断捨離

お金に困らない人間になるための断捨離すべき4項目

お金がない人の多くは無駄遣いを多くしている傾向があります。こうした無駄遣いを減らす方法の1つが断捨離です。

断捨離をすることで自分の中で必要なものと不必要なものの線引きができるようになり、それによって部屋にあるいらないものを捨てることができます。それと同時に、いらないものと感じたものにはお金をかけないようになり、結果的に無駄遣いを最小限にします。

また、断捨離をすることによって無駄遣いが減るだけでなく時間にゆとりができたり、頭が整理されて仕事や勉強の効率がアップします。もし今貯金が貯まらなかったり仕事がはかどらないのであればぜひ断捨離に取り組んでみてください。

 

取り組む前に知っておくべき断捨離の基礎知識】でもお話している通り、断捨離は「もったいないから取っておく」「使わないから捨てる」で取捨選択をするのではなく

「これは“今”自分にとって必要か?」

で捨てるものと残すものを判断します。そのため、ただ取っておくものを片付けるだけの「片付け術」とは根本的な考え方が異なるのです。

そして断捨離をする“もの”というのはだいたい決まっています。少なくとも次の4つは誰もが取り組むべきものといえるでしょう。

・本
・服
・写真
・人間関係

ここでは、この4つの断捨離を効率よく実践するためのアドバイスを1つずつ開設していきます。

 

本を断捨離するポイント

断捨離1基本的に「必要のないもの=使わないもの」と結びつくものについては、躊躇なく捨てることができると思います。ところが今はも必要がないけどいずれまた・・・という気持ちになるものも少なくありません。

その1つが本です。

本といっても細かく分類するとさまざまあります。例えば自己啓発系の書籍だったりノウハウ系の本といった自分のスキルやモチベーションを高めるものもあります。

また、小説やマンガのように物語を読むのを楽しむものもありますし、辞書や参考書みたいな知識を提供してくれるものもあります。もっと言えば雑誌なども立派な本です。

本は情報を記録する上で最も優秀な媒体です。今はパソコンなどが普及しているためデータ化が一般化されていますが、最も長く情報を保存できる媒体は“紙”であり、書籍なのです。

そのため、本を断捨離する時は、“捨てる本”と“捨てない本”をしっかり線引きすることが重要。この線引きが曖昧だと結局1冊も捨てることができずに収納場所を作る羽目になったり、全部捨てて後日後悔することになります。

では実際にどのように捨てる本と捨てない本を仕分ければいいのか?それは本の種類によって異なります。

辞書や参考書

例えば学生時代使っていた英語の辞書や地図帳、さらにはIT関連の参考書やノウハウ本などがここに該当します。これらの本の特徴はかかれてある情報が日常生活や仕事において有益なものが多く、調べるために活用しやすいという点です。

そのため、辞書や参考書というのは基本的に捨てずにとっておくのがベスト。ただし発行されてから10年以上経っている書籍についてはすでに情報古くなって使えない可能性がたかいため、処分の対象になります。

ちなみに、技術書などは古本屋で高価に買い取ってくれる可能性が高いため、廃品回収に出すのではなく古本屋に持っていき、お金に変えるようにしましょう。

小説やマンガ

子供の頃から集めているマンガや好きな作家さんの小説などについては基本的に“捨てる本”となります。なぜなら、一度読んであらすじを理解してしまったら、よほど熱中しない限り2度以上読むことがないからです。

また最近はスマートフォンなどで電子版が発行されているため、わざわざ書籍を買わなくても読むことができます。電子書籍として読んだほうが持ち歩きも楽ですしスペースも取らないので、読むならそちらのほうがおすすめです。

雑誌

常に新しい情報が掲載されている雑誌ですが、当然その情報の鮮度が落ちるのも早いが特徴です。またファッション誌などはその年のトレンドに準じた記事が書かれているため、季節に応じた使い回しができません。

そのため、ある程度時間が経ったら100%捨てる本の対象となります。特に定期購読をしていると一定のペースで書籍が溜まってくわけですから、定期的に捨てるようこころがけましょう。

ビジネス書や自己啓発の本

捨てるかどうかの基準が最も難しいのがビジネス関係の書籍です。こうした本を仕分けする最大のポイントは“読んで自分が共感できたかどうか”です。

・読んでみて心に響くものがあった
・テンションが下がった時についつい読み返したくなる
・誰かに紹介したい

こうした書籍については捨てずに残しておくといいでしょう。そうでないのなら捨ててしまったも大きな問題にはならないと思います。

旅行ガイド

以前旅行に行った時に下調べをするために買ったガイド本などは、基本的に捨ててしまって問題ありません。なぜなら、おすすめスポットだったりホテルや料理の値段などはその都度変わるため、常につかえるものではないからです。

また、最近はインターネットを使えば観光名所だったり穴場スポットを調べることができます。わざわざ取っておく必要がないですし古本屋に行っても高値がつかないので廃品回収に出すしかないでしょう。

未だに読んでいない本

旅行ガイドと同様に、買ってから全く読んでいない本も基本的には捨てる本に該当します。そもそも買ったけど読んでいないというのは、買ったことに満足してしまい、内容を読破するのは二の次という、まさに衝動買いによって買った本だからです。

「いずれ読むだろう」と思ってもそのいずれはおそらく一生来ることはありません。収納のスペースを無駄にとるだけなので古本屋さんに買い取ってもらうのがベストです。

 

服を断捨離するポイント

断捨離2本の次に捨てる基準の線引きが難しいのが服です。服はたくさん持っていればそれだけレパートリーが増えるわけですが、収納スペースにも限界があるため、定期的に捨てないと収納スペースがすぐにパンパンになってしまいます。

相対的に収納が下手な人というのは、服の量が多すぎる傾向があります。これは、自分がどんな服を持っているかを把握していないため、ついつい同じような服を2着3着と買ってしまい、収納を難しくしているからです。

つまり、収納スペースをキレイにするためにはまず服を断捨離しないと始まらないということ。ではどのように服を断捨離すると効率よく要らない服を捨てることができるのか?

ここでは服を断捨離するための手順に沿ってお話していきます。

1:持っている服を把握する

新しい服をついつい買ってしまうのは、自分がどんな服を持っているかを把握していないからです。ですからまず一度服を全て部屋に出し、どういった服を持っているかを自分の目で確認してみましょう。

この時、夏服と冬服は別々に広げるようにすると比較的狭いスペースで把握することができます。そして今ある服の量からどこまで減らしたいかを考えてみるところから断捨離はスタートします。

2:断捨離で捨てる服の基準を決める

自分がどのくらい服を持っているかが分かったら、そこから取っておく服と捨てる服の線引きをしていきます。この線引きをしっかり決めてから仕分けをしないと服の量は全く減りません。

ですので、捨てる服を選ぶ前にまずしっかり“捨てる服の条件”を決めてから断捨離に取り掛かるようにしましょう。もし捨てる服を決める基準が決められないのなら、次の3つを参考にしてください。

1)1年間着なかった服は捨てる

1シーズン1回も着なかった服というのは今後も着る機会はありません。ましてや服は年代によってトレンドがあるため、ますます着なくなってしまいます。

ただし冠婚葬祭用のスーツやドレスについては対象外で、1年間通して着ていなくても取っておくこと。そうしないと急に必要な時にあわてて買いに行くなどバタバタしてしまうからです。

2)体型に合わなくなった服は捨てる

「今は着れなくてもいずれダイエットが成功した時に・・・」と思って取ってある服を持っている人も少なくありません。しかし体型が元に戻っても時間が元に戻ったわけではないため、その服が流行遅れになっている可能性が非常に高いです。

ならばダイエットの成功のご褒美として新しい服を買ったほうがいいので、今の体型に合わない服は迷わず捨てるようにしましょう。

3)「買い直さない」服は捨てる

断捨離する場合、自分にとって重要な服だけを残し、後は積極的に捨てることが大切です。つまり万が一服をなくした時「これはもう買わないかな」と思った服は、自分にとってそこまで価値のある服でなくなっているため、捨てる対象に入ります。

もちろん服の量次第ではすぐに捨てる必要はありませんが、新しい服を買う前に捨てるようにすること。でないと服が溜まっていき収納スペースが再びいっぱいになってしまいます。

3:どこに何を入れるかを決めてから収納する

残しておく服と捨てる服を仕分けできたら、今度は残しておく服を収納していきます。しかし、ただ収納するだけでは意味がないのできちんとルールを決めて収納すること。

例えば

・オフシーズンの服は収納箱などに入れて最上段に入れておく
・ジャケットなどすぐに羽織れるものはハンガーにかける
・どこの収納棚に何をしまっておくかを明確にする

など。こうしたルールを決めておけば、どこに何がしまってあるかがすぐに分かりますし、服の量も把握できます。

この時、各収納スペースに服が入りきらなかったら、それは不要な服が入っているサインと捉えてかまいません。そうなったら再度服の断捨離を行って、不要な服を処分するようにしましょう。

 

写真を断捨離するポイント

断捨離3断捨離の中で捨てるのを躊躇しやすいものが写真です。写真のほとんどはその日の思い出が込められているため「捨てたくても捨てられない・・・」という気持ちになる人も多いのではないでしょうか。

最初は記念として保存しておいた写真も年月が経つにつれてどんどん増えていきます。当然写真の数が増えていけば保管する場所も確保しないといけないため、どこかで断捨離をしなければいけません。

しかし写真は本や服とは違い1枚1枚に思い出がこもっています。そのため写真そのものに必要性は感じないものの思い出としてとっておきたいがため、なかなか捨てられない人もいるでしょう。

そんな人におすすめなのが写真をデータ化して保存する方法です。

最近フィルムで写真を撮る人はあまりおらず、デジタルカメラやスマートフォンで撮影し、データとして保管している人がほとんどです。またカメラ屋さんなどでは現像した写真をデータ化してくれるサービスなどがあり、こうしたものを利用することで実質の写真の枚数を減らすことができます。

また、データ化として保存するのもSDカードやCD-ROM1枚にまとめることができるため、スペースを取りません。このようにアナログからデジタルに移行することで場所をとらず写真を保存することができます。

ただし、本当に捨てられない写真についてはデジタル保存せず写真のまま取っておいてもかまいません。写真で保存しておけばいつでも見ることができるので、何枚か厳選した思い出の写真は1つのアルバムにまとめて保管しておくといいでしょう。

 

人間関係を断捨離するポイント

断捨離4“もの”というカテゴリーからは少し脱線していますが、間違いなく断捨離したほうがいいものの1つが“人間関係”です。この人間関係を断捨離しないと人生そのものが望んでいない方向に向かう危険性があります。

人は決して一人の力では生きていくことができません。そしてその人が生きている環境というのは周りの人達の影響が非常に大きい部分があります。

例えば、頭がいい人達と付き合えばその人達の考え方や価値観を聞くことができるため、自分も頭がいい人達と同じ価値観を持つようになります。すると、自然と知識が増えてきたりして頭が良くなることがあります。

当然その逆もしかりで、勉強せず遊んでばっかりのグループに身を置けば勉強が疎かになり成績だって悪くなります。これは学校に限らず職場の人間関係にも同じようなことがいえます。

つまり人間関係の断捨離とは、自分にとってマイナスの要素を提供する人達と距離を置き、自分自身が高まる環境に進むためには必要不可欠なことなのです。

ただ「人に嫌われたくない」「友達を失いたくない」と思いがちですが、人間関係の断捨離とはその人との関係を“絶つ”ことではありません。例えば会う頻度を少なくしたり連絡する回数を減らしてみたりなど、距離をとるだけで十分断捨離としての効果を発揮します。

真の友人であれば多少連絡が疎遠になってもまたどこかでつながることができます。今の自分にとって良い空気を提供してくれる人、安心や落ち着きを感じる人は誰かを客観的に見極め、そういう人達とより多くの時間を過ごすことで、お金や時間の“無駄遣い”を減らすことができます。

 

捨てることは「失うこと」ではない

断捨離と聞くと「捨てる」ことをまずイメージする人が多いと思います。でもそれは今の自分にとって不要なものを手放すだけであって“失う”ことではありません。

人にせよものにせよ全てご縁があります。どれだけ手放してもご縁があればまた手元にくるでしょうし、なければそのまま戻ってきません。

断捨離とは、こうしたご縁が何にあるかを確認するための1つの方法です。ご縁がないものをいつまで持っていてもそこからは何も生まないうえに、無駄にいろいろなものを使うことになります。

お金も時間も人生も、無駄なものを排除することでよりよいものに変わっていきます。この機会にぜひ断捨離を実践していただき、自分の中の無駄遣いを省いていってみてはいかがでしょう。