といって着々と準備をしている人も多いと思います。
しかし一人暮らしをするにはお金が必要です。お金は一人暮らしを始める時に必要な費用(初期費用)と一人暮らしの生活をするのに必要な費用(生活費)とあり、どちらも始める前に
と考えておく必要があると思います。そこでここでは一人暮らしを始めるにあたっての“お金”について紹介します。近々一人暮らしを計画している人や一人暮らしをする予定がある人は出費の目安にしてもらえばうれしいです。
目次
一人暮らしを始めるためにかかる費用

一人暮らしを始めるにあたってかかってお金があります。具体的に言えば自分の住まいを用意するための支出です。
実家で暮らしていれば家は両親名義のため、住居にかける費用はゼロだったと思います。
しかし一人暮らしとなるとまず住まいを見つける必要があります。そしてその住まいで生活できる環境を作らないといけません。
こうした生活環境を作るために使う費用を『一人暮らしの初期費用』と言います。
一人暮らしの初期費用に含まれるものとしては細かく挙げるとキリがありません。ただ少なくとも次の3つは必ず発生する支出なので何にいくらかかるのか?を理解しておきましょう。
部屋を借りる費用
一人暮らしでいきなり分譲(住宅を購入する)を選択する人はいません。ほとんどの人が賃貸で住まいを検討していると思います。
賃貸住宅の場合、真っ先にチェックするのが“家賃”です。
『家賃がいくらなのか?』によって初期費用はもちろん生活費にまで影響を及ぼすので自分の収入に見合った家賃のところを借りるようにしましょう。
家賃の目安は手取りの3分の1と言われています。
例えば手取り20万円の人であればどんなに高くても6万円以下のところから探すように。住みたいエリアや立地によっても家賃は変わってくるので
を考えて慎重に選ぶように。
ここでいう家賃や共益費や管理費も含まれます。賃貸サイトや紹介会社によっては家賃と共益費などが別で記載されている可能性があるため価格で探す場合は注意してください。
さらに、賃貸住宅を借りる際に発生する支出は『家賃』だけではありません。具体的には住まいを借りる際に以下の費用を払わないといけません。
支出項目 | 金額 | 用途 |
敷金 | 家賃一ヶ月分程度 | 退去時に原状回復費用として入居前に預けるお金。費用が敷金を下回った場合、差額は退去時に返ってくる |
礼金 | 家賃一ヶ月分程度 | 部屋を所有する大家さんに支払うお金。 返金されない |
仲介手数料 | 家賃一ヶ月分程度 | 部屋を紹介してくれた業者に支払うお金 |
前家賃 | 家賃一ヶ月分程度 | 契約した翌月分の家賃を先払い |
賃貸保証料 | 家賃の半月分 | 保証会社(家賃を滞納した時に保証会社が大家さんに家賃を払う保証)に加入するための費用 |
鍵交換費用 | 約2万円 | 玄関の鍵を交換するための費用 |
火災保険料 | 約1万5千円 | 火災保険に加入するための費用 |
中には「敷金・礼金ゼロ」など費用を発生させていないところもありますが、基本的に上記7項目は一人暮らしを始めるにあたっての初期費用に含まれる・・・と考えた方が良いでしょう。
また契約する日によっては日割り家賃が発生する場合があります。
日割り家賃とは、例えば家賃の6万円の部屋に20日に入居する場合、10日分の家賃(この例だと約2万円)を家賃として支払うものを指します。
は、入居日に大きく関係してくるので借りる前に仲介業者さんに聞いてみてください。
引っ越し費用
今住んでいるところから新しい住まいに移るためには、荷物の移動が欠かせません。つまり「引っ越し費用」も初期費用として考えておく必要があります。
運ぶ荷物が多ければ多いほど引っ越し費用は高くなります。ただし、一人暮らしの場合だと運ぶ荷物は
- 衣類
- 本やゲームなど趣味関係の荷物
- 家具・家電(ベッドとテレビくらい)
とそこまで多くありません。家族や友人に協力してもらい自分達で行えば引っ越し費用はほとんどかかりません。
また引っ越し費用は季節によっても大きく変わります。
例えば人の移動が激しい2月~4月くらいは引越し需要が多いため引越し必要も高くなります。逆に5月を過ぎると引越しする人が少なくなるため引越し費用も安くなります。
新居に持っていく荷物の量や一人暮らしを始める季節によって引っ越し費用は変動します。
と思うなら、一番節約できるのは引越し費用だと思うので引っ越し費用を最低限に抑えられるよう逆算して計画をすると良いと思います。
家具・家電購入費
今住んでいるところにあるものはそのまま新居に運べばいいですが家具や家電については買わないといけないものも必ず出てきます。特に初めての一人暮らしとなると生活に必要なものが全部そろっていませんからね。
特に家電は実家にいる時は共同で使用していましたが一人暮らしするとなると自分のものを用意する必要があります。
特に
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 電子レンジ
- 炊飯器
くらいは一人暮らしをする上で必須なので必ず購入予算を考えておきましょう。
また家具については趣味や部屋の広さに合わせて必要・不要が人によって変わってきます。
例えば僕の部屋の場合だと広さ的にソファは置けません。その代わり座椅子を買ってそれに座ってゲームをしたりしています。
先ほど挙げた家電も含め、家具が置けるスペースは部屋に広さによって変わります。新居のスペースを見ながら置くべき家具と置かない家具を分別して置くべき家具だけ購入すれば初期費用は抑えられるでしょう。
ただしカーテンだけは絶対に買いましょう。でないと部屋の中が外から丸見えになってしまいますからね。
一人暮らしを始めてからかかる費用

先ほど初期費用にかかる項目として
- 新居を借りる費用
- 引っ越し費用
- 家具・家電購入費
を挙げました。しかし上記の費用さえ考えておけば一人暮らしが始められるわけではありません。
初期費用を使って新居を構えるのはあくまでもスタートライン。一人暮らしのスタートは新居を構えてからになります。
つまり一人暮らしにかかる生活費も始める前からある程度目安をつけておく必要がある・・・ということ。
一人暮らしは実家で生活した時とは違い、今まで払わなくて支出も自分のお金から支払わないといけません。
個人的にお金がなくなってアタフタするのが嫌なタイプなので、一人暮らしを始める際は3ヶ月くらい無収入でも生活できるだけのお金を貯めてから一人暮らしを始めました。会社勤めなど毎月決まった収入がある人はそこまで慎重になる必要はないですが、金銭的な安心感をほしいのであれば3ヶ月くらいの生活費は貯金として持っておいた方が良いと思います。
一人暮らしの生活費については細かく分けると色々あります。ただ最低限次の4つの支出は100%発生するのでその分のストック貯金を作ってから一人暮らしを始めてはいかがでしょう。
家賃
一人暮らしの生活費の中でもっとも大きな割合を占めるのは家賃です。
家賃は初期費用にも影響しますが毎月支払うもののため、当然月々の生活費にも大きく関わってきます。
と下手に家賃で妥協すると生活費が苦しくなり、思ったようなお金の使い方ができにくくなります。家賃は他の生活費と違って自分の努力で節約ができないので価格の妥協はしない方が良いと思います。
家賃の目安は手取りの3割以内に抑えられるとベストです。
食費
生活費の中で最も自由が利く支出が食費です。一人暮らしで貯金や節約をしている人の多くは食費を抑えた生活を心がけています。
ただ、個人的は食費“から”節約するのはあまりお勧めしません。
あくまでも個人的な感想ですが一人暮らしで食費の節約はかなりハードルが高いです。もっと言えば食費よりも簡単に節約できる生活費はたくさんあります。
ですので、食費については一人暮らしの生活が慣れるまである程度余裕をもって予算を考えておいた方が良いと思います。
もちろん貯金のために食費を節約するのは良いことです。僕が実践している一人暮らしで食費を節約する方法は下記ページで詳しく紹介しているのでよかった参考にしてください。
光熱費
電気や水がなかったら生活ができません。しかし電気・水・ガスを使うにもお金がかかります。
とはいえ、一人暮らしでしかも平日は会社や学校に行って外出するのであれば1ヶ月の光熱費で数万円かかることはよほどムダな使い方をしない限りありません。
光熱費は食費の次に節約に取り組みやすいうえに食費よりも節約が簡単です。自宅での過ごし方などマイルールを作って守れば生活費を圧迫するほどの支出にはならないでしょう。
通信費(インターネット利用料)
スマホ代は一人暮らしをしていなくても自分で払っている人がほとんどだと思います。しかし自宅で利用するインターネット代は一人暮らしになると新しい通信費として支出が発生します。
特に僕の場合は自宅で仕事もするためインターネット契約を新たにしました。自宅にインターネット回線をひけばWi-Fiが使えるためスマホ代が安くなりますので、一人暮らしにおける必要な生活費として予算を考えおいても良いと思います。
ただし、物件によっては家賃の中にインターネット利用料が含まれているところもあったりします。自宅でインターネットを多用するのであればそういった物件を探してみるのもいいかもしれません。
総額いくらあれば一人暮らしを始める?

これまで一人暮らしを始めるにあたって
- 一人暮らしを始めるうえでかかる費用(初期費用)
- 一人暮らしを始めると発生する費用(生活費)
の2通りの支出を紹介しました。もちろんこれまで紹介した以外の支出も人によっては出てくる可能性はありますので、改めて
を考えてもらえばと思います。では
という点ですが『住もう』と思っている家賃半年分くらいが初期費用となる・・・という計算で考えるといいでしょう。
例えば家賃6万円くらいのところで探しているのであれば30万円くらいは最低でもかかる計算になります。さらに生活費のストック分を上乗せすると60万円くらいあると安心して一人暮らしを始められるのでは・・・と思います。
もちろん一人暮らしを始めるなら絶対に30万円必要!というわけではありません。
例えば、家電や家具などを友人や親せきから譲ってもらえば新居に必要な家具を買うお金は節約できますよね?また引っ越し費用も引っ越し業者を使わず自分でやればレンタカー代くらいで抑えられます。
だとしても、一人暮らしを始める時はある程度お金に余裕をもっておいたほうが安心だと思うので40万~60万円くらいを“一人暮らしを始める予算”として考えておけばいいかと。
余ったら生活費に回したりすればいいだけですからね。
一人暮らしの生活費は20万円あれば大丈夫
一人暮らしを継続させるためには生活費を払い続けなければいけません。一人暮らしの場合生活費も全て自分の収入をやりくりして支払う必要があるため
という状態にならないよう気をつけて。
一人暮らしの1ヶ月の生活費は住まいや生活習慣によっても変わってきますがだいたい20万円あれば人並みの生活ができると思います。
逆に20万円以上かかっている場合はどこかに無駄な支出がある可能性があるため、家計を見直して無駄遣いをなくす努力をしてください。
言い方を変えれば手取りで20万円ないのであれば無理に一人暮らしを始めるのは控えた方が良いかもしれません。
職場の都合上どうしても
という人もいるかと思いますが、収支がギリギリの状態で一人暮らしをしても生活が大変になる一方です。
ならば収入を増やして生活費をきちんと払える“財力”をつけてからでも遅くはないと僕は思います。
と思うかもしれませんが、最近は副業の種類ややり方もかなり増えてきました。中には自宅にいてもできる仕事(在宅ワーク)もたくさんありますので、収入アップを考えているのであればチャレンジするのもアリです。
まとめ
いかがでしたか?一人暮らしにかかる費用については住まいのエリアや生活環境によって差が出てきてしまいます。そのため
という金銭的なボーダーラインは人によって変わってきます。
ただ、基本的に一人暮らしを始めるにあたって出てくる支出項目にあまり違いはありません。ここで紹介したような
- 初期費用
- 生活費
でそれぞれいくらかかるか?を計算し、金銭的に無理のない範囲で一人暮らしを始めてみてましょう。