クレジットカード活用法

クレジットカード活用術~失敗から学んだ6つのルール~

クレジットカードの印象や活用法は人によってさまざまだと思います。スーパーやコンビニでバンバン使う人もいれば頑なに使わない(使えない)人もいますよね?

クレジットカードは使い方さえ間違えなければとても便利なものだと思います。ただ言い方を変えれば使い方を間違えると家計に大きな打撃を与えかねません。

僕も昔はクレジットカードを乱用して大きな失敗をしました。その失敗を糧に自分なりの活用法を見出し、今では上手な距離感を保って利用しています。

「もっとクレジットカードを上手に活用したい」という人のために、僕が普段気を付けているクレジットカードの使い方や活用法についてまとめてみました。これが正解!というわけではないですが大きな失敗もないので参考にしてください。

普段利用するクレジットカードは1枚のみ

人によってはクレジットカードを何枚も持っている人っていますよね?「今申し込んだらお得ですよ~」みたいな口車に乗せられて作ってしまったものもあると思います。

別にクレジットカードを何枚作っても作るだけでしたら問題ありません。ただ買い物などで使うカードは1枚に絞った方がいいでしょう。

カードの使い方が下手な人は何枚ものカードを使いまわしています。

例えば1枚のカードを使いすぎてしまい支払いがきつくなると「こっちのカードで払ってしのごう」と違うカードで決済をします。さらにそのカードの支払いもきつくなると「じゃあ今度はこっちのカードで」とまた違うカードで支払う。

結局カードを使いまわしているだけで支払い額が一向に減らないため、いつまで経ってもカードへの支払い額がゼロになりません。やっていることは借金を返済するために消費者金融からお金を借りるのと同じなため、どんどん生活が苦しくなります。

過去に僕は遊ぶお金を複数のクレジットカードを使いまわして払っていたため、常に給料の半分以上がカード返済に充てていた時期がありました。

どれだけ「もうやめよう!」と思っても給料の半分以上使えないのであればさすがに現金だけでは生活できません。結局クレジットカードを使わざるを得ない状況から抜け出せず苦しい思いを経験しました。

この状況を作らないためにも使うクレジットカードは1枚に限定しましょう。もし2枚以上クレジットカードを持っているのであれば普段使うカードだけ残して解約してハサミで切って使えないようにしてください。

リボ払いでの買い物は絶対にしない

クレジットカードの支払い方法は

  • 一括払い
  • 分割払い
  • リボ払い

の3種類があります。支払い方法については決済する時に選択できますし支払いが確定してからもクレジットカード会社に連絡すれば変更できるので、支払いが厳しいと思ったら変更するのもアリだと思います。

・・・と売り手の人(特に高額な商品を販売しているお店)は言いますが、個人的には一括払い以外で支払うのはお勧めしません。もっと言えばリボ払いは絶対にやめましょう。

確かにリボ払いは毎月のカード支払いが少なくなります。しかし単純に一括で支払う予定のものを“一定金額”に分割した返済に変えるだけでカード会社の支払いそのものが減ったわけではありません。

むしろ分割払いにすることで“手数料”が発生し、返済総額が増えるデメリットがあります。どうしてもリボ払いを使わないと生活がやりくりできない・・・というのであればやむを得ないでしょうが、基本的にカードの支払いは“一括で払う”が絶対という気持ちでクレジットカードを利用しましょう。

リボ払いの残金を全額払える状態になったら即返済

カードを使いすぎて支払いがきつくなってリボ払いに変更した・・・という人もいるでしょう。もしかすると現在進行形で返済している人もいると思います。

ハッキリ言ってリボ払いで設定したペースで全額返済するのは余計な支出を増やすだけなのでおすすめしません。もし未払い額を一括で返せるだけのお金が手元にあるのならさっさと返済して完済した方がお得です。

残高を一括返済すればそれだけ支払手数料として支払う額も少なくなります。お金がない時はリボ払いにしてボーナスが入ったら即全額払う・・・という方法であればリボ払いを利用するのは良いと思います。

とはいえ、手数料で支払うお金は無駄になってしまうのでリボ払いはないものと考えた方がいいでしょう。

限度額をあらかじめ低くしておく

僕がクレジットカードで失敗した時、その原因を「カードの利用限度額が大きいからだ」と考えました。カード会社に確認を取ったら30万円まで使えるとのことだったので

「一番小さくしてください!」

と言って限度額を10万円まで下げてもらったことがあります。

クレジットカードは利用限度額が設定されています。限度額が多ければカードで買い物できる額が多くなりますが使いすぎて支払いがきつくなるデメリットもあります。

自分なりのカード活用法が確立していれば限度額がいくらであろうとそこまで問題にはなりません。しかし活用法が確立していないとついついカードを使いすぎて支払いが大変に・・・なんて事態に陥る可能性もあります。

カードの使いすぎを防ぐためにあらかじめクレジットカードの利用限度額を下げておくといいでしょう。

限度額を下げておけばカードで買い物できる金額は少なくなるものの「支払いがきつい!」という状態になりにくいですからね。また利用限度額が少なくなれば気軽にクレジットカードが使えなくなり、クレジットカードを乱用する生活も改善できます。

利用限度額はカード会社や所有しているクレジットカードによっても違いますが100万円くらいまで引き上げられます。とはいっても個人で1ヶ月100万円使える人はごくわずかしかいないので多くても30万円くらいに設定しておくと支払いで困ることはないと思います。

ついついクレジットカードを使いすぎてしまう人は、自分のように利用額を最低まで下げてしまってもいいでしょう。かなりの荒療治ですが効果はバツグンです。

使うカードは『還元率』で決める

ほとんどのクレジットカードは利用額に応じてポイントが付与されます。ポイントを貯めるために積極的にクレジットカードを使っている人も中にはいるでしょう。

クレジットカードは上手に使えば家計の節約につながると言われています。その最大の理由がポイントで、貯めたポイントを活用すればお金を払わずとも買い物ができたりします。

ただしクレジットカードによってポイントの『還元率』が変わってきます。

還元率が変われば同じ金額をクレジットカードで支払っても付与されるポイントが変わります。カードを使うなら還元率の高いポイントを使うようにしましょう。

還元率より大切な「ポイントの種類」

クレジットカードの比較サイトなどでも「還元率」でランキングされているところもあります。確かに還元率が高いクレジットカードを使った方がお得になるので、普段使うカードを還元率で探すのは間違っていません。

ただ、僕が思ったのは還元率以上に使うクレジットカードを選ぶ基準があります。それが“ポイントの種類”です。

例えばANAやJALなどと提携しているクレジットカードは、利用金額に応じてマイルが貯まります。マイルが貯まれば飛行機を利用する際に使えるため、旅行が趣味な人は積極的にマイルが貯まるクレジットカードを使っていると思います。

しかし全く旅行に行かない人(もっと言えば飛行機を利用しない人)がマイルを貯めてもあまり意味はありませんよね?「いずれ海外旅行に行くために・・・」という遠い目標があるのならともかく、そんな予定もないのならマイルをためても“宝の持ち腐れ”になります。

還元率を比較して使うクレジットカードを選ぶのも大切ですが「貯まるポイントが何に使えるか?」はもっと大切です。普段使いするクレジットカードを選ぶ時は必ずポイントの使い道を考えてから決めるといいでしょう。

カード選びに困ったら「楽天カード」がおすすめ

持っているクレジットカードの還元率が低かったりポイントの使い道が少ないのであれば新しいクレジットカードを作るのもアリだと思います。特に毎月カードで払っているものがある人は「どのクレジットカードで支払うか?」でポイントの貯まり方が大きく変わってきますからね。

どのクレジットカードが一番お得か?についてはインターネットで

「クレジットカード 比較」
「クレジットカード おすすめ」

などといったキーワードで検索すれば比較サイトや口コミサイトがたくさん出てきます。ただ僕も調べてみたのですがクレジットカードの種類が多いうえにほとんどどんぐりの背比べみたいな違いしかないため

「別にどこでも同じじゃない?」

というのが率直な感想でもあります。もしあなたがクレジットカード選びでどこのカード会社を使うのか?で悩んでいるのなら個人的に『楽天カード』を選んでおけば間違いないと思います。

楽天カードは利用金額の1%が楽天ポイントして付与されます。楽天ポイントは楽天での買い物はもちろん楽天トラベルなど楽天グループでも利用できます。

さらに近年レストランやコンビニでも楽天ポイントで買い物ができます。例えば

  • マクドナルド
  • はま寿司
  • ダイコクドラッグ
  • ビッグカメラ
  • スポーツデポ

などなど。もっと言えば他のクレジットカード会社で付与されるポイントは別のポイント(楽天ポイントやTポイントなど)への交換手続きが必要ですが楽天ポイントはそのまま利用できるため、貯まったらすぐに使うことができます。

またカード発行の審査のハードルが低いのもおすすめする理由の1つ。ブラックリストに登録されておらず自分もしくは世帯主に収入があればたいてい審査が通るので他のクレジットカードに比べて作りやすいのが特徴です。

今持っているクレジットカードの還元率やポイントの使い道に特に不満がないのであれば無理して楽天カードを作る必要はありません。ただ、今後クレジットカードを利用する場合に「ちょっとでもお得なものがいいな・・・」というのであれば楽天カードを選んでも失敗ではないでしょう。

固定費はクレジットカードで一括支払い

クレジットカードで失敗して以降、とにかく僕は「クレジットカードで自由に使えるお金を減らしたい」と考えていました。そこで思いついた対策の1つが“固定費を全部クレジットカード払いにする”でした。

クレジットカードでの買い物は使いすぎを防ぐためにもあまりお勧めはしません。ただし“固定費”の支払いに関してはクレジットカードを使った方がいいと思います。

固定費をクレジットカード払いがいい理由は3つあります。

1.毎月の固定費を一括で支払える

ここでいう固定費とは『銀行から自動引き落としで支払う生活費』を指します。例えば

  • 家賃
  • 保険料
  • 通信費(スマホ代、プロバイダ料金など)
  • 光熱費(ガス、水道、電気代)

など。当然各支払いは会社が違いますから銀行口座からの引き落とし日も違います。

「家賃は毎月25日で電気代は27日、スマホ代は翌月5日で・・・」

と、1つ1つの支払い額を明細で確認して総額でいくら口座に残しておけばいいか?を計算する必要があります。この作業が個人的にすごくめんどくさいと感じたのです。

さらに同じ口座にあるお金でも「使えるお金がいくらで使えないおかねがいくらか?」もだんだん分からなくなっていき、何度か口座にお金がなくなって引き落としできず

「未払いですよ~」

という連絡が来ました。「どうにか固定費をまとめられないかな・・・」と考えて思いついたのがクレジットカード払いでした。

カード払いにすればまずカード会社が各固定費を立て替えてくれます。そしてその総額をカードの引き落とし日に支払えばいいため

  • 固定費を一括で支払えるようになった
  • 固定費の総額をカードの請求明細を見るだけでわかるようになった

という2つのメリットが生まれ、家計の支出管理がすごく楽になりました。

2.カードの利用限度額が圧迫できる

クレジットカードの使い方を改善し始めた僕はとにかくクレジットカードを“使えない状態”にしておきたい気持ちが強かったです。理想は限度額をすべて必要な支出で埋め尽くす・・・そうすれば普段の買い物や遊びに必要なお金は現金でやりくりしないといけなくなりますからね。

そのために固定費をすべてカード払いにしたわけです。例えば限度額10万円のうち9万円が固定費の支払いになればカードで買い物できる額は1万円しか枠がなくなりますよね?

「1万円じゃ何もできないよね」

と思うようになれば、普段の買い物でクレジットカードを使わなくなります。それが3か月間くらい経過した頃にはクレジットカードを使わないお金の使い方に変わっていきました。

現在クレジットカードの限度額を30万円に戻しましたが、昔のように乱用はしなくなりました。もちろん固定費はそのままクレジットカード払いになっているため、利用可能額の半分近くは固定費で埋めたままです。

3.ポイントが貯まりやすい

固定費は毎月必ず発生する支出です。それをクレジットカードで支払えば毎月クレジットカードを利用するためポイントが貯まっていきます。

このポイントが結構バカになりません。

僕は楽天カードを利用しているためカード利用額の1%がポイントとしてもらえます。固定費以外にも色々カードで毎月支払っているものがあるため、毎月1000ポイント以上貯まっていきます。

この貯まったポイントで僕はよく楽天でゲームを買って遊んでいます。だいたい年に2本くらいほしい新作ゲームがあるのですが全部楽天ポイントで買っているため、ゲーム購入代でお金を使った記憶はここ数年ありません。

もちろん先ほど紹介したように、楽天ポイントは楽天以外の店舗でも使えるところが増えてきました。人によってポイントの使い道は色々だと思いますが、固定費の支払いで趣味や遊びに使うお金を浮かせられるのは大きいのではないでしょうか。

「割引されるから」でカードを作らない

食材をクレジットカード払いしている人は普段使っているスーパーやデパートと提携しているカードを使っています。カードで支払うことで何%か割引してくれるからです。

例えばイオンカードであれば毎月20日と30日は『お客様感謝デー』として買い物代金が5%オフになります。またイオングループの店舗でカード払いをするとポイントが2倍になるなどの特典があります。

よく使うお店であれば「割引されるから」という理由でカードを作ってもいいかもしれません。ただ、年に数回しか使わないのに「割引されるから」と言ってカードを作るのはクレジットカードの乱用につながりかねないのでおすすめしません。

それに無理して生活費をカード払いする必要もありません。ポイントが付くというメリットはあるものの、現金で生活費を支払った方が管理しやすいですからね。

クレジットカードはたくさん持っていてもあまり意味がありません。カードの使い道や使うお店によって使うクレジットカードを厳選しましょう。

まとめ

冒頭でも話しましたが昔自分はクレジットカードで大きな失敗をしました。カードの何枚も使いまわして給料の半分以上をカードの返済に強いられて苦しい思いをした経験があります。

しかし、こうした経験から「クレジットカードとの正しい付き合い方」を発見できました。ここで紹介した6つのルール

失敗から学んだクレジットカード活用法
  • 普段利用するクレジットカードは1枚のみ
  • リボ払いでの買い物は絶対にしない
  • 限度額をあらかじめ低くしておく
  • 使うカードは『還元率』で決める
  • 固定費はクレジットカードで一括支払い
  • 「割引されるから」でカードを作らない

を実践すればクレジットカードとの距離が適切になると思いますのでぜひ参考にしてください。