電気代を節約するための手段として近年取り組んでいる人が増えているのが『電気料金の見直し』です。2016年から始まった電力自由化によって消費者は好きな電力会社と契約することが可能となりました。
2019年10月時点で電気供給を展開している事業者(企業)は600以上あります。このすべての電力会社の電気料金プランを比較して自分に合った電気料金プランを見つけるのはほぼ不可能と言っていいでしょう。
電気代を節約する方法として電気料金の見直しや電力会社の乗り換えはとても有効な方法です。しかし電力会社選びを失敗するとかえって電気代が高くなってしまうリスクもあります。
そこで当ページでは電気代を節約するために失敗しない電力会社の選び方のコツを紹介します。電力会社を比較したり選んだりする具体的な行動として3つの手順に従って取り組むのをおすすめします。
目次
電力会社の供給エリアを確認する

冒頭でも言いましたが、2019年10月の時点で電気供給を展開している事業者は600社以上あります。まずは候補の分母を小さくするためにも各電力会社の“供給エリア”を確認しましょう。
供給エリアで候補を絞り込めばどんなに多くても600社→59社と1/10にまで絞り込めます。
電力会社は各事業者によって供給エリアが異なります。
例えば東京電力であれば関東地方を中心に電気を供給していますが大阪や京都などの関西圏には電気を供給していません。反対に大阪などの関西圏は関西電力の管轄で東京に住んでいる人が関西電力と契約はできません。
参考までに地方別に供給可能な電力会社の数とプラン数をまとめました。
地域 | 旧一般電気事業者 | 選べる電力会社 | 選べるプラン |
北海道地方 | 北海道電力 | 22社 | 78プラン |
東北地方 | 東北電力 | 28社 | 96プラン |
関東・甲信越 (東京電力エリア) |
東京電力 | 59社 | 246プラン |
中部地方 | 中部電力 | 35社 | 116プラン |
北陸地方 | 北陸電力 | 15社 | 48プラン |
関西・近畿地方 | 関西電力 | 37社 | 119プラン |
中国地方 | 中国電力 | 24社 | 73プラン |
四国地方 | 四国電力 | 22社 | 66プラン |
九州地方 | 九州電力 | 32社 | 110プラン |
沖縄地方 | 沖縄電力 | 3社 | 9プラン |
・・・と、住まいに電力を供給してくれる電力会社を探すと候補が一気に絞り込めます。電力会社を絞るにあたっては電力会社の比較サイトを使うとスムーズに絞り込めるので比較サイトを使うのもアリです。
電気料金プランの仕組みを理解する

供給エリアから候補となる電力会社を絞りこんだら次は自分の生活習慣に合った“電気料金プラン”を探します。その時に大切なのは電気料金プランの仕組みを理解すること。
ほとんどの電力会社は“従量課金プラン”という料金体系になっています。
従量課金プランとは
基本料金+従量料金(電気の使用量に応じた料金)
の2つの料金の合算で総額を算出するプランを指します。2つの料金の具体的な金額は各電力会社やプランによって異なりますので両者の価格を比較して電力会社を選びましょう。
さらに従量課金プランは供給エリアによって
- アンペア制
- 最低料金制
の2種類に分かれます。各種類の特徴については以下の通りです。
アンペア制の特徴
アンペア制とは契約するアンペアによって基本料金が変わるタイプを指します。例えば中部電力の電気料金はアンペア制を採用しており、契約アンペアによって以下のような基本料金になります。
アンペア制で気を付けるべきは契約アンペアの選び方です。
契約アンペアとは一度に利用できる電流(アンペア)の上限を指します。そして契約電流を超える電流を利用するとブレーカーが落ちて電気が使えなくなります。
例えば契約電流が20Aで契約した家庭で
電子レンジ(15A)
トースター(13A)
を同時に使うと合計で28Aとなるためブレーカーが落ちます。
契約アンペアが大きい基本料金で契約すればするほど一度に使える家電は増えますが基本料金も高くなります。反対に基本料金にばかり意識して契約アンペアが小さい基本料金で契約するとブレーカーが落ちて生活に支障をきたします。
契約アンペアは
を理解して選ぶと適切な電気料金プランを選べるようになります。各家庭のアンペアは世帯人数によってある程度目安があるので下記の表を参考に契約するアンペア数を選択してください。
契約アンペア | 世帯人数の目安 |
10A | 契約しない方が良い |
15A | 契約しない方が良い |
20A | 一人暮らし(電子レンジやエアコンを使わない場合) |
30A | 一人暮らしor二人暮らし |
40A | 三人暮らし |
50A | 四人暮らし |
60A | 5人以上の世帯(二世帯住宅など) |
60A以上 | オール電化住宅に住んでいる家庭 |
最低料金制の特徴
最低料金とは一定の電気使用量まではたとえ使わなくても料金が発生するタイプの電気料金プランを指します。例えば関西電力の従量電灯Aというプランでは以下のようになっています。
最低料金制の場合、アンペア制と違って契約プランによってアンペアの上限がありません。つまりどれだけ同時に家電を使ってもブレーカーが落ちる心配はないです。
電気料金プランだけを比較するとアンペア制よりも最低料金制の方がお得に感じると思います。しかし最低料金制を採用しているエリアは関西、中国、四国のみでそれ以外のエリアはアンペア制を採用しています。
旧一般電気事業者で言えばアンペア制を採用している電力会社と最低料金制を採用している電力会社は以下のように分類されます。
- 東京電力
- 北海道電力
- 東北電力
- 北陸電力
- 中部電力
- 九州電力
- 関西電力
- 中国電力
- 四国電力
については現在契約している電力会社(旧一般電気事業者)で分かります。上記の表を参考に現在契約している従量料金プランがどちらか?を把握して料金プランを比較しましょう。
従量料金以外の料金プランもある
電力会社の多くは従量料金プランで販売していますが、それ以外の電気料金プランを販売している電力会社もあります。従量料金プラン以外で多い電気料金プランは
- オール電化プラン
- 夜間料金プラン
- 基本料金ゼロプラン
の3つ。各プランの特徴については以下の通りです。
オール電化プラン
オール電化プランとはオール電化住宅に住んでいる人向けに作られた電気料金プランです。
オール電化プランの特徴は大きく分けると4つあります。
- 昼間の電気代が高く夜間の電気代が安い
- 土日祝日の電気代が安くなるプランもある
- 給湯機やIHヒーターなど設置コストがかかる
特に注意すべきは『給湯器やIHヒーターの設置コストがかかる』という点。すでに自宅に設置されていれば必要ありませんが、設置していないとオール電化プランに加入できません。
元々オール家電プランは調理や給湯などガスを使用する機器もすべて電気を使って利用する住宅(オール電化住宅)向けの電気料金プランとなっています。
オール電化住宅に住んでいない人でもオール電化プランに加入できます。しかしあえてオール電化プランに加入しても大きなメリットはないためオール電化住宅に住んでいない人は無理に候補に入れる必要はないと思います。
夜間料金プラン
夜間料金プランとは昼間と夜間の電気使用料金が異なるプランの事。昼間の電気料金は割高になっている反面夜間の電気料金が安くなっています。
例えば東京電力が販売している夜トクプランでは使用する時間帯によって電気使用料が以下のように変わってきます。
夜トク8 | 夜トク12 | |
基本料金(1kW) | 214.50円 | 214.50円 |
昼間の時間帯 | 午前7時~午後11時 | 午前9時~午後9時 |
昼間の電気使用料 | 32.74円 | 34.39円 |
夜間の電気使用料 | 21.16円 | 22.97円 |
最低月額料金 | 235.84円 | 235.84円 |
引用:東京電力『夜トクプラン』
夜間料金プランは主に昼間はあまり電気を使わない家庭におすすめです。具体的には
- 一人暮らしの社会人
- 共働きしている夫婦
などは普段昼間に自宅にいないため昼間の電気料金が高くなっても夜間の電気料金が安くなっているのでトータルで電気代は安くなります。反対に
- 小さいお子さんがいる家庭
- お年寄りを介護している家庭
- 定年を迎えて自宅にいる時間が長い夫婦
など昼間に自宅にいる時間が長い世帯が夜間料金プランに乗り換えるとかえって電気代が高くなります。“昼間に自宅にいる時間”がどのくらいかを一度振り返ってみてから夜間料金プランがアリか?ナシか?を検討してみてください。
基本料金ゼロプラン
基本料金ゼロプランとは文字通り基本料金がゼロ円で利用できるプランを言います。
基本料金をゼロで販売している電力会社は主に新電力会社が多いです。例えばLooopでんきは基本料金ゼロの電気料金プランを販売しています。

基本料金ゼロプランの特徴としては基本料金がない代わりに従量料金が割高に設定されている点です。
例えば東京電力の従量料金とLooopでんきの電気料金を比較した場合以下のようになります。
東京電力(重量電灯B) | Looopでんき | |
0~120kWh | 19.88円 | 26.4円 |
120~300kWh | 26.48円 | |
300kWh~ | 30.57円 |
見てもらえば分かるように従量料金だけを比較すると電気使用量が120kWh未満であれば東京電力の方が安くなります。
特に一人暮らしで仕事や学校などであまり自宅にいる時間が多くない人は、基本料金ゼロプランよりも基本料金が安い従量課金プランの方が電気代を安く抑えられえるケースもあるので
を把握してから従量課金プランか?基本料金ゼロプランか?を比較するといいでしょう。
現在の電気代と電気の使い方を確認

住んでいるエリアに供給している電力会社をある程度絞りこみ、電気料金プランの仕組みを理解したら次にご自身の電気代と電気の使い方を振り返ってください。具体的には
- 現在の電気代
- 普段使っている電気使用量
- 契約している電力会社と電気料金プラン
の3点。
上記3つは電力会社から送られてくる検針票を見ればすぐに分かります。
![]()
引用:東京電力
例えば東京電力で電力会社を比較する際の情報をチェックする場合
- 電気代の確認は【5】
- 電気使用量の確認は【4】
- 電気料金プランの確認は【3】
を見ると分かります。電力会社を比較したり電気料金プランを乗り換えたり・・・を検討する場合、必ず上記3つの情報は必要になりますので必ずチェックしましょう。
世帯別にみた電力会社の選び方のポイント

これまでお話ししたように、自分に合った電力会社の選び方として
- 供給エリアで候補を絞る
- 電気料金プランの仕組みを理解
- 実際の電気使用量などを確認
の手順に従って行動すれば電力会社選びで失敗する可能性は限りなく低くなります。とはいえ世帯別に電力会社や電気料金プランを選ぶ際のポイントや重視する点が異なります。
そこで電力会社の選び方を各世帯別(一人暮らし~四人暮らし以上)のポイントをそれぞれまとました。一概にこれが正解!というわけではないですが少なくともポイントさえ押さえておけば電力会社選びで失敗しなくなるのでぜひ参考にしてください。
一人暮らしの電力会社の選び方
総務省統計局が発表している家計調査報告書によると、2018年の一人暮らしの1ヶ月の電気代は5,852円となっています。
一人暮らしの電力会社の選び方のポイントとしては『いかに単価が低い電力会社を選ぶか?』です。特に基本料金を比較してより安い電力会社を選ぶと電気代が抑えられます。
そう考えると“基本料金ゼロ”のプランが一人暮らしにはオススメ・・・となります。
しかし普段の電気の使用量が少ない人は基本料金ゼロのプランよりも基本料金が安い従量課金プランの方が電気代を安くできる可能性があります。特に従量課金プランで契約電流が20Aでも特に不自由なく生活できている人は基本料金ゼロプランに乗り換えた途端に電気代が高くなる可能性があるので電力会社の乗り換えは慎重に判断した方が良いでしょう。
反対に契約電流30Aで契約している人は基本料金ゼロのプランに乗り換えた方がいいかもしれません。
もっと具体的に言えば
- 電子レンジをほとんど使わない(持っていない)人は基本料金が安い従量課金プラン
- 電子レンジをよく使いエアコンなどと同時に使う機会が多い人は基本料金ゼロプラン
を中心に電力会社を比較すると良いと思います。
二人暮らしの電力会社の選び方
総務省統計局が発表している家計調査報告書によると、2018年の二人暮らしの1ヶ月の電気代は9,559円となっています。つまり1ヶ月の電気代が1万円を超えるようであれば電力会社を乗り換えて電気代の節約を考えたほうがいいかもしれません。
二人暮らしの場合、どちらとも働きに出ている“共働き”と片方が家にいて家事を担当する“片働き”によって電力会社の選び方が異なります。
共働きの場合
例えば結婚しても夫婦がそれぞれ仕事をしている場合、昼間は自宅には誰もいない状態になります。つまり一人暮らしの社会人と電気を使う時間帯は大きな違いがないため
- 基本料金が安い従量課金プラン
- 基本料金ゼロのプラン
を中心に選ぶと電気代が抑えられます。
ただしアンペア制の従量課金プランを比較する場合、“基本料金の安さ”で契約電流が小さいプランに契約するとブレーカーが落ちる頻度が高くなって生活に支障が出てしまいます。アンペア制の従量課金プランで比較する場合、契約電流は30Aの価格で比較するようにしましょう。
また昼間の電気代が高くなる反面夜間の電気代が安くなる夜間料金プランを販売している電力会社にするのも選択肢としてはアリだと思います。
片働きの場合
例えば結婚して奥さんが専業主婦になった家庭などは常に自宅に誰かがいる時間が長くなります。そのため電気は昼夜問わず使われますから共働きの家庭に比べて電気使用量が多くなります。
そのため基本料金よりは従量料金の安さで比較した方が電気代の節約につながります。
もちろん基本料金がかからない基本料金ゼロプランも電気の使用量が多すぎない家庭であればアリです。反対に深夜料金プランは昼間でも電気を使う機会が多いためかえって電気代が高くなる可能性が高いためお勧めしません。
基本料金を比較する場合、アンペア制の従量課金プランであえば契約電流30Aの価格を比較しましょう。
二人暮らしで契約アンペアが20Aは小さすぎますし反対に契約アンペアを40Aにしないとブレーカーが落ちてしまうのは“使いすぎ”の可能性が大です。基本料金ゼロプランを軸に従量料金が安い電力会社を選ぶよう心がけましょう。
三人家庭の電力会社の選び方
総務省統計局が発表している2018年の家計調査によると三人暮らし月々の電気代は11,024円となっています。家電の使い方を改善し電気料金プランも正しく見直して乗り換えられれば1ヶ月の電気代は10,000円を切れる可能性があります。
三人暮らしの家庭が電力会社を選ぶ際のポイントとしては
- 従量料金を比較する
- 基本料金が安い方を選ぶ
といった手順で決めるといいでしょう。
特に重要なのは各電力会社の従量料金を比較する際、3段階のうちの2段階目の料金で比較すること。
例えば中部電力の場合、下記の表を見れば分かるように電気の使用量に応じて従量料金が変わっています。
三人暮らしの家庭の場合、従量料金を比較する時は『120kWh~300kWh』の金額(中部電力の場合28.49円)を比較します。
三人暮らしの家庭で1ヶ月の電気使用量を120kWh未満に抑えるのは不可能です。つまり必然的に120kWh~300kWhの料金帯に入ってしまうためその箇所の従量料金を比較して
電力会社を選ぶと安く抑えられます。
なおアンペア制で契約する場合、契約電流は40Aにしないとブレーカーが落ちてしまう可能性があります。従量料金次第では基本料金ゼロのプランを選んだ方が安くなるかもしれません。
四人以上の家族の電力会社の選び方
総務省統計局が発表している2018年の家計調査によると四人暮らし以上の家庭の月々の電気代は以下の通りとなっています。
四人家族:11,719円
五人家族:12,846円
6人以上:16,414円
世帯人数が増えれば増えるほど電気を使う人が増えるため電気使用量も増えます。従量料金を比較する時は3段階のうちの3段階目(300kWh以上)の金額を比較するようにしましょう。
また世帯人数が多くなると基本料金ゼロプランを販売している電力会社と契約できない場合があります。
基本料金ゼロプランの中にはあらかじめ契約アンペアが固定されている電力会社もあります。例えばLooopでんきの場合“契約アンペア数が60A以下”となっており、現在60A以上の契約をしている家庭ではLooopでんきは利用できません。
そのため
と思っても対応してくれる電力会社が少なくなります。基本料金ゼロプランが契約できないのであれば基本料金(契約アンペア50~60Aの基本料金)もきちんと比較しましょう。
“セット割”が適用する電力会社もアリ
先述しましたが世帯人数が増えると電気の使用量が増えてしまい“基本料金ゼロプラン”という選択肢がなくなる可能性が高くなります。その代わりセット割引を利用して電気代ではない支出を安くする・・・という選択肢が新たに生まれてきます。
セット割とは同一企業で電気とは別のインフラサービスを同時に契約することを指します。
例えばスマホやインターネット回線を販売しているソフトバンクは「おうちでんき」という電力供給も販売しています。この時ソフトバンク回線をすでに利用している人がおうちでんきに乗り換えると
- スマホ、携帯電話、インターネット1回線につき月額100円割引
- 従量料金部分が1%割引
という割引が適用されます。また実際の電気料金も東京電力と比較すると大きな差はありません。
料金の種類 | 東京電力 | おうちでんき | |
基本料金(10Aにつき) | 286.00円 | 286.00円 | |
従量料金 | 〜120kWh | 19.88円 | 19.68円 |
121kWh〜300kWh | 26.46円 | 26.21円 | |
301kWh〜 | 30.57円 | 30.26円 | |
最低月額料金(1契約) | 235.84円 | 235.84円 |
東京電力からおうちでんきに乗り換えても電気料金が大きく節約できるわけではありません。しかしソフトバンク回線を利用している家庭であれば電気料金のさらなる割引はもちろんスマホ代も割り引かれるため“家計の節約”に大きく影響します。
セット割引はソフトバンク以外にも色々な企業が販売しています。例えば
- ガス(東京ガスなど)
- インターネット(auなど)
- ガソリンスタンド(ENEOSなど)
など。セット割引を適用するにはいくつか条件があるため“絶対にお得になる”わけではありませんが、条件さえ満たせば電気代だけでなく家計全体の節約にもつながるのでチェックしておいても良いと思います。
電力会社選びに迷った時の対処法

先ほど各世帯別に電力会社の選び方のポイントを紹介しました。ただ上記ポイントはあくまでも“ポイント”ですから誰にでも当てはまるわけではありません。
という人も少なくないと思います。
そんな電力会社の絞り込みができない人におすすめなのが“電力会社比較サイト”です。
電気料金比較サイトとは住所や現在の電気料金プランなど必要項目を入力して送信すると、自分の家庭に合った電力会社や電気料金プランを紹介してくれるサイトのこと。サイトによって紹介してくれる電力会社は異なりますが自分で電力会社を1つずつ調べて確認する手間が省かれます。
電力会社の比較サイトは『価格.com』『エネチェンジ』『タイナビスイッチ』が有名です。各比較サイトの特徴は以下の通りです。
価格.com

電力会社のみならずさまざまな商品やサービスの価格を比較できるサイトが『価格コム』です。より安いプランや商品を探すために頻繁に利用している人もいるかと思いますが、電気料金プランも価格コムで比較できます。
おそらく取り扱っている電気料金プランは比較サイトの中で最も多いと思います。しかし電力会社は電気料金プランを一覧で表示してあるだけなので
というのはご自身で決断しなければいけません。“答え”だけを求める人には不向きかもしれませんが、あれこれリサーチするのに抵抗を感じない人はおすすめかもしれません。
う。
エネチェンジ

電力会社の比較サイトとして有名なのがエネチェンジです。
エネチェンジでは電気とガスを切り替える際に住んでいる地域(郵便番号)と世帯人数を入力するとおすすめの電力会社と電気料金プランをいくつか紹介してくれます。もちろん新電力会社にプランも含まれていますし地域によっては数十社紹介してくれる家庭もあるほど。
紹介してくれる電力会社は旧一般電気事業者も含めて大手電力会社が多い印象です。マイナーな電力会社が少ない分“掘り出し物”的な電気料金プランは見つけにくいですが大手ならではの安心感が欲しい人はエネチェンジで比較してみるといいかもしれません。
タイナビスイッチ

エネチェンジと同じくらい電力会社の比較サイトとして活用されているのがタイナビスイッチです。エネチェンジと同様に必要項目を入力するとおすすめの電力会社と電気料金プランを提案してくれます。
エネチェンジとの違いとしては
- 入力項目が細かい(任意)
- マイナーな電力会社も紹介してくれる
という点。特に“マイナーな電力会社”については価格が安い反面信頼性や安心面に不安を感じる人がいるため会社の信頼性や安心感が欲しい人はエネチェンジで比較した方がいいかもしれません。
反対に会社のネームバリューをあまり気にせず電気料金などのサービスを重視する人はタイナビスイッチで比較した方が納得のいく電気料金を見つけられると思います。エネチェンジにせよタイナビスイッチにせよ比較するのは無料なので両方のサイトを使って比較するのもアリです。
まとめ
いかがでしたか?電気代を抑えるために電力会社を比較する際テキトーに比較しても時間ばかりがかかるだけで一向に答えにたどり着きません。電力会社はしんでんりょくを含めれば600社以上ありますし電気料金プランはさらに多くありますからね。
効率よく自分に合った電力会社を見つけるには
- 自分の住んでいるエリアを供給している会社を選ぶ
- 電気料金プランの仕組みを理解する
- 現在の電気代や電気使用量を確認する
の3つの手順を踏んでから具体的な電力会社探しをしてみてください。そうすれば自分の生活環境に合った電力会社を探し出せるはず。
その際に当ページで紹介した電力会社は比較サイトを利用するとより効率よく自分に合った電力会社が見つかると思います。
電気代を節約できれば家計の支出を継続的に抑えられるようになります。電力自由化によって電気料金を見直すという節約手段ができる時期なのでぜひ電力会社を比較して電気代の節約に取り組んでみてください。