生活費節約アドバイス

楽しい節約生活の過ごし方~無理せず節約するための7つの意識改革~

「節約生活を送る」と聞くお金のやりくりをあれこれ考えたり欲しいものを我慢する生活を連想しがちです。しかし実際の節約生活とは

  • 必要なものにはお金を掛ける
  • 必要がないものにはお金を掛けない

…というスタンスで生活することを言います。決して無理をせずお金の使い方にメリハリを持たせれば健やかな暮らしを送りつつ支出を節約できます。

では楽しく無理のない節約生活を送るにはどうしたらいいのか?これから節約生活を始めるのであれば当ページで紹介している7つを意識して始めてみてください。

どうして節約生活をするのか?

節約を始める理由は「貯金を貯める」ではないでしょうか?

今はモノがあふれかえっている時代であり、必要でないものもすぐに買えてしまいます。お金を持っているとついつい使いたくなってしまいますが、老後の蓄えや子供の教育費など将来のために貯蓄しておくべきお金も必要です。

お金に困らない人生を送るためにも僕たちは計画的にお金を使えるようにならないといけません。時にはお金を使わず貯めるのもお金の使い方の1つです。

無駄遣いを減らして貯金が貯まる生活にシフトチェンジするために、暮らしを見直してお金の使い方を改めていきましょう。

楽しい節約生活を送るためのポイント

無理せず節約を成功させるためにも次の2つのポイントをしっかり押さえておきましょう。

バランスを考えた節約生活を心がける

節約を頑張ろう!

…と意気込む前にまずはしっかりと身の丈に合った節約生活について考えてみましょう。

人によってできる事とできない事はありますし生活習慣や収入もバラバラです。節約を頑張りすぎると体調を崩してしまうので「無理のない節約」を心がけてください。

そのために大切なのは次の2点です。

1ヶ月の目標金額を決める

削れるだけ支出を抑えよう

といったアバウトな目標ではなくしっかり目標の節約金額を数字にしてから始めましょう。

特に貯金を貯めるために節約を始める人は「節約の目標金額=1ヶ月貯金に回す金額」なので月々貯金に回す金額を決めるのが先です。月々貯金に回す金額の決め方は下記ページで紹介しているように手取り収入の10~15%に収まる金額にしましょう。

必要な支出と要らない支出を区別する

無駄遣いをしている人の多くは習慣やクセなど無意識のうちにお金を使っています。

気が付いたらお金がなくなっている…

を無くすためにも、まずは一度自身のお金の使い方を振り返って「いらない支出」を減らすようにする努力から始めてください。

「いらない支出」は人によって違ってきますが次の5点は節約生活を送るにあたって必要性が低い出費なので積極的に節約を心がけましょう。

いらない支出 節約のための対策
コンビニATMの手数料
  • コンビニでお金はおろさない
  • 引き落とし以外の生活費は1回で引き出す
外食・飲み会
  • 1ヶ月で参加する飲み会の回数を決める
  • 気が乗らない飲み会には参加しない
雑誌、漫画、新聞
  • ニュースアプリやテレビで情報を収集する
  • マンガが読みたくなったらマンガ喫茶に行く
利用していない月会費
  • 利用していないなら解約する
  • 「いつか利用する」はいつまで経っても利用しない
酒、たばこ
  • 禁酒・禁煙できればベスト
  • 別のストレス解消法を見つける

身の回りをコンパクトにする

いわゆる「ミニマリスト」の生活を心がけると無理のない節約生活が送れます。

自宅に物があふれていると何が必要で何が必要ないか?が分かりにくくなります。身の回りをコンパクトにすると本当に要るものだけが分かるため、余計なものにお金をかけなくなります。

ミニマリストとは?

要らない持ちものを減らして必要な最小限のものだけで暮らす人のこと。

自分にとって要らないものや自分の生活に影響がないものは買わないし、壊れているもの、使えないものはもちろん「要らない」と感じたらガンガン捨てていきます。

引越しは身の回りを整理する絶好の機会

引越しは自宅にあるものを「必要な物」と「要らない物」に仕分け、必要な物だけを新居に運びます。そのためミニマリストな生活を始めるには絶好のタイミングと言えます。

もし引越しする機会があれば徹底的に断捨離をしてください。運ぶものが減れば引越し菱費用の節約できるので一石二鳥です。

いらないものはネットで売る

自宅にある物を断捨離して不要品を処分する時、売れそうなものがあればメルカリやヤフオクに出品するのもアリです。

出品する物の状態によっては数百円でしか売れないかもしれません。しかし要らないものを捨ててもお金はもらえない(場合によっては撤去費用を取られるためマイナス)のでお金が稼げるだけマシと思いましょう。

また物によっては高額で売れたりもします。特にアクセサリーやブランド品は状態が良いと1万円以上で落札できたりするので思わぬ臨時収入がゲットできます。

節約生活を送る7つの意識改革

節約生活を楽しく送るためのポイントをしっかり押さえるには生活やお金の使い方の意識改革から取り組むのが近道です。

特に次の7つの方法から実践すると自然と節約に対する意識を変えやすいでしょう。

節約生活のスタートは財布から

お金の使い方を変えたいのであれば財布の使い方を変えみてください。お金は財布に入れて持ち歩くため財布の使い方を変えれば自然とお金の使い方も変わっていきます。

例えば次の3点を意識するだけでもお金の使い方が変わって衝動買いや無駄遣いが減っていきます。

財布に入れるお金は最低限

特にお金を持っているとすぐ使いたくなってしまう人は、普段財布に入れるお金を最低限にしておきましょう。例えば

10,000円あるとつい何か買いたくなる

…という人は財布に10,000円以上入れないよう心がけてください。最低限のお金しか持っていないため衝動買いしたい気持ちがなくなります。

使わないカードは財布に入れない

財布にいろんなカードが入っている人は一度全て財布から取り出して「使うカード」と「使わないカード」に分けてください。財布の中がスッキリして現金がいくらあるかが分かりやすくなります。

使うカードとして財布に入れておくべきなのは銀行のキャッシュカード1枚と免許証や健康保険証くらい。お店のポイントカードは毎週必ず行くお店以外は全て捨ててしまってかまいません。

またクレジットカードもあるとついカードで買い物をしてしまう人は持ち歩かない方が良いでしょう。

古くなった財布は買い替える

新しい財布を使うと財布と一緒に

お金の使い方もきちんとしよう!

という気持ちが強くなります。また金運面からもボロボロの財布を使い続けると金運が下がるので汚れたり破れたりしている財布は新しいのに買い替えた方がいいでしょう。

金運アップにつながる財布に買い替えるポイントは下記ページで紹介しているので財布を買う時の参考にしてください。

食費を上手に節約する

無理しない節約をするうえで最も気をつけるべき出費が食費です。

考え無しにあれこれ買ってしまうと食費は増えてしまいますがキチキチに切り詰めすぎるとストレスを溜めたり栄養が偏って体調を崩したりします。

無理せず食費を抑える節約術は次の6つがおすすめです。

節約術1)ランチはお弁当を持参

お昼ご飯をランチに行ったりお弁当を買うよりもお弁当を作っていった方が食費の節約になります。

とはいってもインスタ映えするようなおしゃれなお弁当を作らなくても大丈夫!大事なのはお弁当を持っていくのを続けることです。

特に料理に自信がない人は次の点を心がけると無理なくお弁当が作れます。

おかずは作り置き

休日など時間がある時に料理を何品か作ってストックしておくとお弁当に詰めるだけなので簡単にお弁当が作れます。作り置きできる料理のレシピは「つくおき」というレシピサイトを参考に作れそうなものから作ってみてください。

つくおきサイトトップ

「つくおき」では各レシピのサムネイル部分に

  • 調理時間
  • 保存日数
  • 使用した調理器具

が一目で分かるようになっています。また動画になっているレシピもあるので料理経験が浅い人でも安心して利用できるレシピサイトです。

参考サイト

つくおき公式サイト

お弁当箱のバリエーションを増やす

何種類かお弁当箱を買っておき、気分によって使うお弁当箱を替えると弁当を作る気分も新鮮になってお弁当を持っていくのが長続きしやすくなります。

最近の弁当箱はデザインも色々ありますし価格も2,000円あれば買えます。3つ買えば6,000円になりますが「1,000円のランチ6日分」と考えたら決して高い買い物ではないので食費節約のために必要経費として用意しましょう。

お弁当箱・1段 丼 麺 ランチボックス・1段 1段お弁当箱 Pastel タイトランチ1段 レンジ対応 食洗機 かわいい おしゃれ 大人 子供 お弁当箱 ランチボックス 日本製 ホーロー風 行楽 ピクニック アウトド

お弁当と一緒に自分の昼食も作る

主婦の人はご主人や子どものお弁当を用意する時に自分のお昼ごはん用として併せて作ると料理をする手間が省けます。また持たせた弁当と同じメニューを食べると

今日持たせたお弁当はどんな味かな?

が分かります。時に失敗したりもしますが料理は経験すれば上手くなるので弁当を通して料理の練習をしてみてはいかがでしょう。

節約術2)コーヒーは家から持ってくる

コンビニや自販機でコーヒーを買うのが習慣になっている人はぜひ自宅で作って持っていきましょう。コンビニコーヒーよりも高級なコーヒーをコンビニコーヒーよりも安く飲めるようになります。

朝コーヒーを淹れる時間がない人は水筒にお湯だけ入れて持っていき、インスタントコーヒーを持っていけばOK。またコーヒーだけでなく紅茶や日本茶などでも同じようにすれば飲み物代を節約できます。

節約術3)食材の買い出しは毎日行かない

食材は安い時にまとめ買いをするのが基本。お散歩感覚で買い物に行くと余計な物を買ってしまうので買い物に行く回数はできるだけ減らしましょう。

また食費を抑える買い物の仕方として次の2つの対策がおすすめです。

買い物行く時間は夕方がおすすめ

夕方になると賞味期限が短い食品は「見切れ品」として安くなっています。安くなった見切れ品をその日のうちに使い、日持ちする食品は冷蔵庫で保存すると食材の購入費を安く抑えられます。

いらないものを買わない工夫をする

例えばお腹が減った状態でスーパーに行かないとか。空腹でスーパーに行くといろんな商品が美味しそうに見えてついつい買わなくていいものまで買ってしまいます。

スーパーでの衝動買いを減らすために買い物に行く前に少し食べてお腹を膨らましてから行きましょう。

節約術4)一週間分の献立を考える

一週間分の献立を考えれば「必要な食材が何か?」が分かります。ただし献立を考える時はあとで変更ができるようざっくりとで大丈夫です。

ポイントは乾物(パスタなど)を使いこなせると買い物に行く回数を減らしつつ料理のバリエーションも増やせます。献立を立てるコツは下記ページで詳しく解説しています。

節約術5)意味なくコンビニには立ち寄らない

食材だけでなく日用雑貨や雑誌など商品の品ぞろえが豊富なコンビニですが、店舗がたくさんあるのでついついフラッと入りがちです。お店に入るといろんな誘惑があり、つい買って帰りたくなります。

特にスイーツやお菓子などは数百円で買えますが買う頻度が多くなるとまとまった出費になります。「自分へのご褒美」として甘いものが食べたいのであればケーキ屋さんで買った方が満足感も高いしふらっと寄れないので結果的に出費が安く抑えられます。

節約術6)週に1回は冷蔵庫を掃除

冷蔵庫を掃除しつつ庫内にある食材の量や賞味期限をチェックしましょう。冷蔵庫に入っている食品を把握しておけば重複買いや使わずに腐られる…なんてこともなくなります。

冷蔵庫を掃除するうえでのポイントは

  • いつも買う食品はトレイに入れて並べる
  • 野菜は箱ごとに分けて保存する
  • 食品の定位置を決めておく

などがあります。また冷蔵庫の中を整頓すれば冷蔵庫の電気消費量も下がるため電気代の節約にもつながります。

固定費を見直して節約する

固定費は特に使い方や生活習慣を変えなくても節約効果があるので食費などの変動費よりも簡単に節約できます。

固定費の節約の基本は「プランを見直して乗り換える」

特に「スマホ代」「インターネット代」「保険料」「光熱費」は今の生活を変えなくてもプランの見直しや乗り換えをするだけで節約できます。3つのプランを見直すポイントは下の表にまとめたのでぜひ参考にしてください。

主な固定費 節約のための対策
携帯電話・スマホ代
  • 格安SIMに乗り換え
  • スマホ+インターネットのセットになるプランに乗り換え
インターネット代
  • インターネット+αのセットになる会社に乗り換え
  • 契約プランを見直す
  • プロバイダの値段を比較して乗り換える
保険料
  • 家族にあわせた保障に加入
  • 年齢や生活環境に合わせて保険を見直す
光熱費
  • 水道・電気を「使いっぱなし」にしない
  • 水道の元栓を少しだけ締める
  • 待機電力をできるだけなくす
  • 電力会社の見直し・乗り換える

節税をフル活用して生活費を節約

近年は自営業や会社経営者でなくても節税ができます。例えば家族でできる税金対策として次の3点が挙げられます。

ふるさと納税を活用

ふるさと納税は自分の好きな自治体に寄付をして特産品をもらう制度です。

そして寄付した金額が2,000円を超えるとその金額が住民税や所得税の控除対象となります。例えばふるさと納税で10,000円寄付した場合、8,000円が控除されます。

ただしふるさと納税で寄付できる金額は年収や家族構成によって変わってきます。自分がいくらまでふるさと納税で寄付できるか?は控除上限額シミュレーションで調べてみてください。

自動車税をクレジットカード払い

自動車税を支払う時にクレジットカードで支払うと、あとから分割支払いに変更できるため支払いの負担が減ります。特に2台以上車を持っている家庭になると自動車税も高くなるのでおすすめです。

またクレジットカードで支払うと自動車税の支払い分のポイントがついてきます。ポイントを還元すれば実質の支払い額が減ってお得になります。

iDeco(イデコ)を開設

iDeco(個人型確定拠出年金)とは、掛け金を自分で運用しながら積み立てていき、60歳になったら受け取れる制度のこと。極端な言い方をすれば「60歳になったら使えるようになる貯金」と思ってもらえばいいです。

さらに毎月iDecoへの掛け金は全額所得控除となるため税金対策にもなります。

iDecoを始めるにあたっての注意点として

  • 60歳以上にならないと掛け金は引き出せない
  • iDecoを始めるには専用口座の開設が必要(口座手数料がかかる)
  • 運用によって掛け金が減る可能性もある

の3点があります。iDecoは銀行や証券会社などの金融機関で口座が開設できるので興味があれば一度相談に行ってみてはいかがでしょう。

家計簿は「ざっくり」でOK

家計を管理しやすくするために家計簿をつけるのはおすすめです。しかし家計簿を細かくつけると長続きしませんから

  • いつお金を使ったか?
  • 何に使ったか?
  • いくら使ったか?

の3つさえハッキリすれば家計管理は十分できます。

家計簿をつけ終わったら「無駄な出費」と感じたものをマーカーでぬって印をつけると同じ失敗をしない抑止力になります。

アプリで家計簿をつけるのもアリ

わざわざ書き出すのがめんどくさい

…という人は家計簿をアプリでつけましょう。アプリによってはレシートの写真を取るだけでつけられたり、毎月の収支を自動でグラフにしてくれるものもあります。

有名な家計簿アプリとして「マネーフォワード」「Zaim」「Moneytree」があります。ダウンロードは無料なので色々試してみて自分が使いやすい家計簿アプリを見つけてください。

自分に使うお金は節約しない

節約のためとはいえなんでもかんでも出費を削るのは良くありません。自分の将来をよくするためのお金はケチらずしっかり使いましょう。

自分の将来をよくするお金については人によって違います。大きく分けると次の3つに分けられます。

趣味を楽しむお金

例えば水族館に行くと気分がリフレッシュする人は水族館に行くお金は自分を豊かにするお金になります。また年に数回旅行に行く…というのもアリです。

他にも興味のある習い事を思い切って始めるのも生活にメリハリが生まれて楽しい時間が過ごせます。ただし思っていたのと違う時はスッパリやめて次の新しい習い事を探しましょう。

スキルアップにつながるお金

資格を取るために学校に通ったり参考書を買ったりなど「自分に投資するお金」もプラスになるお金です。収入アップにつながるのでしっかり使いましょう。

とはいえ惜しみなく使うと生活費が圧迫されるので自己投資に使うお金は予算をきっちり決めてその範囲内で収まる金額にとどめてください。

節約を頑張ったご褒美に使うお金

例をあげると「月に1回は好きなケーキを買って食べる」など、普段節約を頑張っている自分にご褒美を与えてましょう。ご褒美を受け取ることで

また明日から節約を頑張ろう!

…というモチベーションが戻ってきます。

節約ブログを始めてみる

節約ブログを始めれば、自分の節約生活について振り返り行動を整理して文章を書く…という作業をしないといけません。またブログにアップすれば過去の投稿を見るだけで自分の節約行動を振り返られます。

また日記と違ってブログはたくさんの人に見られます。他の人に自分の節約の頑張りを報告することで節約に対するモチベーションが高まります。

楽しい節約生活を送るなら自分と今の生活を見つめる時間を作るのが大切。

何が必要?何がムダ?

を正しく判断するためにも節約ブログをはじめて頭も身の回りも整理して考える時間を作りましょう。

失敗した節約もブログ記事にしてOK

節約ブログを書くとなると

無駄遣いとか衝動買いした事とか書いちゃダメなのかな?

…と思われがちですがそんなことはありません。節約に成功した事だけでなく失敗した内容も自分への反省の意味も込めてブログで報告しましょう。

そもそも節約生活に正解はありません。毎日試行錯誤を繰り返して少しずつ楽しい生活を送れるよう努力すればいいのです。

またブログが長続きしない人はインスタグラムやTwitterなどのSNSで始めてもOK。ブログほど詳しく投稿できませんが気軽にアップできるので途中で挫折する心配もありません。

まとめ

節約とはがむしゃらに出費を減らすことではありません。より良い暮らしと未来の為にメリハリのあるお金の使い方を徹底することを言います。

節約を通して「使うべき出費」と「ムダな出費」をハッキリさせていけば、よりお金の使い方が上手くなります。この先の人生でお金に困る心配がなくなるよう少しずつ節約生活を習慣づけていきましょう。