通信費節約

光コラボレーションとは?乗り換え前に知っておくべき注意点

近年いろんな会社が『インターネット回線』を販売していますよね?中でもよく聞くのが

〇〇〇光
光×××

といったサービス。これらはすべて『光コラボレーション』と言われています。

もしかすると聞いたことがない言葉かもしれません。というのも、僕も光コラボレーションについては最近知りました。

調べてみると光コラボレーションというのはインターネット回線の新しい販売方法であり、消費者である我々にとっても通信費をお得にできるサービスだというのが分かりました。

そこで当ページで光コラボレーションについて詳しく調べた結果をまとめました。

光コラボレーションの特徴

光コラボレーションとは業者がNTTの回線(フレッツ光)を自社のサービスに組み込んでインターネット回線の販売を行っているもの。

これまでのインターネットはNTTの光回線(フレッツ光)に契約しないとインターネットが利用できない仕組みになっていました。そのためNTTは代理店を募り、代理店がそれぞれキャッシュバックやキャンペーンなどの特典を付けて契約を獲得していました。

しかし光コラボレーションではNTTの回線をそのまま使いつつ、インターネット回線を“自社のサービス”として販売できる仕組みになっています。

今までと何が違うの?

と思うかもしれませんが、光コラボレーションの特徴としては次の3点が非常に大きいと個人的には感じました。

通信回線や速度が安定

今までのインターネット契約は絶対にNTTと契約しなくてはいけませんでした。しかし光コラボレーションではNTTと消費者の間に業者(光コラボレーション事業者)が入って両者を取り持ってくれます。

つまり消費者はNTTと契約してもインターネットが利用できるようになるのです。

もちろん使用する回線はNTTの光回線なのでNTTが販売している光回線よりも速度が遅くなったりする心配はありません。極端な言い方をすればNTTの回線を光コラボレーション事業者が「ウチの回線です」と言って販売しているのと同じ。

そしてNTTがそれを認めている・・・という構図をイメージしてもらうと理解しやすいのではないでしょうか?

価格で業者を選択できる

今までのインターネット業者はNTTの代理店としてインターネットを販売してきました。しかし光コラボレーション事業者は“自社のサービス”としてインターネットを販売できます。

そのため各光コラボレーション事業者によって価格を自由に決められるようになったのです。

例えばA社の光コラボが月額5000円で販売、B社の光コラボが4500円で販売している・・・ということがあり得ます。

同じ光回線なのに価格に違いが生まれるため消費者としてはより通信費の見直しが容易にできるようになります。もちろん月額料金だけでなくキャッシュバックやキャンペーンなどの特典も各事業者で変わってくるため、インターネット代を節約したいのであれば総合的な評価をする判断力が求められます。

サポート窓口が一括化

インターネットでトラブルがあった場合、これまででしたら

どこに問い合わせたらいいの?

という状態になっていた人も多いと思います。

  • 端末(パソコン)が悪いのか?
  • 回線に問題があるのか?
  • プロバイダに問い合わせたらいいのか?

僕も自宅でインターネットが上手く繋がらなかった時、どこに問い合わせたらいいか分からずイライラした経験もありました。

しかし光コラボレーションはインターネット回線も含めたサービスを業者が販売しているため、基本的に契約した業者に問い合わせれば対応してくれるようになります。つまりサポート窓口が一本化できるのです。

もしもの時の問い合わせ窓口が複数あるとたらい回しにされる可能性があります。光コラボレーションではそういったことがなくなるため、トラブルがあっても今までよりも早く解決できるようになるでしょう。

光コラボレーションのメリット

今後インターネットを開通したり乗り換えを検討しているのであれば光コラボレーションを中心に業者を探すのがいいと個人的には思います。

理由は先ほど挙げた特徴から次のメリットが発見できたからです。

契約が簡単になる

今までのインターネット契約はNTTの代理店が営業に来て契約を取り交わしていました。そのため

私は一体どこと契約したの?

という感じになった人もいるかと思います。(ちなみに僕はそう感じました)

しかし光コラボレーションでは販売業者のみと契約すればインターネットが使えるようになるため、契約がとても簡素化されます。

例えばドコモ光を利用する場合はdocomoと、ビックローブ光を利用する場合はビックローブと契約すればインターネットが利用できます。そのため利用料金や特典の比較も簡単にできるため

どこの業者と契約するのがお得かな?

というもの今までよりも分かりやすくなったと思います。

事業者のサービスも併せてお得になる

光コラボレーション事業者の多くは自社のサービスとセットにしてインターネット回線を販売しています。一番わかりやすいのはdocomoやソフトバンクなどの通信業者の光コラボレーションです。

例えばdocomoが販売している光コラボレーション『ドコモ光』だと“ドコモ光セット割というプランがあります。

これはドコモ光とケータイ回線をセットで契約するとケータイ回線の基本使用料やパケットパック定額料が割引になるプランのこと。つまりdocomoユーザーがドコモ光を契約するとスマホ代も安くできる・・・というわけ。

もちろんドコモ光以外の光コラボレーションでも、同じようなプランやサービスを展開しています。現在契約している回線によっては光コラボレーションに乗り換えることによってインターネット代以外の支出も節約できる可能性があります。

フレッツ光利用なら工事費無料

現在フレッツ光を利用しているのであれば、光コラボレーションに乗り換える際に改めて工事をする必要がありません。なぜなら光コラボレーションもフレッツ光と同じ光回線を利用しているからです。

フレッツ光から光コラボレーションに乗り換えても使っている回線は同じです。ですからわざわざ工事をする必要がないため、乗り換え手続きだけですぐに使えるようになります。

ただしフレッツ光から光コラボレーションに乗り換える際には事務手数料(転用手数料という)が発生します。

また光コラボから別の光コラボに乗り換える際も転用手数料が発生しますので

乗り換えの際には手数料がかかるのね

・・・というのだけは覚えておいてください。

インターネット代が安くなる

NTTがADSLのサービスを停止して以来、インターネットを利用するのであればフレッツ光を契約するしか選択肢がありませんでした。ですから当然インターネット利用料はどこの代理店で契約してもほとんど違いはありません。

しかし光コラボレーションの場合はNTTではなく光コラボレーション事業者がインターネット回線にプラスアルファのサービスをつけて販売できます。そのため各事業者によって価格が自由に決められます。

つまり今よりもインターネット代が安くできる可能性がある・・・ということ。

現在のインターネット利用料と各光コラボレーションの利用料を比較し、安いところに乗り換えれば当然インターネット利用料は節約できますよね?

さらにキャッシュバックやキャンペーンなどの特典も各事業者で違いがありますので、特典も含めて比較して“最もお得な光コラボレーション”が見つけられるようになるでしょう。

光コラボを契約する際の注意点

正直僕も光コラボレーションについてそこまで知識があるわけではなかったので、今回のリサーチで光コラボレーションが今までのインターネット契約と比較して多くのメリットがあることが分かりました。

しかしメリットが多いからと言って

じゃあさっそく乗り換えよう!

と行動するのは少し待った方が良いと思います。なぜなら勇み足で乗り換えても場合によってはインターネット利用環境が前よりも悪くなったり余計な費用がかかる可能性があるからです。

光コラボレーションに正しく乗り換えるために次の点には注意してください。

通信速度が遅くなる場合がある

光コラボレーションはNTTの光回線を利用しています。今まではフレッツ光に契約していた人のみ光回線を利用できましたが、光コラボレーションの登場によってADSLやCATVから光コラボレーションに乗り換えた人もたくさんいらっしゃいます。

そのため人によっては以前の回線よりも通信速度が遅くなる可能性があります。

通信速度が遅くなる原因としては、一度に多くの人がインターネットを利用しようとすると回線がつまってしまうから。高速道路でも車が多いと渋滞するようにインターネット回線も利用者が増えると通信速度が遅くなってしまうのです。

通信速度が遅くならないための対策はIPv6接続に設定すること。

IPv6に接続すれば渋滞した回線を通らずより早い回線が利用できます。ただしIPv6に接続できるかどうか?は各事業者によっても変わってきますし契約プランによっても変わってきます。

IPv6回線を利用するためにはIPv6回線が利用できる契約プランに加入する必要があります。(例えば「v6プラス」という契約プランとか)

普段インターネットをそこまで利用しない人ならともかく動画を見たりゲームをする人はプロバイダを選ぶ際の基準として「v6プラス」の有無で判断するといいでしょう。

乗り換えの際に手数料が発生する

現在利用しているインターネット回線から光コラボレーションに乗り換える場合、手数料が発生します。さらにCATVなど光回線を利用していない回線から光コラボレーションに乗り換える場合は工事が必要になるため工事費もかかってきます。

メリットのところでもお話ししましたがフレッツ光から光コラボレーションに乗り換える場合、工事が不要になるため工事費はかかりません。また光コラボレーション事業者の乗り換えも同じ光回線を使用するため工事費は発生しません。

ただし

  • フレッツ光→光コラボ
  • 光コラボ→光コラボ

では、必要な手続きや発生する手数料が少し変わります。

フレッツ光→光コラボの場合

フレッツ光から光コラボに乗り換え(転用)する際は事務手数料3,000円(税別)が発生します。それ以外に違約金等はかかりません。

ただし契約しているプロバイダによっては違約金が発生するところがあります。違約金が発生する条件や金額については各プロバイダによって異なるので乗り換える前に事前に確認した方がいいでしょう。

光コラボ→光コラボの場合

以前は光コラボ業者から別の光コラボ業者に乗り換える時は『解約→再契約』の手続きが必要でした。しかし2019年7月より光コラボ事業者間の乗り換えも可能となり『解約→再契約』の手続きが不要になりました。

光コラボ事業者間で乗り換える場合、事務手数料や承諾番号払出手数料などといった費用が発生します。またプロバイダも変更するとなると違約金が発生する可能性もあります。

光コラボ事業者間の乗り換えに関する手数料は『どこの事業者からどこの事業者に乗り換えるのか?』によっても手数料の種類や金額が変わります。

詳細については乗り換える際にあらかじめ確認してから乗り換えるかどうかを判断すると失敗しないと思います。

最安値の業者選びが難しい

以前は光回線を利用するとなると『フレッツ光』一択でした。しかし光コラボレーションが始まってからは各事業者がそれぞれのサービスを販売できるようになったため

どこの業者と契約するのが良いの?

と迷う人も出てきました。

キャッシュバックやキャンペーンを上手にもらっている人であれば事業者選びや乗り換えのタイミングも自分で調べたりなど正しく比較できると思います。しかしみんながみんな正確に比較できるわけではありません。

光ラボレーション事業者の比較はインターネットに比較サイトやランキングサイトがあるため、それらを見れば比較はできます。しかし

サイトを見ても結局どこがお得か分からない

という人もいると思います。(例えば僕とか)

インターネット回線は思っている以上にサービスが複雑です。各事業者を比較できる“目利き”ができないと結果的に通信費が高くついたりキャッシュバックがもらえない・・・なんて事態になる可能性もあります。

光コラボにも『怪しい』業者がある

光コラボ事業者を探すうえで

最もお得な業者はどこ?

というのを探すのも大変ですが、もっと別の問題もあります。それが『悪徳業者』の存在です。

光コラボレーション事業者の中には不適切な勧誘電話をしてきたり、不十分な説明で契約に持っていく悪徳な業者もあります。光コラボレーションについて調べていた時に総務省が次のようなPDFレポートを掲載して注意喚起していました。

うちの実家にもインターネット回線の乗り換え勧誘の電話がひっきりなしにかかってきて親父がかなり怒っていました。正直向こうから営業をかけてくる業者についてはあまり信用しない方がいいので、光コラボレーションを利用するのであれば自分で探した方が業者に対する安心感はあると思います。

簡単&お得に光コラボに乗り換える方法

光コラボレーションについて調べてみた結果をまとめながら感じたことは

通信費を節約するなら候補に入れた方が良いよね

・・・ということ。特にCATVで契約している人は光コラボレーションに乗り換えると通信速度が早くなるうえに通信費の節約にもつながると思います。

ただインターネット回線選びの“業者選び”については光コラボレーションになってもあまり変わらない・・・という印象を受けました。光コラボレーションだとインターネット代とセットでお得になるプランがあったりするため

私にとってベストな事業者はどこ?

が人によって変わってきます。つまりランキングサイトや比較サイトの情報も人によって当てはまったり当てはまらなかったりします。

そもそもランキングサイトなどを見てもベストなインターネット回線が分からない僕からすると、光コラボレーション事業者選びは保険の見直しと同じくらいくらい大変なイメージを持ったのが本音。多分僕みたいな“光コラボレーション事業者オンチ”の人は割と多いのではないか・・・と思います。

そんな時、光コラボレーションについて相談できる無料サービスを見つけました。

「引越し侍」を運営している会社が始めた新しいサービスで、光コラボレーションについての相談や悩みを解消してベストな事業者を紹介してくれます。サービスの詳細については下記ページでまとめていますので事業者選びに不安を感じているのであれば利用してみてはいかがでしょう。

まとめ

いかがでしたか?光コラボレーションについて自分なりに調べた結果を分かりやすくまとめてみました。

通信費の節約は家計の見直しの中でも優先順位高めで取り組むべき支出だと思っています。特にインターネット代はプランを見直すだけで月々の支払いが減らせるので必ずやるべきです。

そんな通信費の節約につながるのが光コラボレーションだと思います。

業者選びやプランの比較など難しいと感じる部分はあるかもしれませんが、無料で相談に乗ってくれるサービスなどを活用して光コラボレーションを検討してみてはいかがでしょう。上手に乗り換えられればきっと家計の節約につながるはずですから。