し、エアコンから出た暖かい風を下に循環させましょう。

そうすれば暖房設定を18℃にしても実質20℃くらいの感覚になります。エアコンは設定温度を1℃替えると電気代が10%変化するため、暖房を2℃下げられれば理論上電気代を20%節約したのと同じになります。

扇風機とサーキュレーターの違い

扇風機もサーキュレーターも同じ電機で羽を動かして空気の流れを作る家電です。では扇風機とサーキュレーターの具体的な違いはどこか?

“扇風機は人に当てるための空気”を作るのを前提とした家電に対してサーキュレーターは“空気の循環”を目的としています。つまりサーキュレーターの風を人が受けると勢いが強すぎて気持ちいい感じにはなりません。

また扇風機は下向きにはできますが上向きにはできません。対してサーキュレーターは上向きにして使えるため

夏に使うのは“扇風機”
冬に使うのは“サーキュレーター”

と使い分けると良いと思います。

季節に合わせた節電対策を心がける

季節によってエアコンを使う頻度も使い方も変わってきます。これまでのお話しでも“夏の場合”と“冬の場合”とで分けて紹介した部分があるのも各季節によって電気代節約のポイントが違うからです。

これまで紹介した節電方法以外で季節によってエアコンの電気代を節約する方法はあります。具体的にはエアコンを使う機会が多い『夏』『冬』とあまりエアコンを使わなくても過ごせる『春』『秋』とで次のような節電ポイントがあります。

夏は「クールビズ」冬は「ウォームビズ」

一言で言えば夏は涼しい格好で、冬は暖かい格好をしてエアコンに依存しない生活を送りましょう・・・ということ。極端な話、夏にエアコンをガンガンつけて毛布にくるまっていては本末転倒ですよね?

季節に合った服装として有名な言葉が「クールビズ」です。

2005年に環境省が『夏季に摂氏28℃以上の室温に対応できる服装の着用』の呼びかけから始まったクールビズですが自宅での過ごし方においてはクールビズの考えは電気代節約につながります。

特に自宅にいる時は熱がこもりにくい生地の服を中心に着るとエアコンの設定温度を下げなくても快適に過ごせます。ゆったりとした風通しの良い服を着るよう心がけましょう。

また冬も同様に設定温度をあまり変えず「寒い」と感じたら着る服を調整して体感温度をコントロールしましょう。フリースなど上からすぐに羽織れるものがあるといいでしょう。

春と秋はエアコンのコンセントを抜く

夏と冬に比べて春と秋は気温が安定しているためエアコンを使う機会があまりありませんそこで春と秋はエアコンのコンセントを抜いておくのがおすすめです。

ほとんどの家電はコンセントが指しっぱなしの状態だと特に稼働させていなくても電力を消費しています。“待機電力”と言っていつでもすぐに起動できる状態を維持するために微量の電気を使っているのです。

エアコンも同様にコンセントが指さっていると待機電力を消費しています。ソフトバンクでんきによるとエアコンの待機電力は1時間で0.003kWh(0.10円)となるため、エアコンを全く使わなくてもコンセントが指さっている状態で

1日で2.4円
1ヶ月で72円

の電気代を使ってもいないのに支払う必要が出てきます。

仮に春の3ヶ月(3月~5月)と秋の3ヶ月(9月~11月)にエアコンのコンセントを抜いておくだけで年間432円の電気代節約につながります。待機電力は電気代の中でもっともムダな支出ですからエアコンを使わなくなったら使う時期が来るまでコンセントを抜いておきましょう。

節約のためにエアコンを買い替える

長年同じエアコンを使っているのであればどこかのタイミングで新しいエアコンに買い替えた方が良いかもしれません。なぜなら最新のエアコンは旧式のエアコンに比べて性能が高いため“省エネ効果”が高いからです。

電力比較サイト「エネチェンジ」によると最新のエアコン(2019年モデル)と10年前のエアコン、15年前のエアコンの消費電力と1時間当たりの電気代は次のようだと発表されています。(ちなみにエアコンは8畳タイプ、電力量料金は1kWhあたり27円で計算)

消費電力 電気代(1時間)
15年前のエアコン 605W 16.34円
10年前のエアコン 755W 20.39円
最新のエアコン 1080W 29.16円

引用:エネチェンジ『10年前のエアコン、電気代は買い替えたほうがおトクになる?』

つまり15年前のエアコンから最新のエアコンに買い替えるだけでエアコンの電気代は半分近くまで節約できる計算になります。年間で計算すると約23,000円の節約ができます。

確かに新しいエアコンを買い替えるとなるとまとまったお金が必要になります。しかし上記の数字を見ると新しいエアコンを買い替えた方が長期的な目で見た時に“お得”になります。

現在使っているエアコンが買ってからだいぶ時期が経っているのであれば

そろそろ買い替えた方が良いかな?

を頭に入れておいた方が良いかもしれませんね。

買い替え時期の見極め方

最新式のエアコンは省エネ機能が搭載されているものが多いためエアコンの消費電力が昔のエアコンに比べてかなり抑えられています。そのためどこかのタイミングで“エアコンの買い替え”を考える必要があるのですが

買い替えるのと使い続けるのどっちがお得なの?

が分からない人が多いでしょう。

もし今のエアコンを買い替えるべきか?使い続けるか?を調べたいのであれば、エアコンに貼られているラベルを確認してください。

ラベルには「〇〇年製」と製造された年が記載されています。もし使っているエアコンが10年以上前のものであれば買い替えた方がお得になる可能性が高いので“買い替え”を考えた方が良いでしょう。

また春や秋など気温が安定している時期に30分だけエアコンを起動させてみてください。変な音がしたりエアコンの空気に異臭を感じたらエアコン内部が汚れていたり部品が劣化している可能性があるため買い替えもしくは修理を検討するのがいいと思います。

エアコンを最も安く買える時期は?

エアコンを買い替えるにあたって最も大事なのは

いつエアコンを買うと安いの?

ではないでしょうか。エアコンは家電の中でも比較的値段が高いため、1円でも安く買い替えたいですからね。

エアコンは夏にかけて需要が高まりますが最新モデルの発表や発売は毎年10月頃に行われます。ということは前のモデルの価格が下がっていくのはだいたい11月頃から4月にかけてとなるため、2月~3月くらいあたりがエアコンを安く購入できる可能性が高いです。

逆に避けるべきはエアコン需要が高まる5月~7月の間。また3月後半は引っ越しシーズンの影響で取り付け工事が立て込むため

早く取り付けてもらいたいな

という人は避けた方が良いかもしれません。

電気料金そのものを見直す

エアコンに限らず電気代を節約するために現在“加入している電気料金プランを見直す”という手もあります。

近年電力の自由化によって契約する電力会社の幅が大きく広がりました。電気料金プランを見直すことで

  • 基本料金が安くなる
  • 電力量料金が変わる

といったメリットが受けられます。

つまりエアコンの使い方を変えずとも電気代が節約できるかもしれない・・・ということ。

もちろんこれまで紹介してきたエアコンの節電方法を実践すれば更なる電気代の節約も期待できます。電気料金プランの見直すうえでのポイントについては下記ページでまとめていますのでぜひ参考にしてください。

まとめ

いかがでしたか?

エアコンは自宅で使う家電の中で最も電量消費が激しい電化製品です。だからこそ正しい節電対策をすれば電気代の節約に大きく貢献します。

今までの使い方次第ではエアコンの使い方を見直して改善するだけで年間の電気代を30%節約できる可能性だってあります。当ページで紹介した方法はどれも決して難しい方法ではありませんからぜひ積極的に取り入れてエアコンの消費電力を節約していきましょう。

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