ゲームの課金はあくまでも“趣味”に使うお金です。しかしゲームの課金には依存性があり、使い方を間違えると生活費を削ってでもゲームにお金を使ってしまう人も少なくありません。
事実、ゲームに課金しすぎて借金を作ってしまった・・・なんて人もいるでしょう。
もちろん借金をする前に課金を止めるのがベストではあるのですが、万が一課金のし過ぎで借金を作ってしまった場合、どのような対策を取ればいいのか?ここではゲームの課金によって作ってしまった借金を解消するための方法を3つのパターン別に紹介します。
目次
借金が少額な場合の対処法

『少額』とは具体的に借金の額が1万円~5万円くらいの場合をここでは指します。例えば課金するためにクレジットカードを使い、支払いがきついのでリボ払いに変更した・・・なんて人が該当します。
借金の額が5万円未満であればゲームの“遊び方”を変えるだけで十分。つまりゲームの課金額を減らしていけば、借金を返済できるだけのお金をねん出できるため、借金もすぐに完済できるでしょう。
課金で借金をつくる最大の理由は“毎月継続して課金する”から。つまりゲームの遊び方を変えれば月々の課金額を減額もしくはゼロにできるため、ゲームとの付き合い方を変える努力をしてみてください。
主な改善点は次の3点です。
1.課金の仕方を改善する
課金の仕方についてはいろいろな方法があります。課金がクセになっている人はつい『いつでも簡単に課金できる方法』を使いがちなので課金の仕方を変えてみましょう。
そもそもゲームに課金する方法の中にはお得に購入できるものもあります。詳しくは下記ページで紹介していますので、そちらを参考に今の課金の仕方を見直してみてはいかがでしょう。
2.クリアを一度あきらめてみる
ゲームに課金している人ほど必死になってクリアを目指します。「せっかく課金したんだから」という思いが強いから・・・なのかもしれませんが、クリアできないとよりムキになって課金してしまう傾向があります。
ならば一度クリアするのを諦めてみてください。1回クリアできないと「もういいかな」とゲームに対する熱が冷めて課金すること自体馬鹿らしくなります。
そもそもスマホゲームの多くは何度でも挑戦するチャンスがあるため、クリアできなくても問題ありません。もっと言えばクリアしても生活が豊かになるわけでもないので、無理をせず「仕方がない」と潔く引く勇気を持つようにしましょう。
3.課金しなくてもいいゲームに浮気する
借金してまで課金したいゲーム・・・ということは、そのゲームに夢中になっている状態と言えます。言い換えればそのゲームの熱を別のゲームに向ければ自然と課金欲は低くなりますよね?
同じゲームをずっとやっているとどこかでマンネリを感じる時期が来ます。その時に新しいゲームを始めてみてください。
うまくいくと浮気したゲームに夢中になって課金しているゲームは「もういいかな」という気持ちが出てきます。ただし浮気したゲームに再び課金すると全く意味はないので新しく始めるゲームは課金要素が少ないゲームを選ぶようにしましょう。
課金で多少まとまった借金を作った時の対処法

主に課金で10万円から20万円くらいの借金を作ってしまった人向けの対処法です。借金の返済で生活費もギリギリ・・・という人は今すぐ次の2つの対策をすることをお勧めします。
1.課金しているゲームをやめる
課金が多すぎて「生活が苦しい」と感じているのであれば今すぐ課金しているゲームをやめましょう。スマホゲームであればアンインストールすればそのゲームで遊べなくなります。
「今やめたら今まで使ったお金がもったいない!」
と思う人もいるかもしれませんが、これ以上続けても課金額が増える一方になる可能性の方が高いです。最悪借金が膨らんで身動きが取れなくなりかねません。
今まで課金に使ったお金を捨てるような行為に見えるかもしれません。しかしどんなに長くゲームで遊んでも課金したお金が返ってこないのであればこれ以上傷が深くなる前にゲームから卒業しましょう。
そして課金に使う予定だったお金は借金返済に充ててください。再びゲームで遊ぶのは全額返済してからにするように。
2.スマホからガラケーに機種変更
課金要素があるゲームの多くはスマホでアプリをダウンロードするタイプです。つまり持っている電話端末をスマートフォンからガラケーに替えればゲームはできなくなる・・・ということ。
ゲームができなければ当然課金もできなくなります。利便性で考えるとスマホの方が圧倒的に便利ですが、スマホじゃないと生活ができないわけではありません。
ついゲームに課金したくなるのであれば『ゲームそのものができない環境』を作りましょう。荒療治と思うかもしれませんが、携帯ショップに行って機種変更の手続きをするだけなので借金を無くしたいのであればぜひ行動してください。
課金による借金返済が難しくなったら・・・

日々の生活費も課金に使ってしまい、ついにはキャッシングや消費者金融でお金を借りた人も中にはいます。借金の額も百万単位前後まで膨らんでしまった場合、もう自分の力だけではどうすることもできません。
もし自分の力で借金が返せない・・・と感じたのであれば弁護士に相談しましょう。
弁護士であれば法律を使って借金返済の負担を緩和する方法をアドバイスしてくれます。借金の額や収入にもよりますが、おそらく2つのうちのどちらかを提案されるでしょう。
1.任意整理
任意整理とは、お金を貸した人と交渉して債務額(借金)の総額を減らしたり月々の返済額を減らすなど借りた人の負担を軽くする手続きを言います。任意整理は弁護士を通さなくてもできなくはないですが、貸主との交渉や毎月の返済額などの相談に応じてくれたりしますので弁護士に相談した方がいいでしょう。
ただし任意整理をしたからと言って借金が「ゼロ」になるわけではありません。また今まで課金していたゲームをやめるのはもちろん、生活におけるお金の使い方等もガラリと変わる可能性は高いです。
2.自己破産
自己破産とはざっくり言うと借金を免除してもらう行為のこと。ただし自己破産するとすべての財産を手放す必要があるため、ただ単純に「借金がチャラになる」わけではありません。
また自己破産をすると
クレジットカードが使えない
ブラックリストに載る
ローンが組めない
などといったデメリットがあります。さらに言えば「ゲームの課金」が原因で借金を作った場合自己破産が認められない可能性もあります。
借金がなくなる一方でデメリットも大きいので個人的にはあまりお勧めはしませんが、借金から免れる“奥の手”として提案されるかもしれません。
借金の相談に乗ってくれる弁護士を探すには?
借金について相談に乗ってくれる弁護士を探すのはそこまで難しくありません。インターネットで「借金相談 〇〇(地域名)」と検索すれば政務整理などを受けてくれる弁護士事務所のホームページが出てきますので、気になったところに連絡を取ればいいでしょう。
また、各都道府県に「弁護士会」というものがあります。弁護士会でも法律の相談を受けてくれますのでどこの弁護士に聞けばいいか分からない・・・という人はまずは弁護士会に相談に行くのもアリだと思います。
また、弁護士以外にも行政書士や司法書士も事務所によっては債務整理関係の相談を受けてくれます。多少時間がかかってもいいので親身になって相談に乗ってくれるところを探しましょう。
まとめ
一言で「借金」といっても額によって対処法が異なります。少額であればゲームとの付き合い方を変えるだけで解決しますが額が大きくなれば根本的な解決策が必要となるでしょう。
もちろんベストは「ゲームの課金で借金を作らないこと」ですが、借金を作ってしまったのであればそのお金は返さないといけません。なるべく早めに対処して借金が大きくならないようにしてください。