無駄遣いをなくす方法

浪費癖で借金を作る前に改善すべきポイント5選

お金が貯められない人の中には「浪費癖」がついている可能性がある人も少なくありません。浪費癖がついてしまうと無駄遣いや衝動買いが多くなり借金を重ねてまでお金を使ってしまう危険性もあります。

そうなる前に浪費癖対策を取っておく必要があります。借金を作ると貯金や節約はもちろん普段の生活におけるお金の使い方にも大きな支障が出る可能性があります。

浪費癖になると借金を作る可能性も高くなります。そうなる前に浪費癖を改善してお金の使い方を“正常”に戻しましょう。

浪費したくなる原因を理解する

浪費癖になると「お金を使いたい」という衝動が強くなります。本来使ってはいけないお金(生活費など)もついつい使ってしまうため借金に手を出す危険性が増えます。

実は「お金を使いたい!」という衝動に駆られるには心理的な原因があると言われています。中でも

  • ストレス
  • 自分へのご褒美
  • 承認欲求

の3つはお金を使いたくなる衝動が強くなると言われています。上記3つの心理状態になるきっかけを理解してなるべく気持ちを安定させるような生活習慣を心がけることが浪費癖を防ぐ第一歩と言えるでしょう。

原因1.ストレス

ストレスが溜まると誰しも何かしらの方法で発散しようとします。この時お金を使って発散しようとする人も少なくありません。

特に「趣味が買い物」という人はストレスが溜まるとついお金を使いたい衝動が強くなりがちです。勢いに任せてお金を使えば当然生活に支障がでかねませんし借金だって作ってしまいます。

社会に出て生活する以上ストレスは溜まります。しかし発散のためにお金を使うのは紛れもなく“浪費”なので買い物以外のストレス発散法を見つけるようにしましょう。

原因2.自分への甘やかし

仕事や勉強など毎日の生活の中で自分にご褒美をあげることは次へのモチベーションにもつながります。ただしご褒美をあげる“頻度”が多いと浪費癖につながります。

例えば

「今日は仕事頑張ったからコンビニでアイスを買って帰ろう」

という行為を毎日続けたらどうなりますか?仮にアイスが150円だったとすれば月間で3000円以上の支出が増える計算になります。

毎日ご褒美をあげるのはいいですがそれが毎日とか2日に1回など頻繁にあると「合法日をあげる」ことが習慣になってしまいます。それがそのまま浪費癖につながり貯金や節約の弊害となるのです。

浪費癖がついたタレントさんの実例

自分にご褒美をあげまくって貯金が全くできない人は意外といます。例えばタレントの渡辺直美さんも自分を甘やかした結果、あれだけ働いても貯金ができない体質になってしまったようです。

渡辺直美渡辺は「お金が全然貯まらない」と爽やかに告白。2013年のテレビ出演本数が259本と、超が付く売れっ子の渡辺だが、自ら「しくじっている」と痛感するほど、入って来たお金を全部使ってしまうそうだ。

~中略~

そこまでお金に窮する原因は、やはり浪費にあるが、渡辺は“無駄遣いリスト”を公開し、「1か月のタクシー代 約20万円」「飲食店で食べきれないほど注文 平均6,000円」「部屋の掃除ができなくて業者が掃除1回 約1万円×月4回」「レンタルDVD複数枚延滞 最高約20万円」と具体的に紹介。ちなみに清掃業者は最近依頼するようになったそうだが、その前、2年間溜めていたものを業者に一気に片付けてもらったときには、1回で100万円もの費用がかかったという。

なぜ、そうなってしまうのか。その理由のひとつは「すぐ自分にご褒美をあげちゃう」ことで、“ご褒美メニュー”として4万円の高級中華ディナー、3万円の高級焼肉デリバリー、牛タンを食べに仙台へ……といった事例を挙げた。

~中略~

また、「毎日今を楽しみたい」との想いから、“プチ贅沢”を楽しみすぎたと反省。「旅行を楽しみたいから飛行機はファーストクラス」「移動を楽しみたいからタクシーではなくハイヤー」など、1日に6回ほど“プチ贅沢”をしているそうだ。

最後はこれらを総括して、番組は「甘えは禁物!時には我慢も必要!」との教訓で締めくくった。

引用:ナリナリドットコム

渡辺さんは自分にご褒美を与えすぎたことによって浪費するようになった典型です。度合いは異なりますが、自分を甘やかす人ほど浪費癖が強い傾向があります。

原因3.承認欲求が強くなる

近年SNSが発展して自分のライフスタイルや趣味をインターネット上に公開できるようになりました。そのため

「もっと人によく見られない」
「いろんな人に羨ましがられない」
「人が持っていないものを持ちたい」

という人達が出てきました。こういう人達は流行に非常に敏感で常に最先端のものを取り入れるよう努力しますがその分お金を使っているため出費もかなりかさみます。

具体的には

  • 流行の服を買っても1回しか着ずに捨てた
  • 同じような形のバッグやアクセサリをたくさん持っている
  • 高い高級時計を何個も持っている

などなど。好きなものや欲しいものにお金を買うのは素晴らしいことですが“自慢するために”買うのは決して褒められたお金の使い方ではないので物を買う際は

「本当にこれは自分にとって必要なものなのか?」

と自分に問いかけて時間をかけて判断するようにしましょう。

「使えるお金」と「使えないお金」を区別する

浪費癖な人は「自由に使えるお金」と「使い方が定まっているお金」の区別ができなくなっています。例えば自分が欲しいもののために食費を半分にしてしまうのは誰が見ても本末転倒ですよね?

こんな普通は誰も考えないようなことを浪費癖が付くと当たり前のように考えだします。要するに“お金の使い道の優先順位”がグチャグチャになってしまっているわけです。

残念ながら使い道の優先順位は人の価値観や考え方が大きく反映されるため、なかなか治すが難しいです。おそらく浪費癖がついている人も「食費の方が大事」と頭ではわかっていながら「でも欲しいし・・・」といってお金を使ってしまうのだと思います。

ならば始めから「使えるお金」と「使えないお金」をハッキリ区別しておけばいいと思います。

例えば毎月貯金に回すお金は引き出しが難しい定額貯金口座に入れておくとか。各生活費をそれぞれ専用の封筒に入れて保管しておく・・・とか。

自分なりに「どうやったらお金を使いづらくするか?」を考えて自分からお金を隔離する方法を実践してみましょう。もちろん最初はお金を使いたい衝動にかられると思いますが、徐々に「別に使わなくてもいいか・・・」と気持ちが冷めていき、使い道の優先順位が正常に戻っていくでしょう。

浪費できる環境を作らない

浪費はお金がなければできません。ならば「お金がない」状態を作り上げれば浪費はできなくなります。

もちろん給料をもらったら本当にお金を全部使うわけではありません。浪費しないよう普段からお金を自由に使えないような環境を作り出すことで浪費したい衝動を少しずつコントロールしていきます。

お金を使えない環境を作るための具体的な対策としては次のようなものが挙げられます。

財布の中のお金は必要最低限

毎日買わないといけないものがあってお金を使う・・・という人は実はあまりいません。サラリーマンやOLでもお店にランチを食べに行くのではなく自宅から弁当を持っていければお金を使う機会ってそこまでないでしょう。

そこで財布に入れておくお金は必要最低限にして残りは銀行口座や自宅に保管してみてください。するとつい何か買いたくても「お金がない」から買えなくなります。

もちろん銀行のキャッシュカードは財布から抜き取るように。銀行ATMはコンビニや駅などにもあって今はどこでも簡単におろせてしまいますからね。

またお昼をコンビニで買っている人は1ヶ月の昼食代を電子マネーにチャージして電子マネーで払うようにしましょう。そうすれば現金を持たずとも昼食が買えるため浪費しなくなります。

クレジットカードは持ち歩かない

浪費癖の気配があるならクレジットカードは絶対に使わないようにしましょう。クレジットカードはお金がなくても買い物ができる反面、使ったお金を後日まとめて請求されるため使い方を間違えると支払いが相当苦しくなります。

家賃やスマホ代など固定費の支払いはクレジットカードの方がいいですが、普段の買い物では絶対に使わないように!もちろん財布に入っているのなら抜いて保管しましょう。

ストレスを溜めこまず上手に発散する

ストレスを発散する目的で浪費をしている人はストレスが溜まる前にきちんと発散しましょう。それだけで浪費する機会をなくせます。

発散するために多少のお金はかけても問題ありません。例えば映画館に行ったりDVDを借りたりするのもお金はかかりますが浪費に比べたら大した金額になりませんからね。

特にお勧めなのが“運動”です。ジムに通うのもいいですじ近所をジョギングしたり歩いたりするだけでもストレスの発散になるうえに運動不足の解消にもなるので時間を作って取り組んでみてください。

浪費しがちな趣味や遊びをしない

趣味によってはお金がかかるものもあります。“趣味”の範囲としてお金を使うのは全く悪いことではありませんが中には浪費につながりかねない趣味もあります。

もし浪費の原因が“趣味への思い入れが強すぎる”ものであれば残念ながらその趣味はやめた方がいいでしょう。趣味にお金を使いすぎて生活が困窮したり借金を作るのは正しいお金の使い方ではありませんからね。

特に次の趣味を持っている人は依存症になっている危険性があるので注意してください。

パチンコ

うまくいけばお金が稼げることからついつい時間があればパチンコ屋に行ってしまう人もいるでしょう。しかし残念ながらパチンコでお金は稼げませんしつぎ込めばつぎ込むほど損失が増えていくので趣味としてはおすすめしません。

特に週1でパチンコに行って1回のパチンコで1万円以上(月4万円)つぎ込むのは趣味に使う額としては“使いすぎ”です。パチンコとの距離を取って使うお金を抑える努力をしたほうがいいかもしれません。

ゲーム(ソーシャルゲーム)

パチンコと同じかそれ以上にお金を使う趣味がゲームです。特にスマホなどで遊べる“ソシャゲ”はゲーム内アイテムを手に入れるためにお金を使う(課金する)わけですが月々の課金額が10万円を超える人もいます。

好きなゲームを楽しむのは良いですが“使いすぎ”は良くありません。遊び方を改めるなりスッパリやめるなりしてゲームに使うお金を減らしてください。

外食(飲み歩き)

意外と浪費として考えられにくいのが外食です。特に何件もはしごをする“飲み歩き”が習慣になるとかなり出費になって家計を圧迫するので趣味としてはよろしくありません。

特に男性の場合、お酒が入って気が大きくなると女性が接客してくれるお店(キャバクラなど)に行きたがる人もいます。そういう特殊な飲食店は他のお店よりも単価が高いうえに楽しいからつい通い始めてお金を散財する・・・なんて人も珍しくありません。

仕事の付き合いなどで行く機会もあると思いますが趣味として楽しむにはお金がかかる遊びでもあるので、お金によほどの余裕がないのであればおすすめしません。

給料日に予算を振り分ける

毎月最もお金にゆとりがある日が“給料日”です。そのため最も浪費しやすいのも給料日・・・なんて人も多いと思います。

浪費でお金を使ってしまう前に給料日になったらまずお金の使い道を振り分けましょう。少なくとも

生活費
貯金に回すお金

はきちんと分けておき、残ったお金で「何に使おうか?」を考えて使えば浪費で必要以上に使ってしまった・・・という事態は防げるはず。

もちろん振り分けただけでなく、各予算をきちんと保管しておくことが大切。特に生活費の中でも家賃や光熱費は支払いが滞ると生活がままならなくなるので絶対に使わないよう引き落とされる銀行口座から出さないような対策を取るように。

また貯金もできれば定期預金口座など引き出しが難しい口座に入れるようにすると少しずつですが貯まっていきます。

身の回りを掃除してキレイにする

浪費癖を治すきっかけの1つに“身の回りの掃除”があります。掃除をすれば当然いらないものを捨てるわけですから、この時「これは必要」「これはいらない」と自分の中で必要なものとそうでないものを改めて確認できますよね?

実は「いらないものを確認する」ことが浪費癖を治すのに大事。

自分にとっていらないものが何か?が分からないと「とりあえず買っておけ!」という気持ちが生まれついつい買ってしまいがちです。そのためモノが多くなり何を持っているか?が把握しにくくなります。

だから必要なものも「持ってたっけ?」となり、もしもを考えて買ってしまう。こうした余計な出費を抑えるためにも定期的に身の回りは掃除しておきましょう。

特に自分の部屋と普段使っている財布は時間を見つけて掃除するようにしてください。それだけで「物を買おう」という気持ちが抑えられ浪費しにくくなります。

まとめ

浪費癖は一度つくと治すが大変です。浪費癖が付くと借金を作る可能性があるため、癖になる前にお金の使い方や考え方を改善して“正しいお金の使い方”を身につけましょう。

そのためにも

借金を作らない浪費癖対策
  • 浪費したくなる原因を理解する
  • 「使えるお金」と「使えないお金」を区別する
  • 浪費できる環境を作らない
  • 給料日に予算を振り分ける
  • 身の回りを掃除してキレイにする

の5つから取り組んでみてください。これらを実践するだけでも浪費癖になる可能性を大きく減らせるはずですから。