毎月コツコツ貯金して何百万円も貯めている人がいる一方、全く貯金ができない人もたくさんいます。
そもそも貯金は単純に考えると『収入以下に支出額を抑えればできる』となります。にもかかわらず一向に貯金ができないのにはいくつか原因があるからに他なりません。
では貯金ができない人達は何が原因でお金が貯まらないのか?
調べてみたところ貯金ができない人達には7つの共通点が見つかりました。もしこれから紹介する7つの共通点のうち1つでも心当たりがあるのなら、それが貯金が貯まらない原因かもしれません。
目次
貯金を始める理由が曖昧

貯金を始める際、ほとんどの人は何かしらの“理由”があって始めます。しかし人によって貯金をする理由の明確度合いは違います。
心理学者のアルフレッド・アドラーは『人間の行動には目的がある』と言っています。貯金も同じで目的があるからお金を貯めるのであり、目的がないのに“お金を貯める”という行動はしません。
つまり貯金ができない人ほど【貯金】という行動とる理由がハッキリしておらずすぐに忘れてしまう・・・ということ。
具体的には貯金ができない人ほど
- なぜ貯金をするのか?
- いくら貯めるのか?
- いつまでに貯めるのか?
が始める段階で曖昧です。そのため貯金に対するモチベーションが維持できず、途中で挫折してしまうのです。
『なぜ貯金をするのか?』が曖昧
貯金に対する“目的”が曖昧な人ほど貯金ができない傾向があります。子育てに奮闘する主婦のためのWebサイト『kufura』では20歳の女性280名に貯金に対するアンケートを実施したところ以下のような回答が出たと発表していました。
まず、「現在、あなたは貯金をしていますか?」の問いに対しての回答は、
「はい」・・・・・・84.6%(237人)
「いいえ」・・・・・・15.4%(43人)となり、8割を超える方は普段からコツコツと貯めていることがわかりました。
では何のために貯めているのか、具体的に貯めている目標を伺うと
・旅行や趣味
・車や住宅の購入(リフォームや車検含む)
・老後や将来の生活のための備え
・子どものための備えの4つのパターンに大きく分かれました。
上記の記事で重要なのは貯金ができる人は何かしらの“目的”がハッキリしている・・・という点。
貯金をする目的は各家庭によって様々ですが、ハッキリとした目的をもって貯金に取り組んでいます。
という人は、どんな小さなものでもいいので貯金をするための大義名分を掲げてから始めると途中で投げ出さずに貯金を貯め切れるでしょう。
『いくら貯めるのか?』が曖昧
貯金をする目的が明確になれば次に考えるのは “金額”です。貯金を始めても途中で挫折してしまう人の中には具体的な目標金額を考えていない人も少なくないでしょう。
例えば
という貯金をする目的を持った人がいるとします。しかし車と一概に行っても車種や大きさによって車の代金は大きく変わってきます。
「いくら貯めればいいか?」は
それとも現金で一括購入しようかな?
によって貯金で貯めるべき金額は変わってきます。ローンを組むのであれば頭金(総額の20~30%)だけ現金で支払えればいいので何百万円も貯金で貯める必要はありません。
目標の貯金額は貯金をする目的がハッキリすればおのずと固まってくるはず。「何のために貯金をするのか?」をハッキリさせてから具体的にいくら必要なのか?を調べると目標貯金額の答えはすんなり見つかるのではないでしょうか。
『いつまでに貯めるのか?』が曖昧
貯金をする目的がハッキリとあり、そのために必要な貯金額が明確になればあとは目標金額に向けて貯金を始めるだけです。しかし『いつまでに貯めるのか?』を決めておかないと
・・・と気持ちが折れて挫折する恐れがあります。
基本的に月々貯金に回す金額は各世帯の収入に大きく影響してきます。貯金を始めるのであれば
と、自分の中でゴールを作っておくと貯金に対するモチベーションが途切れず目標金額まで貯め切る事ができるでしょう。
目標金額と貯める期間の目安
貯金ができない人はまず
- 何のために貯金をするのか?
- いくら貯めるのか?
- いつまでの貯めるのか?
の3つをハッキリさせると貯金に対するモチベーションが維持できてきちんとお金を貯められるようになります。とはいえ
と目的はあるものの目標金額がよく分かっていない人もいるかもしれません。
そこで各目的に対する目標金額と貯金をする期間の目安を紹介します。貯金ができない人はまず下記の目安を参考に目標金額と貯金を頑張る期間を設定してみてください。
貯金をする目的 | 目標金額 | 貯金する期間 |
家具・家電の買い替え 旅行費用 引越し費用など |
100万円前後 | 半年~3年 |
車の購入・買い替え 結婚準備費用 住宅を買う頭金 |
100~500万円 | 3年~10年 |
老後の生活費 子供の養育費 |
500万以上 | 10年前後 |
参照:mattocoLife『貯金の仕方に悩んだら実践したい貯金方法 目的別×期間別にお金を貯める
目標金額や貯金をする期間についてはあくまでも目安なので目標の貯金額を少なくしたり期間を短くしても大丈夫です。いくら貯金のためとはいえ日々の生活の方が大事なので生活に支障が出ないような目標と取り組む期間を決めて貯金を始めてみましょう。
ストレス負荷がかかる方法で貯金している

貯金ができない人の中には途中で貯金を挫折してしまう人もたくさんいます。きちんと貯金の計画を立てて
と最初は意気込んで取り組んでも、徐々にしんどくなって貯金を諦めてしまう・・・なんて経験はありませんか?
貯金ができない人に見られる共通点として貯金や節約で“ストレス”も一緒に溜めている傾向があります。特に次のような方法で貯金をしている人はストレスの負荷が大きいため挫折する可能性が高いので貯金の仕方や考え方を改善した方が良いでしょう。
好きに使えるお金を貯金に回す
貯金ができない人がよくやりがちな失敗は“自由に使えるお金”を全額貯金に回してしまう事です。
貯金ができる人達は総じて“お金の使い方”が上手です。不要な支出を極力しないようにする一方で、必要な支出にはきちんとお金を使っています。
ここで大事なのは『必要な支出』とはいったい何なのか・・・という点。
もちろん生活費は必要な支出の筆頭ですが
と考えている人も中にはいます。実は必要な支出は生活費だけでなく
- 趣味を楽しむお金
- 家族や友人と遊ぶお金
- 自分のキャリアやスキルを伸ばすためのお金
も含まれます。貯金に取り組むならまずは
を考え、正しく線引きできるようになりましょう。貯金ができる人達が意識しているお金の使い方については下記ページで詳しく紹介しています。
“貯金のために節約する”考えで始める
貯金をするために節約を心がけるのは重要です。しかしだからといって何でもかんでも支出を減らせばいい・・・というわけではありません。
例えば年間100万円貯めるために徹底的な節約を心がけている一人暮らしの女性がAllAboutマネーで紹介されていました。
一人暮らしながら年間に100万円も貯蓄するCさんは、自炊をがんばっています。「メインは豆腐かモヤシです。安いですから。あとは見切り品を必ず狙います」とのこと。
でも、同じ食材ばかりで飽きてしまって、他のものもいろいろ買いたいな……と思いながら、スーパーでモヤシか豆腐が目に入ると「あっちの方が安いし」と、牛肉や魚を手にするのをやめ、豆腐を買うのだそう。
「本当は食べるのが好きだから、いろいろ買いたいけど、年間100万円貯めているのはキープしたいんですよね……」
上記の人に対して同じサイト内で貯蓄ガイドの西山美紀さんは以下のようなアドバイスをしています。
- 年間の貯金を100万円→80万円に下げる
- 浮いた20万円を食費に使う
- 食費以外の支出を見直せば20万円削れるかも?
特にCさんは食べるのが好きなのですから、もっと好きな食材を使って料理をしたり食べるのを西山さんは提案しています。また節約のためとはいえ過度な食費の節約は栄養の偏りを引き起こし、体調を崩してしまう危険性も指摘しています。
もちろん節約は貯金をするお金をねん出するうえでとても重要な取り組みです。しかし人生の楽しみを我慢してまで貯金するとストレスが溜まってしまい途中で貯金を挫折する危険性が高くなってしまいます。
あまり無理な節約は控え“できる限り”の範囲で節約に取り組みましょう。
毎月残ったお金を貯金に回している
貯金できない人の多くは
・・・という発想を持っています。確かに計算上は【収入-支出=貯金】を徹底すれば貯金は貯まっていきます。
しかし上記の計算を元に貯金をしようと思うと支出の削減具合(節約)が大きく影響します。
ムダな支出を一切削れば月々の貯金額は増えます。しかし貯金を作るために常に節約を考えないといけないため徐々に節約することに疲れてしまいます。
一方で上手に貯金が上手な人は収入が入ったらまず貯金に回す分を別のところに保管します。そして収入から貯金に回すお金を差し引いた金額を支出として使います。
つまり【収入-貯金=支出】と考えているのです。
上記の計算式で考えると、支出を全額使い切っても貯金に回したお金は無傷なため月々お金は貯まっていきます。
この方法は“先取り貯金”と言われており、ストレスフリーでお金を貯める代表的な取り組み方の1つです。先取り貯金を習慣づければ1000万円以上のお金を貯めるのも可能なのでぜひ先取り貯金の考え方で貯金を始めてみてください。
「貯金しなきゃ!」という意識が低い

貯金を貯めている人の中には「なんとなく」で取り組んでいる人も実は少なくありません。「タロログ」というブログ運営者の一人のタロウさんがランサーズを使って
『貯金が好きな人って何のために貯金してるんですか?』
というアンケートを取ったところ、計35人の回答があったと自身のブログで発表していました。そのけっかがこちら↓
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言わせて欲しい。
やっぱりなんとなくじゃねーか!!
たぶん「なんとなく老後に不安がある」ってことなんだろうけど、なんとなくでよく頑張れるよな
ここで大事なのは“なんとなく”で貯金をしている人がいることではなく“貯金を好きになればなんとなくでもお金が貯めていける”点です。
お金を貯めるの行為そのものが好きなわけですから、理由がなくても貯金への意識が高まります。つまり貯金に対する意識が普段から高いと貯金を始める理由が多少ぼんやりしていてもお金は貯めていけるのです。
言い換えれば、貯金ができない人ほど普段から貯金に対する意識が希薄な傾向がある・・・ということ。
貯金に回すお金の意識が低ければお金を貯めるための具体的な行動をしなくなります。また貯めておくお金と使うべきお金の判断もブレるためついつい貯金に回す予定のお金まで使ってしまいがちになります。
貯金に対する意識が低い人に共通する特徴として次の2つが挙げられます。
趣味に使うお金や交際費が多い
趣味にお金を使うのも交際費に予算を割くのも決して悪いことではありません。しかし使いすぎた時に
で片づけてしまうと一向に貯金はできません。趣味や遊びは楽しいですからついお金を使ってしまう気持ちは分かりますがきちんと予算を組んで予算内で収まるように使い方を改める必要があります。
マネーセラピストの安田まゆみさんも「Cityliving」という情報サイトで趣味や交際費が高額になってしまい貯金ができない女性に対して次のようにアドバイスしています。
趣味が多いのは、悪いことではありません。ですが、趣味や交際費の支出が高額になっても「○○だから仕方がない」と言い訳している間は、お金はたまりません。本気で変わりたいのであれば、貯蓄目標を立てて取り組んでいきましょう。
特に交際費や趣味に使うお金など“遊ぶ”目的で使うお金が手取り月収の2割を超えている場合は使いすぎの可能性が極めて高いです。遊ぶお金が家計の2割以内に収まるような遊び方改革から始めてみてはいかがでしょう。
収入が多い
収入が多ければその分貯金に回せるお金も作りやすいためお金が貯まりやすい・・・なんてイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし現実を見ると実は収入が多い人でも貯金ができない人はたくさんいるのです。
金融広報中央委員会が毎年調査している「家計の金融行動に対する世論調査(平成29年)」によると年収1000万円以上ありながら貯蓄がゼロという世帯(2人以上世帯)は21.4%となっています。
さらに一人暮らし(単体世帯)を見ると年収1000万円以上ありながら貯蓄がゼロと回答したのは全体の6割以上という結果が『DIAMOND online』に掲載されていました。
年収が多いのに貯金ができない人の多くは稼いでいるがゆえに
・・・という考えがあるから。今の収入で節約しなくても生活ができてしまうため貯金の必要性を感じないことが貯金への意識を弱めていると考えられます。
また収入が多い世帯ほど全体的な支出額が高いものを選んでいる傾向があります。
例えば
- 食材を買うのは成城石井のみ
- 毎朝スタバでコーヒーを買う
- ユニクロで絶対に服を買わない
などなど。生活費の各支出が他の家庭よりも割高のため生活費全体が高くなってしまい貯金に回すお金を作れない家庭も少なくありません。
つまり収入が多いのがきっかけで金銭感覚が一般よりも少し高くなっているのが原因で貯金ができない状態になっているのです。元々収入があるため金銭感覚や価値観を正すことが、収入が多い人がすべき意識改革と言えるでしょう。
貯金のための行動が分からない

貯金の必要性は感じていても
が自分の中で分かっていない人もいます。行動しなければ結果が得られないように貯金も具体的な行動に移さないとお金は貯まっていきませんからね。
貯金をするための行動は一見簡単そうに見えます。極端な言い方をすれば
- 生活費を見直して支出を抑える
- 収入を増やして貯金に回せるお金を作る
のどちらかを取り組めば貯金はできます。ですが上記2つの方法に関する具体的な行動はとても多く
と迷ってしまい、行動に移せない人もいるでしょう。特に貯金できない人が“分からない行動”は次の2つではないでしょうか。
適切な貯金額が分からない
貯金の基本は“毎月コツコツ”です。月々に決まった金額を貯金に回せば自然とお金は貯まっていきます。
しかし貯金に回す金額は各世帯の収入や生活費によって異なります。
例えば手取り月収30万円でも『独身社会人で実家暮らし』であれば生活費もあまりかからないため毎月6万円~8万円くらい貯金に回しても普通に生活はできるでしょう。しかし生まれたばかりの子供がいる家庭では毎月3万円前後を貯金に回せれば良い方だと思います。
月々の貯金は少なすぎると一向にお金が貯まっていきません。しかしだからと言って貯金に回すお金を多くしすぎると生活費が圧迫されてしまいます。
貯金を続けるためには“無理のない貯金額”を決めるのが重要です。ただ人によって“無理のない貯金額”が異なるため
が分からずなかなか貯金が始められない人もいるかもしれません。
無理のない貯金額は手取り月収によって異なります。目安としては手取り月収の2割が上限。
2割を超える金額を貯金に回すと生活費のやりくりが難しくなります。貯金の基本は“コツコツ”ですから、日々の生活への影響を抑えるためにも『貯金するお金』は手取り収入の2割以下にしましょう。
どこを節約したらいいか分からない
貯金をするには家計を見直して節約をする必要はあります。ただ節約についても具体的に
- どの項目を節約するか?
- いくらまで節約すればいいか?
を正しく見直して取り組まないと節約行動に対してストレスがかかってしまい最終的に挫折してしまいます。
先述した月々の貯金額と同様に正しく家計を見直して節約に取り組み方が分からないのが原因で貯金ができない人も多いと思います。節約を始めるにはまず自身が何にいくら使っているか?を確認しないと比較も見直しもできないのでまずは家計簿をつけて毎月の生活費の内訳を調べてみましょう。
家計簿のつけ方については下記ページで紹介しています。細かくつける必要はありませんし、ずぼらな人でもつけられるシンプルな方法を紹介しているのでぜひ取り組んでみてください。
うまく買い物できなくて貯金ができない

貯金ができない人の特徴としては“支出が多い”傾向があります。
支出が多いと貯金に回すお金を収入からねん出できなくなるため貯金ができません。では支出が多い人の特徴としてはどんなものが挙げられるのか?
『無駄遣いが多い』『衝動買いが頻繁』など色々ありますが総合的にまとめると『買い物の仕方が下手』というのがあります。
特に次のような買い物の仕方をしている人は無駄遣いを注意していても支出が多くなりがちな傾向にあります。心当たりがある場合は買い物の仕方を改善してみてはいかがでしょう。
買い物に行く回数が多い
節約につながる買い物の仕方の基本は“まとめ買い”です。例えば食材でも1週間~10日分くらいの食材をバーゲンなどの時にまとめて購入した方が安く済ませられます。
事実、子育て主婦に向けたサイト『kufura』では主婦272人を対象に買い物に行く回数をアンケートしたところ8割以上の人が週3日以内に抑えているという結果が出ました。
買い物に行く回数 | 人数(%) |
週1回 | 58人(21.3%) |
週2回 | 89人(32.7%) |
週3回 | 67人(24.6%) |
週4回 | 25人(9.2%) |
週5回 | 14人(5.1%) |
週6回 | 4人(1.5%) |
週7回以上 | 12人(4.4%) |
引用:fukura『スーパーは週何回行く?「食費の節約」にいい買い物の回数は?主婦272人に調査』
またブログで
『買い物の回数を週2回に減らしたら食費が1万円節約できた』
という節約実績を紹介している主婦ブロガーさんもいらっしゃいました。買い物に行く回数を減らせば“お金を使う機会”が減るため節約につながりやすいと言えるのでしょう。
もし普段買い物に行く回数が多い(週4回以上)人で貯金ができなくて悩んでいるのであればまずは買い物に行く回数を減らすところから始めてみてください。まとめ買いのコツについては下記ページで紹介しています。
頻繁にコンビニに立ち寄る
支出が多い人は総じてコンビニに立ち寄る回数が多いと言えるでしょう。
コンビニは食材だけでなく日用品や雑誌なども売られているため利便性がとても高いです。しかも店舗数も多く2019年の時点で56,936店舗あると言われています。
つまり、どうしても買いたいものがなくてもふらっと立ち寄れてしまう上に品ぞろえが豊富なため特に欲しくない商品もつい買ってしまう機会が多いのがコンビニなのです。
コンビニは品ぞろえが豊富で営業時間が長い反面、商品の単価が他のスーパーやドラッグストアに比べて割高に設定されています。そのためコンビニでの買い物が増えると自然と支出が多くなってしまうのです。
よくコンビニで買い物をしている人はまずコンビニ行く回数を減らすよう心がけましょう。コンビニで売られているものはスーパーや最近だとドラッグストアで安く買えるのでそちらを利用するだけでも支出は減らせると思います。
バーゲンがあるとつい買ってしまう
買い物をする時
といってバーゲンやセールのタイミングを狙って買い物に行く人も多いです。確かに安くなっているバーゲンやセールを狙って買い物に行くのは正しい判断と言えます。
・・・が、安いからと言ってあれもこれも必要のないものまで買ってしまう人は『買い物が上手』とは言えないでしょう。実は貯金ができない人がやりがちな買い物の失敗の1つに
買う理由が“安いから”
で判断している・・・というのがあります。
買い物が下手な人は値段や値下げ率などだけを見て買う・買わないを判断するため、買った後に
と後々になって後悔しがちです。いくら安くなっていても実際に使わなかったら無駄遣いと一緒ですからね。
値段だけを見て買うか?買わないか?を決めると衝動買いが多くなります。衝動買いは節約の天敵でもあるので下記ページを参照に衝動買いをしないための対策を講じていきましょう。
ポイントカードをたくさん所持
色々なお店で買い物をすると『ポイントカードを作りますか?』と聞かれることがよくありませんか?ポイントカードを持っていれば買い物した時に安くなったりポイントを貯めて特典などがもらえたりとお得になるメリットがあります。
しかし各店舗でポイントカードを作ってもらうと次のようなデメリットがあります。
- カードで財布がパンパンになり所持金が分かりづらい
- ポイントを貯めるために余計なものまで買ってしまう
- 特定のお店でしか使えないためポイントが貯まりにくい
もちろん普段から利用しているお店であれば作っておいて損はありませんが、年に数回しか利用しないお店のポイントカードを持っていても全くお得になりません。しかし
といってポイントカードを作ってしまうと財布の中身をかさばらせる原因にしかなりません。財布の中がかさばると財布が自然と厚くなりますが、その厚さを
という勘違いを生むきっかけとなり、無駄遣いや衝動買いに発展します。自身の財布がポイントカードでいっぱいなのであれば一度財布の中身を整理して使わないポイントカードがガンガン捨てていきましょう。
支出が多すぎて貯金ができない

貯金ができない人は収入と支出のバランスが悪い傾向があります。収支のバランスが悪いというのは収入に対して支出の割合が多すぎるということです。
例えば手取り月収30万円の一人暮らしの人が生活費も含めた月の支出が30万円だったら当然貯金はできませんよね?
総務省統計局が発表している2018年家計調査報告書によると単身世帯の消費支出は162,833円となっています。つまり手取り月収が20万円あれば毎月3万円は貯金に回せる計算となります。
という人は、かなりの確率でいずれかの支出が“使いすぎ”だと思います。中でも支出が多くなりがちな項目は以下の4つです。
食費
生活費の中でも特に“ムダな支出”が隠れがちな項目が食費です。特に一人暮らしの場合だと
といってコンビニでお弁当などを買ってしまう人も多いため、どうしても割高になりがちな支出といえるでしょう。またスーパーなどに食材を買いに行った時につい安くなっているお菓子やスイーツなどを買ってしまう人も多いことから、食費がかさんでいる家庭も少なくないと思います。
生活費の中でも食費は2018年の家計調査によると各世帯人数の食費の平均は以下になっています。
世帯人数 | 食費平均金額 |
1人 | 40,026円 |
2人 | 65,452円 |
3人 | 75,063円 |
4人 | 82,406円 |
5人 | 91,210円 |
6人~ | 99,234円 |
平均 | 62,819円 |
もし自身の食費が平均以上であれば食費をかけすぎている可能性があります。食事の摂り方や食材の買い物を含めた“食費の使い方”を見直して食費節約に取り組んでみてください。
食費の具体的な節約法については下記ページで紹介しています。
養育費
お子さんのいる家庭に起こりがちな収支のバランスが悪い原因はお子さんへの養育費のかけすぎです。お子さんが可愛いあまりついついあれこれ買ってあげてしまうのが支出を増やしている傾向があります。
ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子さんはイオン銀行が運営している情報サイト『タマルWeb』で子どもに書ける支出の目安について以下のように言及しています。
未来のある子どもの可能性は最大限に引き出してあげたいのは優しい親心だと思います。しかし、今貯金ができていないとまとまったお金が必要な大学資金が足りず奨学金や教育ローンに頼らざるを得なくなってしまいます。子どもの費用は手取りの10%ほどを目安に上限を決めて習い事を絞っていきましょう。
貯金を始める人の中には「子どもの進学に関するお金」を目的としている人も少なくありません。お子さんの将来をお金の関係で選択肢を狭めてしまわないためにも、普段からお子さんにかけるお金はきちんと予算内にまとめるように意識しましょう。
通信費
あまり気にしている人が少ないですが見直すとさらに節約できる支出が通信費です。具体的には電話代(携帯電話、スマートフォンなど)やインターネット利用料が該当します。
例えばスマートフォン代の場合、自身の使い方と料金プランが合っていないと割高になってしまいます。スマホの料金プランは各通信会社で年に数回新しいプランが販売されるため乗り換えるだけでもスマホ代が安くなる可能性があります。
さらに近年通信費の節約として『格安スマホ』に乗り換える人も増えてきました。
格安スマホとは、通信大手3社(ドコモ、au、ソフトバンク)の通信回線を借りて運営している会社が販売しているスマホを指します。通信回線を自社で保有していないためコストがかからないため料金プランも大手より安くできるのです。
スマホの使用頻度や使用目的によっては格安スマホに乗り換えた方がかえって高くなる場合もありますが
という人はスマホにかけているお金を半額近くまで減らせる可能性があります。スマホ代の具体的な節約方法は下記ページで紹介していますので参考にしてください。
雑費・使途不明金
おそらく貯金ができない人の支出で最も多いのは雑費や使途不明金だと思います。一言で言えば“無駄遣い”です。
例えば
- 全く読まずに積み重ねている定期購読の雑誌
- 三日坊主になった通信教材
- 毎週誘われる同じメンバーとの飲み会
など。無駄遣いの中には上記のように生活に絶対に欠かせないものも含まれているので、まずは“お金を使わなくても問題がない支出”をあぶりだしてどんどん支払いをストップさせていきましょう。
また交際費や趣味に使うお金は毎月予算を決めて、その予算内でどうやりくりできるか?を考えていくのが重要です。具体的には
『趣味に使うお金は月1万円まで』
『飲み会は月に1回しか行かない』
などといったルールを決めると“いくらまで下げられるか?”がハッキリして無駄遣いを少なくできます。
とはいえ“無駄遣い”といっても人によってその種類はさまざまですし金額もバラバラです。無駄遣いと言われる支出の種類と無駄遣いを無くす具体的な対策については下記ページで詳しく解説しています。
収入が少なくて貯金ができない

収入に対して支出(生活費)の割合が大きいと貯金に回せるお金が作れずお金は貯まっていきませんが収入が少ないと貯金に回せるお金が作れないため貯金ができません。
先ほども言いましたが、総務省統計局が発表した2018年の家計調査報告によると単体世帯の消費支出は162,833円となっています。つまり1ヶ月の生活費で約17万円必要ということになります。
言い換えれば手取り月収で17万円を下回ると貯金に回せるお金が作れない・・・ということになります。
もちろん節約を頑張れば支出をさらに低くできるため手取り17万円でも貯金に回せるお金の捻出は可能です。ただいくら節約を頑張っても生活に必要なお金はゼロにはなりませんからどこかで限界を感じるようになります。
もし
・・・と感じているのであれば“収入を増やす手段”を模索して始めてみるのもアリだと思います。収入を増やす手段は昇給・昇格以外にも
- ダブルワーク
- 副業(在宅ワーク含む)
- アフィリエイト
- 少額投資
など色々あります。
個人的にオススメなのは好きな時間に取り組んで収入が得られる在宅ワークです。種類も多く取り組みやすいので興味があれば下記ページで紹介している在宅ワークのいずれかを始めてみてはいかがでしょう。
まとめ
貯金ができる人に共通点があるように貯金ができない人にもできない共通点があります。当ページで紹介した共通点に自分の心当たりがあるものがあなたの“貯金ができない理由”となります。
貯金は決して難しいものではありません。習慣化させてしまえば何も考えなくても貯金ができますし、気が付いたら何百万円も貯められます。
そのためにも自分が貯金ができない原因をしっかり理解して正しい改善策で取り組みましょう。