車の維持費の中でも特に意識すべきなのがガソリン代です。車に関する支出の多くは保険料や駐車場代など固定ですがガソリン代は車の運転の仕方などで節約できます。
人によって車を使う頻度や走行距離は変わってきます。当然車を使う頻度が高ければそれだけガソリンを使うためガソリン代がかかってしまいます。
しかし次の7つのポイントを押さえておけば今よりもガソリン代は節約できます。特に頻繁に車を使う人は当ページで紹介する7つの方法を実践して効率よくガソリン代を節約してみてください。
目次
ガソリン代節約に欠かせない運転前チェック

ガソリン代を節約したいのであれば車を“完璧な状態”にするのが大切です。
ガソリンの消費量は車の状態によって大きく変わります。車を乗り続けていると各部品が痛んだり消費したりするため、定期的に車のチェックやメンテナンスをして完璧な状態を維持するのがガソリン代の節約につながります。
とはいっても
という人もいると思います。車はとても複雑なので素人があれこれ勝手に触ると故障の原因にもなりかねません。
しかし“ガソリン代節約”のための車のメンテナンスは決して専門的な知識も車をいじれる技術も必要ありません。次の4点さえ行えれば燃費の悪化が防げます。
タイヤの空気圧チェック
自転車でも乗っているとタイヤの空気がなくなりスピードが出しにくくなるように、車のタイヤも走り続けるとどんどん空気がなくなっていくため燃費が悪くなります。
燃費悪化を防ぐためにもタイヤの空気圧は定期的にチェックしましょう。だいたい1ヶ月に1回くらいのペースでチェックすれば問題ありません。
タイヤの空気圧の適正数値は車によって異なります。空気圧の適正数値は運転席ドアの開口部などに記載してあるので一度確認してください。
タイヤの空気圧を調べる方法としてはガソリンスタンドで空気圧をチェックする機械がガソリンスタンドに置いてあります。給油の際に併せて空気圧をチェックすれば手間もかからないので給油の度にタイヤの空気圧をチェックしてもらう習慣をつけるといいでしょう。
タイヤの空気圧が適正数値の3/4以下になったら入れ時です。空気の補填装置もガソリンスタンドに置いてありますので店員さんに聞きながら空気を入れましょう。
タイヤがすり減ったら交換も
タイヤの空気圧が減ると燃費が悪くなりますがタイヤがすり減っても燃費が悪くなります。しかもすり減ったタイヤで走るとスリップの可能性があるため事故につながる恐れがあります。
タイヤの空気圧をチェックする際にタイヤの溝も確認しましょう。溝が全く見えない状態ならタイヤの替え時なのでタイヤを替えた方が安全面も燃費も向上します。
タイヤの交換価格は4本で10万円くらいします。とはいってもタイヤは5年くらいもちますのでタイヤを交換する前に乗り換えてしまう・・・というのも選択肢としてはアリかもしれません。
エンジンオイルの確認
エンジンオイルとはエンジンをスムーズに動かすためのオイルのこと。エンジンオイルが古くなるとエンジンの動きが悪くなります。
できれば車に乗る前にエンジンオイルのチェックはしておいた方が良いでしょう。エンジンオイルは同じものを使い続ければ徐々に汚れていくので
を確認するのがおすすめ。
エンジンオイルは車に乗っても乗っていなくても汚れていきます。エンジンオイルが汚れたまま運転すると燃費が悪くなるので定期的に交換するように。
目安としては5000km走ったらエンジンオイル交換の時期と見ていいでしょう。全く車に乗っていなくても3ヶ月に1回はエンジンオイルを交換した方が良いと思います。
またエンジンオイルと一緒にエンジンオイルフィルター(エンジン内をきれいにするためのフィルター)の交換もしておくといいでしょう。ただしエンジンオイルフィルターはエンジンオイルを2回交換したら1回交換・・・くらいの感覚でOKです。
部品の交換時期の把握
タイヤの空気圧やエンジンオイル以外の部品についても時間とともに劣化していきます。各部品によって劣化度合いは異なりますが劣化した状態で使うと燃費にも影響しますので定期的にチェックと交換はするように。
各部品の交換時期については以下の通りです。
ラジエーター液
ラジエーター液とはエンジンを冷やすために使われる部品です。このラジエーター液が古くなるとエンジンの冷却機能が弱くなり、最悪オーバーヒートする危険性があるので定期的に交換しましょう。
交換するタイミングとしては2~3年に1回くらいが目安。車検の時に合わせて交換してもらえば問題ありません。
ブレーキオイル
ブレーキオイルとはブレーキペダルを踏んだ際にスムーズに止まるためのもの。ブレーキオイルが古くなるとブレーキがスムーズにかかりにくくなって事故の危険性があるので定期的に交換しましょう。
交換のタイミングは2~3年に1回くらいが目安。ラジエーター液と同様に車検の時に交換してもらえばいいと思います。
バッテリー
バッテリーとは電力を貯めておくもの。車を動かすために電力が必要不可欠なのですがバッテリーが古いと電力が貯まらず車が動かなくなります。
できれば寿命が来る前にバッテリーは交換するように。2~3年くらいに1回は交換するようにしましょう。
スパークプラグ
スパークプラグとはエンジンを着火する部品のこと。スパークプラグが古くなればエンジンの着火が悪くなり車が動いてくれなくなるので、定期的に交換するように。
交換の目安は3~4万キロに1回が目安。車を頻繁に使わない人であれば2~3年くらいは持つので車検の時に交換でも大丈夫だと思います。
ブレーキパッド
ブレーキパッドとはブレーキをかけた際にタイヤに摩擦を与える部品です。古くなれば摩擦が弱くなってブレーキがかかりにくくなるので交換はきちんとしましょう。
交換時期については「どのくらい車に乗っているか?」によって変わってきます。車検の時に業者が「交換した方がいい」と言われたら交換する・・・といった感じで問題ありません。
車から不要な荷物をおろす
車体が重くなると車を動かす際にエンジンをより激しく動かします。当然エンジンを動かすためにガソリンを多く消費するため車体が重たいほど燃費が悪くなります。
車体の重さは車の大きさにも関係してきますが“載せている荷物”も車体の重さに加わります。つまり車の中に荷物を積みっぱなしにしておくと車体が重くなって燃費が悪くなるのです。
ガソリン代を節約したいのであれば車に荷物の積みっぱなしはやめましょう。
例えば10kgの荷物を積んで100km走行した場合、積まなかった時と比べて21ccガソリンを余分に使う計算になります。仕事で頻繁に使う道具ならまだしも月に数回しか使わないものであれば車からちゃんと降ろしたほうが燃費は良くなりますのでこまめに荷物の積み降ろしを行いましょう。
ガソリン代節約を心がけた乗り方を徹底

ガソリン代を節約したいのであれば車の乗り方は改善しましょう。乗り方1つで燃費がよくもなれば悪くもなります。
特に次の5点は燃費に大きく関係してきます。1つ1つの効果は小さいかもしれませんが継続して取り組むと燃費の悪化を防ぎ月々のガソリン代の節約につながりますのでぜひ心がけてください。
アイドリングしない
アイドリングとはエンジンをつけたままの状態を言います。エンジンが動いているため車を走らせていなくても当然ガソリンは少しずつ消費していきます。
「アイドリングストップ」という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは車が停止している時にエンジンを切る行動を指します。最近は自家用車やバス・トラックなどで一定時間車が停止していると自動でエンジンが切れるようなシステムを搭載しているものもすくなくありません。
しかし、全ての車に上記のシステムが搭載されているわけではありません。信号の度にエンジンを切るのは面倒かもしれませんがせめて
- 人を待っている時
- コンビニなどに立ち寄った時
- 長時間車を動かさない時
などはアイドリングしないよう心がけましょう。それだけでもガソリン代の節約に大きく貢献できます。
車のエアコンはなるべく使わない
車内でエアコンをガンガンにつけている人がいますが燃費を考えるとあまりお勧めしません。もしエアコンが必要ないくらい車内の温度が快適なのであれば切ったり窓を開けるなどして調整したほうがいいでしょう。
車のエアコンを使う時コンプレッサーと呼ばれる部品が作動します。実はコンプレッサーを使うとエンジンに負荷がかかってしまい、それが原因で燃費が悪くなってしまうのです。
エアコンをつけて走った時とエアコンをつけずに走った時とで燃費を比較するとエアコンをつけて走った時の方がつけずに走った時と比べて10~20%ほど増えると言われています。
「絶対にエアコンをつけるな!」とは言いませんが積極的に車のエアコンを使うのは控えた方がいいでしょう。またエアコンを使う時も設定温度や出力を調整して、なるべくエンジンに負荷がかからないよう使い方を工夫してみてください。
運転ルートを事前に確認
今の車にはほとんどカーナビがついていると思います。運転する前にカーナビで目的地設定をしておくとガソリン代の節約につながります。
なぜならカーナビの指示に従って運転すれば道を間違えたりしないから。
道を間違えたら当然余計な走行距離が増えますよね?走行距離が増えれば増えるほどガソリンは消費しますから、事前にカーナビを設定したりするなど運転ルートを確認しておくだけでもガソリン代の節約につながります。
また高速道路や主要な一般道での渋滞情報をあらかじめ調べておくのも間接的はガソリン代を節約する行為になります。あまり行き当たりばったりな運転は控えるようにしましょう。
エンジンブレーキを活用
車がガソリンを最も多く消費するのは“動きはじめ”と“急ブレーキ”です。特に急ブレーキは意外とやりがちな人が多いのでなるべく急ブレーキをしない安全運転を心がけましょう。
車にブレーキをかける際にはエンジンブレーキを活用すると燃費の悪化を防げます。
エンジンブレーキとはエンジンの回転抵抗を利用したブレーキ方法のことでブレーキペダルを踏まなくても車が減速する仕組みを指します。
エンジンブレーキはアクセスペダルから足を離せばかかります。しかしDレンジの状態でアクセスから足を離してもエンジンブレーキの効果は小さいためさほど減速しません。
そのためDレンジから2(セカンド)レンジや1(ロー)レンジに切り替えてエンジンブレーキの効果を強くする必要があります。下り坂などでスピードを落としたい場合はブレーキペダルを踏まずにスピードを落とせるため上手に活用すると燃費の向上につながります。
ただし、かなりスピードが出ている状態でレンジを切り替えるとエンジンブレーキの衝撃を受ける可能性があります。エンジンブレーキを掛ける際は
- アクセルから足を離した状態で走行する
- 多少スピードが落ちてから2レンジに切り替え
- ブレーキを踏んで完全停止
の手順を心がけるといいでしょう。
発進する時はクリープ現象で
クリープ現象とはギアがパーキングかニュートラル以外に入っている状態だとアクセルを踏まなくても勝手に車が進む現象を言います。なぜクリープ現象が起こるか?については割愛しますがこの現象を利用すれば車を走らせる際のガソリンの消費を抑えられます。
活用法はいたって簡単で
- ギアをDレンジに入れる
- 車が走り出したのを確認する
- 少しずつアクセルを踏んで加速
の3つのみ。
先ほども言いましたが車がガソリンを最も多く消費するのは“発進する時”です。クリープ現象で車を動かせばエンジンの負担が軽くなるため消費するガソリンも少なくなります。
車を動かす時、すぐにアクセルを踏むのではなく3秒ほど待ってクリープ現象で動き出したのを確認してからアクセルを踏みましょう。それだけで月々のガソリン代の節約につながります。※クリープ現象が起こるのはAT車のみでMT車はクリープ現象が起こりません。
ガソリン代節約に効果的な給油の仕方

どれだけ運転の仕方やメンテナンスをしていても車を乗っている以上ガソリンは消費します。ガソリンがなくなれば給油をしないといけません。
ガソリン代を節約するためには給油方法も考える必要があります。
と焦って給油してしまうと余計なガソリンを入れてしまったり燃費が悪くなってしまう危険性がありますので給油の仕方についても注意を払いましょう。
特に給油で気を付けるべきは次の3点です。
満タンで給油しない
ガソリンスタンドで給油する時多くの人が無意識に満タンにすると思います。満タンで入れれば給油する回数が減りますからね。
でも実は満タンでいれるのはガソリン代の節約に何の役にも立ちません。むしろ半分くらいずつ給油したほうがガソリン代を抑えられます。
理由はガソリンを積んでいる量です。当然ガソリンは車の重量に加算されるため満タンにすればするほど車の重量は重くなります。
先ほど「荷物の積みっぱなしはダメ」と言ったのと同じ理由で、燃費を良くするためには車の重量を軽くすることが大切。ガソリンも満タンではなく半分くらいずつをこまめに給油したほうが結果的にガソリン代の節約につながります。
給油はなるべく午前中に行う
あまり気にしている人はいないと思いますが、実はガソリンは午後に入れるよりも午前中に入れるほうがオトクだって知っていましたか?その理由はガソリンの『密度』にあります。
ガソリンは周りの温度が低いと密度が高くなり、反対に温度が高くなると密度が低くなります。そして密度が高いガソリンほど消費量が少なくて済みます。
つまり気温が高くなる昼間よりも気温が上がり切っていない午前中に入れたほうが密度の高いガソリンを給油できるため燃費が良くなります。もちろん午前中が難しい場合は夜でも大丈夫。
目に見えて大きく結果が分かるほどではありませんが、感覚的に給油する間隔が長くなった印象は受けると思いますのでガソリンスタンドに行く時間帯を意識してみてください。
ガソリンスタンドは「近所」で
ガソリンを入れるためにガソリンスタンドまで行く必要がありますがガソリンスタンドは少し走ればどこにでもあります。当然各スタンドによって1リットル当たりの価格は違うわけですが大事なのは価格よりも「立地」です。
どれだけ価格が安くても自宅から遠かったらガソリンスタンドから自宅までの移動でガソリンを消費しますよね?つまり安く入れた分帰宅で消費してしまうため結果的にそこまでオトクにならないのです。
安いガソリンスタンドは探せばいくらでもあります。しかし自宅から遠いガソリンスタンドを使うくらいならそこそこ安くて自宅から近いガソリンスタンドで給油したほうが結果的に節約につながります。
また通勤で車を使っている人は自宅から遠くても通勤途中に気軽に入れるスタンドがあればそこを利用するのもいいでしょう。要するに「給油するため」の移動距離を極力短くすることがガソリン代を抑えるうえで重要・・・ってことです。
ガソリンスタンドはセルフの方がお得?
ガソリン代を節約する方法として
給油は「セルフ」のガソリンスタンドを選びましょう
・・・という主張をしている人もいます。確かにセルフのガソリンスタンドは人件費がかかっていないため有人のガソリンスタンドよりもガソリン代が安くなっている傾向があります。
しかしだからといって有人のガソリンスタンドがダメというわけではありません。
例えば僕の実家の場合、家から1分のところに友人のガソリンスタンドがあります。窓を拭いてくれたりといったサービスはありませんが価格はセルフとほとんど変わりません。(場合によってはセルフよりも安い時もありました)
大事なのは“価格”と“ガソリンスタンドまでの距離”です。
いかにセルフが安くても自宅や職場から30分以上車を走らせて給油しに行くのは本末転倒ですよね?セルフだろうが有人だろうが『近くて安いガソリンスタンド』という点で選ぶようにしましょう。
ガソリン代節約のために“買い替え”もアリ

どれだけ運転前にメンテナンスをしたり燃費を意識した運転をしていても、同じ車に乗り続ければどんどん燃費は悪くなっていきます。さらに車の製造技術が進歩してより燃費の良い車がどんどん出てきます。
と感じ始めたのであれば思い切って車自体を買い替えるのもアリだと思います。
例えばハイブリッドカーを選べば燃費はだいたい30km/L以上はあります。車体価格は高いですが長く乗る事を考えると思い切ってハイブリッドカーに乗り換えるとガソリン代は大きく節約できると思います。
という人でも最近のガソリン車は燃費が良いため長く同じ車に乗っているのであれば
と考えてみてはいかがでしょう。
“車を買い替える”となるとかなりの出費になりますが今所持している車を上手く下取りに出せれば車購入にかかる費用も少なくできます。
最近では車の下取り価格や買取価格を無料で見積もってくれるサービスもあります。例えば『carview』というサイト。

carviewでは
- メーカー
- 車種
- 年式
- 走行距離
を入力するだけで最大8社の買い取り専門店の査定結果を教えてくれます。
車を買い替えるにあたって“今所持している車の価格”は知っておかないと損をする可能性があります。もし車の買い替えを視野に入れているのであれば一度査定を受けてみてもいいかもしれません。
車を手放して『カーシェア』という手もある
・・・という人であればいっそ車を手放してしまうのもアリです。
特に都心部にお住まい人は公共交通機関が充実しているため無理に車を所有する必要はありません。どうしても車が使いたい場合は『カーシェア』を利用すればいいですしね。
カーシェアとは特定の車を会員どうしで共有して利用するサービスの事。
例えば
という時にカーシェアを利用すれば買い物の時だけ車が利用できるのです。買い物や家族の送迎の時しか車を利用しない家庭におすすめで車を所有しない分車にかかる維持費がかかりません。
車が古くなって燃費が悪くなったのをきっかけに
という人は思い切ってカーシェアに切り替えても良いと思います。当然カーシェアで利用した分のガソリン代はかかりますが“車の維持費”全体で見ると安く抑えられますからね。
ガソリン代節約グッズは使わない

エコカーブームもあって燃費をよくする“ガソリン節約グッズ”なるものが販売されています。例を挙げると補助ブレーキやエンジンオイル添加剤などですね。
「ガソリン節約グッズを使えばガソリン代が抑えられる」といって利用している人もいると思いますが個人的にはあまりお勧めしません。
そもそもガソリン節約グッズを販売している会社と車を販売しているメーカーは異なります。つまり各車種に100%合致しているわけではないため使ってもそこまで大きな効果が期待できないからです。
下手をするとガソリン節約グッズが車の故障のきっかけにもなりかねません。もちろん中には効果がしっかり実証されているグッズもありますが、そうでないものの方が圧倒的に多いのでガソリン節約グッズは使わない方がいいでしょう。
お得になるクレジットカードで給油

給油するたびに支払うガソリン代を直接安くする方法として「クレジットカード」があります。個人的にクレジットカードでの買い物は無駄遣いや衝動買いの原因となるためあまりお勧めはしませんがガソリン代に限っては話が別です。
例えば出光昭和シェルの『シェルスターレックスカード』は最大で
ハイオクが13円/L割引
レギュラーがー8円/L割引
となります。(※ただし6ヶ月間の合計利用金額が60万円の場合に限る)
またENEOSカードでもカードで支払うだけで会員価格から2円/L割引がずっと適用されるタイプもあったりします。そもそも会員価格は一般価格よりも2~3円/L割引されているためそこからさらに2円/Lとなると一般価格と比べる5~6円/Lとなります。
ほぼ毎日運転する人はガソリンを給油する回数も多くなります。たかだか2~3円/Lでも1ヶ月のガソリン代で計算すると数千円から1万円以上のガソリン代の節約ができるのではないでしょうか?
・・・というサンデードライバーの人は無理にガソリン代を支払う用のクレジットカードを作る必要はありませんが、通勤で車を使ったり毎日家族の送迎などで車を頻繁に運転する人はガソリン代支払い専用のクレジットカードを作って支払った方がお得だと思います。
クレジットカードの選び方のポイント
頻繁にガソリンを入れれば入れるほどクレジットカードによるガソリン代の割引の恩恵は大きくなります。1ヶ月の給油回数や1回の給油で支払うガソリン代を改めて振り返り
と思うのであればガソリン代を支払う専用のクレジットカードを作ってみてはいかがでしょう。
ただしガソリン代を節約するために作るクレジットカードは“正しく”選ぶ必要があります。
ガソリン代が安くなるクレジットカードは基本的に各メーカーが発行しており、発行しているメーカーのガソリンスタンドで使わないと割引価格が適用されません。つまり普段から利用しているガソリンスタンドで利用できるクレジットカードを作る必要があるのです。
各ガソリンスタンドでお得になるクレジットカードは以下の通りです。普段利用するガソリンスタンドがどこか?を調べてからクレジットカードを作りましょう。
エネオスカード【ENEOS】
ENEOSで使うとお得になるエネオスカードは大きく分けると3タイプあります。普段給油する頻度や求めているサービスに応じて選択できます。
- エネオスカードC:毎月の利用額に応じて最大7円/L引き
- エネオスカードP:利用額に応じてポイント付与
- エネオスカードS:年会費無料&2円/L引き
※ポイントはオイル交換や景品と交換できます。
普段から車に乗っていて給油の回数が多い人は「エネオスカードC」がお得ですしあまり車に乗らない人はエネオスカードCが良いと思います。また同じ車を乗り続けている人はエネオスカードPでポイントを貯め、メンテナンス費用をポイントでまかなう・・・という手もあります。
自分の乗っている車や運転する頻度に併せてカードを選べるのがエネオスカードの最大の特徴と言えるでしょう。
コスモ・ザ・カード・オーパス【コスモ石油】
コスモ石油で給油をするのであればコスモ・ザ・カード・オーパスを利用した方が良いでしょう。会員価格で給油ができるためガソリン代がお得になります。
さらにコスモ・ザ・カード・オーパスは『イオンカード』の一種のため“ときめきポイント”が貯まります。そのためイオンやマックスバリュといったスーパーでよく買い物をする人はあえてこのカードを作ってもいいかもしれません。
ガソリン代の節約という点で見ると他のガソリンカードより見劣りする分はありますが“生活費”で考えると色々な恩恵が受けられます。

まいどプラス【出光】
出光のガソリンスタンドで利用すると会員価格からガソリンと経由の価格が2円/L引きになるカード。発行費や年会費もかからないため給油の回数が少ない人でも出光で給油するのであれば作っておいて損はないと思います。
またETCカードも年会費無料で作れますし、灯油も1円/L引きが適用されます。近所に出光のガソリンスタンドがある人はこのカードを作って出光のガソリンスタンドをメインに利用するとガソリン代が上手に節約できると思います。

シェル-Pontaクレジットカード【昭和シェル】
先ほどの例でも挙げた通り6ヶ月間のカード利用金額に応じて昭和シェルで給油する際のハイオクとレギュラー・軽油の価格の安さが変わるカードです。
ちなみにガソリン代以外の支払いにもこのカードは利用できます。そのためスマホ代や光熱費など固定費をすべてシェルスターレックスカードで支払うようにすれば半年で数十万円は余裕で行くのでガソリン代の割引額も多くなります。
またガソリン代をカードで支払うと給油1LにつきPontaポイントが2ポイント貯まります。単純にガソリン代の値引きだけでなくポイント還元も受けられるためお得感は高いでしょう。
年間費については2年目以降1,250円かかってきますがPonta加盟のシェルSSでカード支払いをすれば年会費が無料になります。ほぼ毎日車を運転し、月に1回は最低でも給油する人で昭和シェル(しかもPonta加盟店)を利用する人はマストで作っておいた方が良いでしょう。

法人ガソリンカード【ENEOSか出光】
諸々の事情でクレジットカードが作れない人にオススメのガソリンカードが“法人ガソリンカード”です。残念ながら上記のような具体的な値引きはありませんがカードによる一括支払いが可能となります。
また法人ガソリンカードで支払う場合価格が全国の平均給油価格で計算されます。ガソリン代は地域によって価格がバラバラですが法人ガソリンカードで支払うとガソリン代が一律となるのです。
そのため地域によっては法人ガソリンカードで支払ったほうがお得になることも損をすることもあるのです。
法人ガソリンカードを作るには“法人の設立”もしくは“個人事業主”になる必要があります。前者は難しいかもしれませんが、後者に至っては税務署に行って開業届を出すだけなのでサラリーマンや主婦でも簡単にできます。(ただし申し込みの際に確定申告のコピーが必要となるため開業してすぐ申請はできません)

楽天カード【ENEOS】
ガソリン代の値引きはないもののポイントで還元してもらうタイプとしてお勧めなのが楽天カードです。特にENEOSを頻繁に利用する人で給油の頻度が多くない人は楽天カードで十分だと思います。
ENEOSのスタンドで給油した場合、100円あたり2ポイントの楽天ポイントが付与されます。またENEOS以外にも
- エッソ
- モービル
- ゼネラル
などのガソリンスタンドでも同様のポイントが付与されます。
しかもエネオスカードと違い年間費も無料です。普段楽天で買い物をしている人で車にあまり乗らない人は楽天カードを使うのは大いにアリだと思います。

dカード【ENEOS】
楽天カードと同様にガソリン代の値引きではなくポイント付与でお得になるのがdカードです。ENEOSで利用するとdポイントが貯まります。(100円につき2ポイント付与)
利用できるのがENEOSでしか利用できなかったりとお得が受けられる人の幅が少ないため上記のカードに比べるとオススメ度合いは低いのが現状です。しかし普段からdポイントを貯めている人であればdカードを利用して給油したほうがいいでしょう。

アプリを活用してガソリン代を節約

スマホが主流になってから色々生活に便利なアプリが開発されています。実はガソリン代節約につながるアプリもあります。
ガソリン代節約につながるアプリとは大きく分けると
- 燃費を管理できるアプリ
- 近くのガソリンスタンドを教えてくれるアプリ
の2種類があります。各アプリの特徴と代表的なアプリをそれぞれ紹介しますのでぜひ活用してください。
燃費を管理するアプリ
燃費を管理するアプリとは給油の際に
- ガソリン代
- 給油した日
- オドメーターの距離
などを入力して平均燃費やガソリン代の平均を算出してくれるアプリを指します。給油する際に入力することでグラフ化され、パッと見ただけで
- 車の燃費はどのくらいか?
- ガソリン代にいくらかけているか?
などが分かるようになります。燃費管理アプリで特に有名なのが次の2つです。どちらもiOS、Android両方対応しているのでスマホさえ持っていれば誰でも使えます。
e燃費
給油した時のレシートをスマホのカメラで撮影し、走行距離を入力するだけで燃費の記帳ができるアプリ。手間がかからないためスマホ扱いに慣れていない人にはおすすめ。
走行距離はアプリを入れたスマホを持ち歩くだけで走行距離を残せる「ドライブログ機能」もついています。スマホでの入力が苦手な人や面倒と感じる人でも続けられると思います。
給油メモ
ソニー損保が提供している燃費管理アプリです。入力表示画面が大きく操作がしやすいため中高年でもストレスなく利用できます。
ソニー損保の自動車保険に加入している人であれば証券番号や緊急連絡先を入力しておくとトラブルが発生した際ワンクリックで保険会社に連絡ができるようになっています。燃費のチェックも直近の燃費と平均燃費だけのシンプルな表示なのでこれからガソリン代を節約に取り組む人には良いと思います。
ガソリンスタンドを探せるアプリ
家や職場など普段生き慣れたところを車で走る時はガソリンスタンドがどこにあるか分かるので“安いガソリンスタンド探し”は決して難しくありません。しかしドライブなどで遠出したり走り慣れてないところに行った時
・・・となります。そんな時に最寄りの安いガソリンスタンドを探せるアプリがあります。ドライブが趣味だったり引っ越したばかりで近所で安いガソリンスタンドを調べたい人は次の2つのアプリを利用してみてはいかがでしょう。
gogo.gs
現在地から近くにあるガソリンスタンドを表示してくれる地図アプリです。さらに各ガソリンスタンドをタップすると価格も表示してくれます。
具体的には
- 現金価格
- 会員価格
- 営業時間
- セルフor有人
- 現在地からガソリンスタンドまでの距離
などなど。近くにある最安値のガソリンスタンドを探したい人におすすめです。
まとめ
ガソリン代の節約はガソリンを入れる量やガソリン代が安いスタンドで入れるだけではありません。車の運転の仕方や日々のメンテナンスによっても運転する際のガソリン消費を抑えられます。
また車は古くなればなるほど燃費が悪くなっていきます。車検などの時期によっては思い切って買い替えるのもアリでしょう。
このように色々な方法でガソリン代が節約できます。車の使用頻度や使用目的に応じた“自分に合ったガソリン代節約法”を実践してみてください。