収入アップ

サラリーマンが副業を始める際に心掛けるべき5つのポイント

近年、昔ほど給料が上がらないうえに物価ばかり高くなることから、サラリーマンでも副業を始める人が多くなりました。また副業も生活環境やIT技術の発展によって昔に比べてさまざまな方法が出回っています。

しかし、副業を始めたからと言ってすぐにお金が稼げるわけではありません。どんな副業をするかにもよりますが、正しく取り組まないとただただ時間と労力を無駄にすることになります。

ここでは、サラリーマンが副業をする際に気をつけるべきポイントを5つ紹介します。この5つのポイントを意識して取り組めば、会社にばれる可能性もないですし、家計の助けになる収入を自力で作ることができるでしょう。

 

サラリーマンが副業をしたほうが良い理由

サラリーマン 副業3サラリーマンの副業についてお話しする前に、そもそも副業が必要なのかどうか・・・そこからお話ししていきます。

結論から言いますと、副業をする・しないは個人の自由ですので「必ずすべきだ!」というつもりはありません。ただ、個人的には「やらないよりはやったほうがいい」と思っています。

その理由は、近年民間企業で働く人たちの平均給与が下がっているからです。下の表は2013年に国税庁が発表した「民間給与実態統計調査」にあったものです。

サラリーマン 副業1 参考:Fukupon

サラリーマンの給料は1997年から徐々に下降していき、リーマンショックが起こった2009年には406万円を下回るほど下がりました。その後は多少持ち直したものの、ピークであった時代の頃まで戻すにはまだまだ時間がかかりそうです。

では収入が下がれば支出も下げれば・・・と思いがちですが、そういうわけにはいきません。なぜなら、むしろ消費税の増税や物価の上昇によって支出が増えているのです。

消費税の増税における影響は【消費税増税が与える本当の影響と今からすべき2つの対策】でも紹介しているように、全ての商品を購入する時の価格が上がるため、自然と支出は増えていきます。

そして物価の上昇については現在2000年前後くらいまで上昇しているのですが、収入自体がその年と比べると下がっているため、支出の負担が大きくなっているのです。

サラリーマン 副業2 参考:GarbageNEWS.com

つまり、もらえる給料は下がっているけど支出は上がっている・・・これが現在の日本の状況なのです。

収入が上がらず支出ばかり上がれば当然生活にも影響を及ぼしかねません。そうなる前の対策として“副業”という手段があるのです。

もちろん、現在の給料で満足なのなら無理に副業を行う必要はありません。ただ、会社の給料は上がりにくく下がりやすいもののため、いつまでも今と同じ水準の給料がもらえる保証はどこにもありませんし、最悪リストラされるというリスクだってあります。

そうなる前に、給料とは別の収入源を確保しておけば、最悪リストラにあったとしても収入がゼロになることはありませんし、失業保険と併用すればしばらくはそれで生活できるでしょう。

つまり副業をやっておけば、万が一の事態になっても最悪のシナリオを避けることができるのです。

このようにネガティブな未来を想像し、そうならないためにどうすればいいか・・・を考えると、普通に生活できる段階から副業は取り組んでおいて損はないと思います。

 

副業に取り組む際に心掛けるべきこと

サラリーマン 副業4今後、日本が劇的な景気回復によって生活が潤うことは、可能性はあっても確率としてはかなり低いことは誰もが感じているはず。しかし今以上に生活が困窮する不安は年々大きくなっているのではないでしょうか。

こうした不安を払しょくするために、近年サラリーマンでも副業に励んでいます。もちろん将来的に独立・起業を目指して取り組んでいる人もいますが、まずは家計の収入を増やすことを目標に取り組みましょう。

ただ、がむしゃらにやっても副業で稼ぐことはできませんし、片手間で稼げるほど簡単なものではありません。

副業と言っても“お金を稼ぐ行動”ですから、会社でやっている仕事同様、真剣かつ真摯に取り組まないとただただ時間と労力を消費することになります。副業を収支の柱の1つとして確立するためには、次の5つのことを心掛けて取り組む必要があります。

1.自分に適した副業を選ぶ

自宅にいながら収入を稼ぐことができるおすすめ副業4選】でも紹介しているように、近年自宅でできる副業もたくさん出てきました。こうした副業の登場によってサラリーマンでも気軽に始められるようになったことが、参入者の増加につながったのでしょう。

しかし、副業の種類が増えたことによって、今度は「どれが最も自分に合った副業なのか?」をしっかり見極めることが重要になってきます。

人によって性格や生活環境はもちろん、もっているスキル、興味があることとないこと、得意分野と不得意分野が異なります。そのため、同じ副業に取り組んでもしっかり結果が出る人とそうでない人がハッキリ別れてしまうのです。

どんな副業にもメリットがあればデメリットもあります。これら2つのしっかり理解し、自分に合った副業に取り組むのが失敗しないための秘訣の1つと言えます。

2.副業にかける時間を確保する

本業の会社の仕事でも、片手間でこなしている人はほとんどいません。皆さん真剣に取り組んでいるからこそ、会社に利益をもたらし、給料をいただいているのです。

副業も同様で、片手間でやっていてもいつまで経っても収入を生むことはありません。与えられた仕事をこなしたり、より多くのお金を稼ぐために自ら進んで勉強したりすることで、家計の収入の柱にすることができるのです。

そのためにはなんといってもまず“時間”を作ることが大事。

例えば在宅ワークでも、与えられた仕事を完成させて納品することで初めて報酬を得ることができます。言い換えれば、仕事をしなければ報酬はゼロ・・・ということ。

またアフィリエイトや株式投資などにしても、全く無知の状態から始めても収入は生まれませんし、下手をすると損失するリスクだってあります。そうならないように、勉強する時間と練習や作業にかける時間をねん出する必要があります。

“時間をかけずに誰でも簡単に稼げる副業”なんてものはまず存在しないと認識し、時間と労力をかけて真摯に取り組むよう心掛けましょう。

3.副業で得た収入の使い道を明確にする

貯金もそうですが、単純に「お金を稼ぐ」というだけで取り組むと、モチベーションが続かなくなり必ず途中で挫折します。そうなれば、これまで取り組んだ時間も労力も無駄になり何にも残りません。

副業を始めるのなら、始める前に「何のためにするのか?」といった目的も明確化させることをお勧めします。これがハッキリさせることによって、副業に対するモチベーションが維持され、結果が出るまで取り組むことができます。

この“副業をする目的”ですが、自分が納得できるものであればどんなものでも構いません。例えば・・・

・生活費の足しにするため
・○○○を買うための貯金をするため
・お小遣い以外の自分のお金を増やすため
・独立する時の資金に充てるため
・定年後も入ってくる収入にするため

などなど、生活をより豊かにするためだけでなく、自分の欲求を叶えるものを目的に据えてもいいでしょう。

ただし、「○○万円稼げるようになる」といった具体的な金額を目的にすると、モチベーションが続かないので控えるように。『稼いだお金をどう使うのか?』を軸に目的を立てたほうが同じ取り組み方をしてもモチベーションが下がらず、コツコツこなしていくことができます。

この“副業をする目的”を明確にすることは、意外と重要だったりするので、本格的に取り組む前にしっかりと自分の中でハッキリさせておいた方がいいでしょう。もし性格的にぶれやすいのであれば、手帳など目に留まりやすい場所にその目的を記載して、意識を高く持つような工夫をするのもアリです。

4.会社にばれないような対策を取る

現在でも多くの企業では就業規則で副業の禁止を謳っていると思います。なぜなら、副業に力をいれて会社の業務を疎かにされると、何のために給料を支払っているのか分からないからです。

ですので、副業をするにあたってはまず「会社にばれない」ようにするための対策を講じることがポイント。その方法は具体的にはいくつかあります。

例えば結婚していて奥さんが専業主婦もしくはパート勤めの場合、副業の収入を全て奥さんの口座に入れてしまうとか。そうすれば会計上は“奥さんの収入”となるため、会社に副業をしていることはまずばれません。(ただこの場合、収入によっては配偶者控除等が受けられない可能性があります。)

そして、副業が会社にばれないようにするために必ずやっておくべきことは「確定申告」です。

事実、会社に副業がばれた人の多くは、この確定申告をしていないことによって足がついたケースがほとんどです。ですので、少しでも副業で利益が出たのであれば、きちんと確定申告をするようにしましょう。

確定申告は、サラリーマンからするとあまり身近に感じないものかもしれません。しかし【サラリーマンでも今すぐできる節税対策の裏技3選】でも紹介しているように、実は確定申告をすることで税金の支払額を抑えることができます。

ですので、副業の収支が黒字だろうと赤字だろうと必ず確定申告をすることを心掛けましょう。確定申告の仕方については【サラリーマンもすれば得する?確定申告の正しいやり方】で紹介していますので参考にどうぞ。

5.起業や独立も視野に入れて取り組む

会社からの給料以外で収入の柱が立つと、中にはサラリーマンであることに疑問を感じる人も出てきます。なぜなら、そのまま副業に時間と労力をつぎ込めば、今の給料以上の収入が得られる可能性を見出してしまうからです。

事実、副業から会社を退職して独立した人はたくさんいます。特にアフィリエイトなどのインターネットを使ったビジネスや、株式投資やFXなどの資産運用に取り組んだ人達は、サラリーマン時代の年収をあっさり超えてしまい、住まいを海外に移した人もいるくらいです。

断っておきますが「副業をするなら必ず独立しろ!」と言っているわけではありません。独立すれば収入を増やす可能性が高まる分、毎月決まった収入(給料)が無くなるリスクがあるからです。

何を収入の軸に持っていくかについては人それぞれですし、何が正しいかは分かりません。ただ副業をする以上「会社をクビになっても大丈夫」という気概で取り組んだ方が、収入の柱として確立させる可能性が高くなります。

副業で得た収入に何を望んでいるか次第ではありますが、この気持ちがないのであれば副業には手を出さないほうがいいかもしれません。

 

今の給料に満足していないなら副業はおすすめ

少し昔であれば、企業に勤め続けることで収入も上がり快適な老後を迎えることができました。しかし現在ではそうしたエスカレーター式のライフプランを実現できる人は数えるほどしかいません。

だからこそ、サラリーマンであっても副業に取り組んでいる人が多いように思えます。“自分の生活費は自分の力で稼ぐ”といった気持ちがないと、満足のいく生活を送ることが困難だということを多くの人が感じ取っているからです。

サラリーマンとしている以上、収入がゼロになることはありません。しかしその収入に満足していないのであれば、副業を始めて自力で収入を底上げするのも選択肢の1つではないでしょうか。

収入は少なすぎて困ることはあっても多すぎて困ることはありません。これを機に自分に合った副業にチャレンジしてみてください。