貯金の基礎知識

禁煙すれば貯金が貯まる?タバコと貯金の意外な関係性

僕は一切タバコを吸わないのですが周りの人達は禁煙に取り組んでいる人が多い印象です。もちろん禁煙に成功した人も失敗した人もいますが、ふと気になって禁煙について調べてみたら「貯金」と大きな関係があることが分かりました。

確かに禁煙すればタバコを買うお金が丸々浮くため、貯金に回すお金が作りやすくなります。このくらいは普通に考えれば容易に想像できます。

しかし禁煙することでお金に関する色々な影響(特に良い影響)があることが分かりました。面白かったので禁煙と貯金の関係性について調べてみたことをここで紹介します。

禁煙したら貯金が貯まりやすい

結論から先に言いますと禁煙に成功すれば貯金は貯まりやすくなります。なぜならタバコに使っていたお金を全額貯金に回せるようになるからです。

例えばタバコを1日1箱吸っていた人が禁煙した場合、タバコ1箱分の支出が減る計算になります。タバコ1箱450円だと仮定すれば

450円×30日=13,500円

の支出がなくなります。つまり食費や光熱費を頑張って節約しなくても禁煙に成功すれば毎月13,500円は貯金に回せるようになりますよね?

もちろんこれはあくまでも仮説であり現実はそう単純ではありません。しかし、禁煙することで少なくとも日々の支出を1つなくすことができるため、禁煙すれば貯金が貯まりやすくなる・・・と言いえるでしょう。

禁煙を始めるきっかけは「お金」

禁煙すれば貯金がしやすくなると言いましたが、実は禁煙を始めるきっかけに「貯金」と挙げている人が多いことが分かりました。

マイナビニュースで喫煙しているマイナビニュースの会員294人に「タバコ」をテーマにしたアンケートを実施した結果が掲載されていました。その記事によると『禁煙、減煙、卒煙に挑戦したことがある人が69.7%いた』という結果になったそうです。

さらにタバコを辞めるきっかけについては

1位: 将来の自身の健康が気になったため(67.3%)
2位: お金を節約しようと思ったため(59.0%)
3位: たばこ税が増税されたため(54.6%)
4位: 家族やパートナーの健康が気になったため(33.7%)
5位: 飲食店など、喫煙できる環境が少なくなってきたため(32.7%)

引用:マイナビニュース
2018年2月9日掲載

と節約目的で禁煙を始めようと思った人が半数以上いたことが分かりました。また増税によってタバコ代が値上がりしたことも含めるとお金が原因で禁煙を考えている人は非常に多いことが分かります。

個人的に意外と「タバコはお金のムダ」と考えている人が多い印象でした。ただそれでもやめられないのがタバコの怖いところかもしれませんね。

禁煙に成功すると貯金はいくら貯まる?

禁煙によって支出が少なくなり貯金ができるようになるわけですが、では禁煙に成功するとどのくらいお金が貯まるようになるでしょうか?例えばタバコ代(400円)をすべて貯金に回した場合、以下の表のような貯まり方になります。※1日1箱吸っていた人を想定

このように、タバコ代を貯金に回しただけでも1年で15万円、20年で300万円近くの貯金ができるようになります。見方を変えるとタバコを1日1箱吸っている人は吸っていない人に比べて年間15万円も支出が多いことになります。

タバコの価値観は人によって違います。中にはかなりの依存症になっていて禁煙をする気がない人もいますが、タバコを吸わない僕から言わせるとタバコは“必要な支出”には含めてはいけないものだと思います。

いろんな支出を節約しようと思ったものの失敗に終わった人であれば思い切って禁煙で支出の節約をするのも大いにアリだと思います。

禁煙すれば“所得が増える”可能性も

禁煙と貯金についての関係性を調べていくうちに、もう1つ重要な関係性を見つけました。それは“禁煙者ほど収入が高い”というものです。

厚生労働省が平成22年に20歳以上の人を対象にした収入と生活習慣の相関関係についての調査が行われました。その中の1つに『収入』の項目があるのですが、喫煙者に比べて非喫煙者・禁煙者の方が高収入なことが分かりました。

禁煙すると今までタバコに使っていたお金を使わなくなります。これによってお金の使い方や節約意識が変わった人が禁煙者には多くいらっしゃいます。

例えば禁煙にチャレンジした人が運営しているブログでタバコを辞めて6ヶ月経過した時、次のような発見があったそうです。

僕が禁煙半年で一番実感していることは、「節約に対しての意識が変わったこと」です。

~中略~

僕はタスポ(タバコの自動販売機でタバコを買う為に必要なカード)を持ってなかったので、タバコは毎回コンビニで買っていました。

出勤前にコンビニに寄るのがルーティンでした。

タバコと一緒にその日の昼食のパンやジュースなどを買っていました。

なのでタバコを辞めると、毎日コンビニに寄る必要もなくなりました。

毎日コンビニに寄るルーティンを断ち切り、無駄な買い物が自動的に減りました。

自動的に節約できたことで、今度は「無駄な費用はとことん削りたい欲」が出てきました。

具体的には、

・外食・コンビニ弁当を減らす
・コンビニ・自動販売機で飲み物を買わない

の2点を意識する様になりました。

食べ物・飲み物は生きていく上で毎日必要です。

毎日必要なコストほど、僅かでも削れれば、月日が経つほど効果が出てきます。

またそれぞれ詳しく記事にしたいと思います。
(アンチ自炊でしたが軽く自炊始めました。)

引用:こども社長の魔法のブログ
2018年5月24日掲載

このように、禁煙をきっかけにお金の使い方が改善された人もいます。タバコに使っていたお金を自己投資に回せば、仕事の結果にも好影響を与えて収入アップが期待できる・・・というわけです。

さらに、禁煙によって生活習慣が改善されたことで収入自体が増えた人も中にはいます。禁煙によって体の体調が良くなり、仕事への集中力が増したり息切れなどの体力低下がしにくくなったことが仕事の成果に好影響を与えているのだと思います。

もちろん「禁煙すれば確実に収入が上がる」わけではありません。しかし禁煙をきっかけに収入が増えるチャンスが広がるので、そういったことを動機として禁煙を始めるのもいいのではないでしょうか。

タバコを吸わない=高収入の一例

収入と喫煙の関係性を裏付けるこんな実例があります。これはアメリカで実際にあったお話です。

ニューヨークにあるカフェが全席禁煙にしたところ業績が大きく上がりました。その理由を専門家は“喫煙者と禁煙者の収入の違い”と考えているようです。

タバコを吸う人ほど収入が低いわけですから全席禁煙にすることで低所得者の利用が大きく減ります。それと同時に、タバコを吸わない高所得者の人達の利用が増えたことが業績アップにつながったと見られています。

もっと分かりやすい例を出しますとスターバックスは全席禁煙に、ドトールでは喫煙OKにしているのもタバコを吸う・吸わないによって客層を差別化しているからに他なりません。他のコーヒーショップより高くてもスターバックスにお客が入るのは、比較的高所得者をターゲットにしているからだと言われています。

また最近では喫煙者を入社させない会社も出てきました。このようにタバコを吸うことによって収入面や周囲の印象が悪くなってしまう要因の1つとしての考えが強くなっているようです。

禁煙成功者に高所得者が多いワケ

先ほどの統計で「タバコを吸わない人ほど収入が高い」点を紹介しましたが、なぜ収入が高い人ほどタバコを吸わないのでしょうか?明確な相関関係が公表されていないのであくまでも個人的な見解になるのですが、その原因の1つは「お金の使い道」による考え方が違うからではないでしょうか?

先ほども言いましたがタバコを吸わなかったらタバコに使うお金が浮きますよね?そのお金を貯金に回したり違うものに使えます。

特に収入が高い人は「自己投資」に使うお金を惜しまない傾向があります。つまりタバコを買う予定のお金を自己投資に使えば、収入アップにつながります。

また非喫煙者よりも喫煙者のほうが健康的なため、いろんなことにアクティブに活動できます。それ以外にも「タバコを吸う」という印象自体が世間的に悪くなっていっているのも収入に関係してくるでしょう。

下記ページでも紹介しているように、貯金ができる人は健康にも気を配っています。そういう意味でタバコは貯金する“弊害”ともいえるかもしれません。

貯金のためにタバコを辞める具体的な方法

これまで禁煙と貯金の関係性や収入アップの可能性について自分なりに調べた結果を紹介してきました。とはいえ貯金に限らず健康面から考えてもタバコはやめるに越したことがないので「やめたい」と思うのなら1日も早く禁煙にチャレンジすべきだと思います。

では具体的に禁煙を成功させるにはどうしたらいいのか?

残念ながら僕は一度もタバコを吸ったことがないので具体的な禁煙方法はもちろん、禁煙のつらさも知りません。そこで周りの友人で禁煙に成功した人達から話を聞いたところ次のような方法がおすすめだそうです。

タバコを辞める基本は「4週間頑張る」

インターネットで「禁煙 方法」で色々調べてみたところ、どうやらタバコを吸ってから4週間でタバコを吸い始める前の体に戻るみたいです。

禁煙をするとニコチンの濃度が低下することによって、体にさまざまな変化が現れます。こうした変化があること事前に想定し、体と心の両方を生活の中で対応していくのが禁煙成功の近道と言われています。

具体的に、禁煙を始めてからタバコの依存症がなくなる過程は次の通りです。

じゃあニコチンはタバコをやめても、数ヶ月も私たちの血液中に存在してるんでしょうか?実態はタバコをやめるとニコチンほぼ3日間で身体から抜けてしまいます。

それではどうして禁煙してから3日を過ぎてもタバコを吸いたくなるのか?それはタバコに含まれるニコチンは、脳内の神経伝達物質のひとつであるアセチルコリンと同じような働きをするため、喫煙することによってニコチンがアセチルコリンの受容体と結びついて脳を覚醒させ、頭を一時的にスッキリさせることができます。

しかし、ニコチンを常に摂取していると、アセチルコリンの分泌量が抑えられ、ニコチンがその代りをすることが体の中で習慣化されてしまいます。このため、喫煙している人は、タバコを吸わないとボーッとしてしまうニコチン依存症に陥ってしまうというわけです。

そして、禁煙によりタバコを止めてもアセチルコリンの働きがタバコを吸う前の状態に戻るまでには、3~4週間かかるため、3日ほど禁煙してニコチンをすべて体の中から追い出しても、禁煙の離脱症状からはまだ完全には抜け出せておらず、頭がボーっとしたり強い睡魔に襲われたり、イライラしたりというような症状が残されることになります。

つまり禁煙を始めてから最初の3~4日までのニコチンを体から追い出す期間が一つの節目、次の節目はアセチルコリンの分泌が元の状態に戻る3~4週間目までがもう一つの節目であり、頑張りどころといえるでしょうね。

引用:禁煙成功体験談

つまり「一生タバコを吸わないぞ!」と思って始めるよりも「まずは4週間吸わないように」と期間を設けて始めると成功しやすいということ。4週間というゴールを設定すればタバコを吸いたくなる欲求をうまくコントロールできそうかなと思います。

もちろん4週間経ったらタバコを吸っていいというわけではありません。多分4週間もタバコを吸わなかったら「もういいや、お金もったいないし」と思うようになるはず。

ですので、まずは4週間だけ禁煙を頑張ってみてください。

タバコの存在を無視する

これは僕の父親が禁煙に成功した際に実践した方法です。父はタバコの値上げと同時に買っておいたタバコをすべて捨ててタバコの存在そのものを自分の目の前から消し去りました。

禁煙を成功させるうえで大切なのは、「タバコを吸いたい」という欲望と戦ってはいけないことだといわれています。吸いたいタバコを我慢することによってストレスが生まれ、そのストレスが余計にニコチンを欲するという悪循環が生まれるからです。

つまり、元々この世にタバコなんてものはなくタバコやニコチンの存在を完全に否定するのです。ニコチンを求める体については「どこか体調がおかしいのかな?」と思うことによって、タバコを吸う以外の解決方法を模索するようになる。

「これが最後の1箱だ」と考えているうちは禁煙は成功できないしそういう考えを持っている人で成功した人は僕の周りには1人もいません。「タバコなんてこの世にないんだ!」と思い込むことが禁煙を成功させる1つのポイントです。

アルコールを控える

タバコを吸ってお酒も飲む人は禁煙中はあまりお酒を飲まないようにしましょう。なぜならお酒を飲むとつい気が大きくなってしまいついつい1本吸ってしまいたくなるからです。

アルコールを摂取することで気分が大きくなり、「1本吸ってもすぐにやめられるだろう」という考えがふつふつとわいてきます。それが1本から3本、5本・・・と増えていき、気がついたら今までと同じくらい吸っていた・・・なんてことになってしまいます。

もちろんそのあたりもしっかり自己管理できるのであれば問題ありません。しかしお酒を飲んだらタバコを吸いたくなるような人は、禁煙中はお酒の量も少なめにしておいた方がいいでしょう。

少なくとも禁煙を始めてから4週間はタバコと一緒にお酒も我慢した方が禁煙に成功しやすいかもしれません。

家族や周囲に禁煙の協力を求める

禁煙をしている時、普段とは違うライフスタイルになるため、始めた当初は色々と生活の中で違和感を感じると思います。また体がニコチンを求めているのにそれを理性で拒否するため、イライラすることだってあるでしょう。

そういった葛藤を乗り越えるためには家族の協力が必要不可欠です。仕事ではストレスから逃れることはできませんが、家にいる時は家族達の協力さえあればストレスを最小限に抑えることができます。

ニコチンの離脱症状として、集中力がなくなったり頭がボーっとなったりします。こうしたことを家族に伝え、それが禁煙中に起こることだと理解してもらえれば、余計なストレスを感じることなく禁煙を進めていけるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?節約や貯金のために禁煙を始める人は多いと思いますので、ここで紹介したような貯金と禁煙の関係性を理解すれば禁煙に対するモチベーションも下がりにくいと思います。

ここ数年たばこ税の影響でタバコの価格は上がっています。支出圧迫を防ぐためにもこれを機に禁煙にトライしてみてはいかがですか?

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