インターネット代を節約するには「契約プラン」の見直しが重要です。極端な言い方をすれば契約さえ正しくできればインターネット代の節約は9割成功だと個人的には思っています。
ところがインターネットの契約って意外と複雑じゃないですか?
確かにインターネットの契約を正しく乗り換えたり変更すればインターネット代は節約できます。しかし乗り換えを失敗するとインターネット代が高くなったり初期費用がかかって節約の意味が薄くなったりしてしまいます。
そこでインターネッと契約で失敗しないための基礎知識やポイントをまとめました。少なくともこれから紹介する6つを知っておくだけでも契約で失敗しなくなると思います。
目次
インターネットにも種類がある

一概に『インターネット』といっても実は色々な種類があります。昔は電話回線を利用したプランしかありませんでしたが、最近はインターネットにつなぐ方法も多種多様になりました。
各種類で違いはあるものの大きく分けるとインターネットの種類は4つあります。
種類によって特徴やインターネットの利用方法が異なります。使い方や使用頻度によって“ベストなインターネット”が変わってきますので
を考えながら契約するインターネットの種類を4つの中から探してみてください。
光回線
基本的にLANケーブルなどの有線を端末につないでインターネットに接続するタイプの回線です。主にパソコンで頻繁にインターネットを利用する人におすすめです。
光回線の最大の特徴は通信速度の安定性と容量を気にせず利用できる点です。電話回線よりも大容量の情報を取得できるためネット動画も快適に見れます。
デメリットとしてはケーブルがないところではインターネットが利用できない点と、開通に工事費が必要な点。インターネットを利用する場所が限定されている人は光回線で検討するのが良いと思います。
ADSL
ADSLとは1990年代に主流だったインターネット回線で電話回線を使ってインターネットに接続します。それ以前はインターネットを接続すると電話が使えなくなっていましたがADSLではどちらも同時に利用できます。
ADSLの最大の特徴は利用料金が安いという点です。ただし電話回線が必要なため固定電話の回線の引き込みが必要となるため、固定電話がないと初期費用が高めにつきます。
また現在は有線でのインターネットは光回線が主流のため利用者も減少。NTTもADSLのサービスを2015年に停止しているため、新規にADSLの契約はできません。
ケーブルテレビ(CATV)
CATVとはテレビ回線を利用して接続するインターネット回線のこと。利用するにはケーブルテレビとの契約になるため、閲覧できるテレビのチャンネルも増やせます。
比較的家にいる時間が多く、テレビが好きな人はテレビも楽しめてインターネットも利用できる・・・というのが強み。ただし他のインターネット契約に比べて値段が高いうえに回線速度も光回線よりも遅いため
という人にはあまりお勧めできないかもしれません。
モバイル回線
ケーブルでつながずに利用できるインターネット回線のこと。接続にはモバイルルータが必要になり、モバイルルータを購入したりレンタルする必要があります。
基本的にモバイルルータがあればどこでもインターネットの接続が可能。外出先でもインターネットが利用できるため主にスマホでインターネットを利用する人にはオススメです。
デメリットは契約プランによって月間の使用量が決まっている点。
使用量を超えると通信速度が遅くなるため追加でパケットを購入する必要が出てきたりします。モバイル回線でも使い放題プランや使用量に応じて金額が変動するプランがあるので使い方に応じた契約プランを選択しましょう。
住居によって契約プランが異なる

インターネットの契約をする時、必ず「住居」に合ったプランで契約する必要があります。まあ・・・ここを間違える人はいないと思いますけどね。
インターネット契約には『戸建てプラン』と『マンションプラン』の2種類があります。
特に光回線は住居によって価格や提供するサービスが異なってきます。戸建てプランとマンションプランとでは次のような違いがあるので、インターネット契約の基礎知識として知っておくといいでしょう。
一戸建てプランの特徴
戸建てプランの場合、マンションタイプと比べると基本料金が割高になります。なぜならマンションタイプは同じマンションで住んでいる人達が共同で回線を利用するからです。
対して戸建てプランは回線工事など家庭ごとに設置作業が必要なため、どうしても料金が割高になってしまうのです。
また光回線を開通するには工事が必要となり、工事費が初期費用として発生します。金銭的な比較をするなら戸建てプランの方が割高に感じるでしょう。
ただし戸建てプランの場合は契約するインターネット会社やプランで「お宅は利用できません」と言われる心配がありません。希望するプランにほぼ間違いなく加入できるので自分のインターネットの使い方に合ったベストなプランに加入できるのが最大のメリットです。
マンションプランの特徴
マンションタイプの場合、マンションごとにインターネット会社と契約している場合があるため、各家庭との契約は戸建てプランに比べて割安でできます。物件によっては家賃にインターネット利用料を含めて『インターネット代無料』と謳っているところもあります。
ただし、戸建てプランとは違い
と思っても物件によっては対応できない場合があります。またマンションのインターネット環境によっても契約できないプランがあったりするなど契約プランの“制限”がかかりやすいのがデメリットと言えるでしょう。
また同じマンションに住んでる人達で共同の回線を利用する場合、セキリュティがぜい弱だと個人情報を盗まれる可能性もゼロではありません。金銭面だけを比較するとマンションタイプの方がお得な感じがしますがその分リスクが高くなったり選択肢が狭まる・・・という印象が個人的にはあります。
契約に必要な費用を理解する

インターネットを利用すると必ず費用が発生します。この費用を節約したり安くしたりするためにインターネット会社を乗り換えたりプランを変更したりします。
とはいえ、一言で『インターネットの費用』と言っても実は色々あります。
現在のインターネット代を見直すのであれば
を知らないと節約も見直しもできません。
インターネット代は大きく分けると次の3つの費用があります。料金的に契約を見直すのであれば下記3点を比較してインターネット会社や契約プランを選択するといいでしょう。
回線使用料
インターネットを利用する際にかかる費用のこと。利用する回線によっては『基本料金』と『使用料』に分かれるものがあります。
具体的には光回線などケーブルで接続するタイプの場合は基本料金のみで使用料は発生しません。しかしモバイル回線の場合契約プランによっては従量制を採用しており、パケットを一定以上利用すると料金が増えていくものもあります。
また基本料金と使用料以外にもオプション料金があるプランもあったりします。回線使用料の詳細については下記ページで詳しく紹介しているのでこちらも参考にしてください。
回線使用料+αのセットプランもある
近年インターネット回線に別のサービスをつけてセットで販売されているプランもあります。その最たる例が『光コラボレーション』です。
光コラボレーションとは各事業者がNTTの光回線をセットにしてインターネット回線を販売しているサービスのこと。例えば『ドコモ光』や『auひかり』などが光コラボレーションに該当します。
光コラボレーションの詳細については下記ページで詳しく解説しています。事業者によってセット販売しているサービスは異なりますがインターネット代と別の支出(例えば携帯会社だったらスマホ代)が安くできたりするのでインターネット代を節約するなら光コラボレーションはおすすめかもしれません。
プロバイダ料金
プロバイダとは端末(パソコンなど)をインターネットにつなげる事業者を指します。基本的にインターネットを利用するなら回線とは別にプロバイダとも契約しなければいけません。
プロバイダの選び方としてはキャッシュバックや無料キャンペーンなどの特典で選んでも構いません。料金のプロバイダによって違うので月々の利用料で比較してもいいでしょう。
またプロバイダが販売している光コラボレーションもあります。
例えばOCN光やSo-net光はプロバイダが販売している光コラボレーションです。プロバイダが販売している光コラボレーションであれば基本料金の中にプロバイダ料金が含まれています。
工事費
インターネットを自宅に引き込むために工事が必要になる場合があります。そして工事を行うための工事費が初期費用として発生します。
ただし
と言われると一概にそうとは言い切れません。例えばモバイル回線で契約すればルータが送られてくるだけなので工事の必要はありません。
またマンションによってはすでに回線が自宅に引き込まれているところもあります。そういったマンションに移り住んだ場合は特に工事は必要なく手続きのみで完了するため工事費は発生しません。
お得に契約できる方法がある

インターネットの契約は以前から色々なお得なプランが多数販売されてきました。キャッシュバックや乗り換えキャンペーンなど各事業者がさまざまな特典をつけて販売しています。
こうした特典を有効活用して乗り換えれば、お得にインターネット代を節約できます。
例えば携帯電話会社が販売している光コラボレーションに乗り換えれば、スマホ代がお得になります。またプロバイダ料金無料キャンペーン中に乗り換えれば一定期間プロバイダ料金が発生しないため、インターネット代が安く抑えられますよね?
通信費の節約が上手な人は定期的にインターネット代を見直し、よりお得になるプランに頻繁に乗り換えて家計の節約を実践しています。インターネット代は“固定費”ですから定期的に契約を見直して乗り換えるだけで節約ができるので定期的に情報収集をしておくといいかもしれません。
ただし、同じプランでも人によってお得にならない場合があります。
例えばスマホや携帯電話がauでない人がauひかりに乗り換えてもスマホ代は安くなりませんよね?キャンペーンやキャッシュバックも“適用条件”がありますので、事前に確認するようにしましょう。
通信速度は利用頻度に応じて選択

インターネット契約において“料金”でプランや会社を選ぶのも大事ですが、料金と同じくらい注視すべき点があります。それが『通信速度』です。
通信速度が早ければ情報量が多いデータも短時間で閲覧できます。逆に速度が遅ければ閲覧まで時間がかかってしまいます。
当然通信速度によって料金も変わってきます。大事なのは『インターネットをどう使うのか?をしっかり理解し、正しいプランで契約することです。
例えば
という人が料金の安い低速度のプランで契約すると、快適にインターネットができなくなるためストレスがかかってしまいます。反対に
という人がわざわざ通信速度が早いプランに契約すると使う頻度に対する利用料が割高に感じると思います。自分がインターネットをどうか使うか?を振り返り、快適に使えるプランを選ぶようにしましょう。
目安としては動画視聴やオンラインゲームをしたいのであれば通信速度が100Mbps以上あるプランに加入しましょう。またモバイル回線だとパケット消費が激しいのでなるべく光回線での契約がオススメです。
反対に『たまに検索する程度』しかインターネットを利用しない人は30Mbpsくらいあれば十分です。インターネット事業者によっては通信速度が30Mbps以下の契約プランを販売しているところもありますが、30Mbps未満だとあまりに遅すぎてインターネット自体が使いづらいのでおすすめしません。
Mbpsとは?
Mbps(メガ・ビッ・トパー・セコンド)の略で通信速度を表す単位を指します。数値が大きければ大きいほど通信速度が早く、短期間で大容量のデータを送受信できます。
インターネット回線には上り(データを送信する速度)と下り(データを受信速度)の2通りが表示されています。主に消費者は下りの回線速度を注目だけしていれば問題ありません。
ただし「下り速度最大100Mbps」と表記されていても100Mbpsの速度が担保されているわけではありません。
利用者の有無によって通信速度は変化します。実際に動画やゲームに必要な下りの速度も100Mbpsではないですが、安定性を考えると最大100Mbps以上出るプランに加入した方がおすすめのため上記のプランをお勧めします。
ベストな契約を教えてくれるサービスがある

これまで紹介した契約の基礎知識
- インターネットの種類
- 住居の違いによる契約プラン
- 契約に必要な費用
- お得に契約できる方法
- 通信速度の違い
上記5つを理解していれば、少なくともインターネット契約で大きな失敗はないと思います。ただし
という人も中に入るはず。インターネット回線を販売している業者は代理店も含めるとかなりの数になりますし契約プランに特典までついてくると販売しているサービスが複雑に見えてしまいますからね。
正直僕も『ベストなインターネット業者』を正しく選べる自信はありません。
人によってはインターネット業者の比較サイトやランキングサイトを見て時間をかけてインターネット業者を探すでしょう。しかし僕のように
・・・なんて人もいるはず。また忙しい人だとネットで色々比較したりリサーチしたりする時間がなかったりしますよね?
そんな時『インターネットについて相談できるサービス』があるのをご存知ですか?
僕もインターネット代や通信費について調べている時に見つけたのですが、無料で自分に合ったインターネット会社やプランを紹介してくれるサービスがあります。通信費を節約するためにインターネット代を見直したり契約の乗り換えを検討しているのであれば一度利用してみてはいかがでしょう。
まとめ
インターネットの契約は新しい契約プランや新サービスが増えたことによってとても複雑になってきた印象があります。そのため“基礎知識”がないと適切なインターネット契約ができません。
またインターネットの乗り換えについては電話で営業されたり勧誘されたりした経験がある人も多いと思います。こうした変な勧誘に引っかからないためにもインターネットを契約するうえで知っておくべき基礎知識は知っておいた方が良いでしょう。
特に
- インターネットの種類
- 開通や乗り換えの費用
- 通信速度
の3点は使い方によって変わってきます。自分のインターネットの利用頻度に応じてベストな選択が変わってきますので基本的な部分だけでも理解しておくように。