一人暮らしの貯金

一人暮らしの簡単節約術~毎月3万円貯金するための5つの行動~

一人暮らしをすると生活費も含めてすべての支出を自分が負担しなければいけません。収入に余裕があればあまり考える必要はないでしょうがそんな人は決して多くないですよね?

総務省が発表している家計調査報告(2018年)によると単体世帯の平均収入は330,867円となっています。しかしこの数字はあくまでも平均のため、職業や年齢によって大きなバラつきがあります。

もしかすると毎月の手取り収入が20万円を切っている一人暮らしの人もいるでしょう。

そこで一人暮らしの人が“毎月3万円”を貯金するための節約行動を5つ紹介します。一人暮らしをしながら貯金を貯めたいのであれば、まずは次の5つの行動から取り掛かってみてください。

一人暮らしの節約は“環境作り”から

貯金のために具体的な節約術を始める前に、まずは節約ができるための“環境づくり”から始めましょう。

節約ができる環境を先に作っておけば、無理なく節約ができるようになります。節約の負担が軽くなれば貯金をするハードルも低くなります。

節約しやすい環境づくりとは

  • 家賃の見直し
  • 先取り貯蓄の準備
  • 家計簿をつける

の3つの行動を指します。

家賃の見直し

一人暮らしの生活費の中で最も大きな割合を占めるのが家賃です。そのため

今の家賃って私には高すぎないかな?

をしっかり把握しましょう。

一般的に家賃は“手取り月収の25~30%”に抑えるのがベストと言われています。今の家賃が手取り月収の30%以内に収まっているか確認してください。(ちなみにここでいう“家賃”とは共益費や管理費も含んでいます。)

特に毎月の手取り月収が20万円前後の人は30%以内(6万円以内)に抑えないと他の生活費の削減にしわ寄せがいきます。もし家賃と手取り月収のバランスがよくないのであれば家賃が安い部屋に引っ越した方が良いでしょう。

家賃は生活費に占める割合が多いうえにいざ節約しよう!と思っても簡単にできるものではありません。具体的な節約を始める前に“家賃”の見直しから始めてください。

先取り貯蓄の準備

節約の負担を軽くするためにも先取り貯蓄の準備を始めましょう。なぜなら先取り貯蓄をすれば生活費の節約に対するストレスが軽減するからです。

先取り貯蓄とは収入が入ってきたらすぐにあらかじめ決めておいた金額を貯金として別の口座に移動させる貯金法を言います。生活は【収入-貯金額】の残高でやりくりします。

先取り貯蓄のメリットは貯金を気にしながら節約をしなくてもいい点。

【収入-生活費】で貯金をすると、生活費の節約次第で月々の貯金額が変わってきます。しかし先取り貯蓄であらかじめ貯金する分のお金を隔離しておけば、残ったお金は全額生活費に使いきっても全く問題ありません。

先取り貯蓄を始めるには貯金を貯めておく用の専用口座の開設が必要になります。また

  • 自動積立制度
  • 財形貯蓄制度

などの制度を活用すると先取り貯蓄がより簡単にできるようになります。先取り貯蓄は貯金の基本でもありますが、節約のハードルを下げる方法でもあるので先取り貯蓄に必要な手続きを進めましょう。

家計簿をつける

現在の支出を確認するためにも、まずは家計簿をつけて自身の収支を把握してください。収支を家計簿につけてハッキリさせることで

どの支出が多いのか?
どこに無駄遣いが隠れているのか?

が探しやすくなります。つまり節約すべき箇所の優先順位がつけやすくなり、スムーズに節約を始めれる・・・というわけ。

家計簿のつけるにあたっては家計簿を買ってくる必要がありますが現在は100円ショップでも買えるため簡単に手に入ります。また最近はアプリなどでも家計簿がつけられるため“家計簿をつける”という点で考えると決して難しくはありません。

ただ

ちゃんと家計簿をつけられる自信がないな

・・・という人も少なからずいると思います。そんな人は下記ページに簡単な家計簿のつけ方を紹介しているのでそちらを参考にして家計簿をつけてみてください。

一人暮らしの節約は固定費から見直し

節約ができる環境が整ったら1つずつ節約できる箇所を探して取り組んでいきましょう。その際に最初に節約を取り組むのにお勧めの生活費は“固定費”です。

固定費から節約するメリットとしては

  • 節約にかける手間が少ない(プランを見直して乗り換えるだけ)
  • 一度の節約で継続した節約効果がある
  • 普段から節約を心がけなくてもいい

などがあります。具体的に固定費を節約するのであれば次の3つの支出から見直して、節約に取り掛かってください。

通信費

固定費の中でも節約効果が高いのが通信費です。具体的にはスマホ代やインターネット代が通信費に該当します。

今の時代スマホやインターネットがないと生活が難しくなります。その一方で格安なプランがあったり通信費を下げるサービスなどがたくさんあります。

特に一人暮らしで通信費を節約するのであれば、次の2点がおすすめです。

『インターネット代無料』の部屋を探す

賃貸住宅によってはインターネットが無料で使える部屋を提供しているところもあります。もし部屋を探している時に無料でインターネットが使える部屋が空いていたら、候補の1つとして考えてみてください。

インターネットを個人で契約する場合、以下の費用が発生します。

項目 用途 金額(目安)
回線使用料 インターネットを開通するための回線使用料 約3,000~6,000円
プロバイダー料金 ネット回線を使ってネットをつなげるプロバイダー利用料 約500~1,000円
回線工事費 インターネットを引き込むための工事費用(すでに回線が引き込まれている部屋の場合はかからない) 2,000~15,000円

インターネット代無料の部屋に住めば上記の費用を一切かけずにインターネットが利用できるため通信費の節約になります。

ただし無料で利用できるインターネットのデメリットとして

  • 通信速度が遅い場合がある
  • セキリュティ面が不安なところもある
  • ルーターなど機器を自前で用意する必要がある

などが挙げられます。

インターネットをどのくらい使うか?どんな目的で使うか?によっては自身でインターネット回線を引いた方がいいですが

たまに検索したり動画見たりするくらいしか使わないし

・・・という人は、部屋探しの時に“インターネット代無料”の物件を中心に探すのがいいでしょう。

格安SIMに乗り換え

スマホ代を節約する方法の1つが“格安SIM”への乗り換えです。

格安SIMとは大手通会社(docomo、au、ソフトバンク)以外が販売しているSIMカードのことで、大手通信会社よりも格安な料金でスマホが利用できます。価格は各サービス会社やプランによって異なりますが安いプランであれば月額980円から利用できるものもあります。

格安SIMには

  • 店舗サポートがない
  • キャリアメールが使えない
  • 利用できるスマホ端末が限られている

などのデメリットはありますが、スマホ代を大きく節約できるため通信費を節約するのであれば乗り換えない手はないでしょう。

格安SIMに乗り換えるためにはいくつか注意点があります。下記ページに格安SIMに乗り換える際の手順や注意点をまとめましたのでそちらを参考に格安SIMに乗り換えてスマホ代を節約してみてはいかがでしょう。

光熱費

固定費の中でも“使い道”を意識して節約をしていくのが光熱費です。光熱費は“電気代”“水道代”“ガス代”の3つの支出の総称を指します。

総務省が発表した家計調査報告(2018年)によると光熱費の各支出の平均は以下のようになっています。

支出項目 金額(平均)
電気代 5,852円
ガス代 3,104円
水道代 2,142円

出典:総務省統計局『家計調査(家計収支編)』

つまり一人暮らしの光熱費は電気代、ガス代、水道代を合わせて10,000円以下に収められるのが理想と考えられます。

各支出の具体的な節約方法は以下の通りです。

電気代を節約するには?

電気代を節約するはなんといっても“つけっぱなし”を無くすことです。例えば

  • 外出する際に照明を消す
  • テレビをつけたまま寝ない

などなど。

特に電気代を節約するためにまず注目すべきは“エアコン”です。エアコンは自宅にある家電の中で最も消費電力が大きいため、エアコンの使い方や部屋の温度調整の仕方を工夫して電気代を節約する必要があります。

また電気もつけっぱなしはもちろんですが“待機電力”も意外と電気代がかかっています。

資源エネルギー庁が発表した『平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要』によると一世帯あたりの待機電力の消費量は228kWh/年で、全電気消費量の5.1%にあたります。

これを総務省が発表した2018年の家計調査報告書による単体世帯の年間の電気代(5,852円×12ヶ月=70,224円)を元に計算すると年間約3,581円が待機電力で消費した電気代になります。

冷蔵庫など常に待機電力を使っている家電もあるため待機電力の電気代をゼロにはできませんが、ムダな待機電力を減らすことで電気代の節約に貢献します。一人暮らしにとっては待機電力にかける電気代は決して小さくないので細かいところから家電の使い方を見直して待機電力を減らしていきましょう。

水道代を節約するには?

水道代を節約するためには電気代と同様で“使いっぱなし”を防ぐことです。

例えばシャワーを浴びたり顔を洗う時でも水を出しっぱなしにするのではなく

  • 水を使う時だけ水を出す
  • 水を使わない時は水を止める

を心がけてください。

またホームセンターなどで節水グッズが販売されています。節水グッズを活用すると使い方を変えなくても水の使用量が抑えられるため水道代の節約ができます。

それ以外にも水道の元栓を少しだけ閉めると水の流れが制限されるため自宅で使う水の量を全体的に抑制できます。水道代の具体的な節約方法については下記ページで詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

ガス代を節約するには?

ガス代を節約するためにはまずお風呂の入り方やシャワーの浴び方を改善しましょう。例えば

  • 追い炊きの回数を減らす(年間約6,000円節約できる)
  • シャワーの利用時間1分だけ減らす(年間2,300円節約できる)
  • 節水シャワーヘッドを使う(水道代節約にもつながる)

などなど。またキッチンでガスコンロを使う際にも

  • 火の強さは“中火”で
  • レンジを使って野菜を下茹でする
  • お湯を沸かす時は電子ケトルを使う

など。ガスには『都市ガス』と『プロパンガス』の2種類があり、都市ガスよりもプロパンガスの方がガス代は割高に設定されています。

住んでいる地域によってはプロパンガスしか利用できないところもありますが、もし都市ガスとプロパンガスのいずれかを選択できるのであれば都市ガスを選んだ方がガス代は節約できるでしょう。

保険料

万が一に備えて保険に加入している人もいます。しかし一人暮らしの人は必要以上に手厚い保障をつける必要はありません。

特に会社に勤めている人であれば健康保険の“傷病手当金”があります。

傷病手当金とは、病気やケガを理由に連続して3日間以上仕事につけず給料がもらえない場合に受けられる保障のこと。

扶養家族がいれば傷病手当金だけでは生活が難しいため保険に加入した方が良いでしょう。しかし一人暮らしであれば生活費も二人以上の家庭に比べてかかるわけではないため、無理に保険に加入しなくても大丈夫です。

とはいえ、全く保険に加入しないのも“もしもの事態”になったら不安なので国民共済やけんみん共済など総合型の保険に加入しておくのもいいでしょう。月々の保険料も安いため固定費の節約につながります。

一人暮らしに特化した食費節約術

一人暮らしの節約の中で避けては通れないのが食費です。

食費は生活の工夫次第で節約できます。とはいえ、無理に食費を節約しようとすると食生活が乱れて体調を崩したりイライラするのが増えたりするなど生活に悪影響を及ぼしかねません。

食費を節約するにあたってはまずは次の4点を意識して始めてみましょう。無理に理想の状態に持っていかず、徐々に習慣づける感じで取り組んでいってください。

食費節約の基本は“自炊”

食費を節約するのであれば“自炊”を増やす努力をしましょう。例えば一人で外食をすると1食当たり1,000円前後かかってしまいますが自炊をすれば200~300円くらいで済ませられます。

理想は朝・昼・夜を全て自炊することですが、一人暮らしをしていると仕事から疲れって帰ってすぐに食事の準備…は難しいですよね?特に料理をする習慣がないと

料理を作るのがめんどくさい

となって自炊をやめてしまったりもします。そのため

  • 自炊をするのは休みの日だけ
  • 1度に2~3食分作って保存する
  • 手軽にできる料理のレパートリーを増やす

などを意識して自炊を始めると自炊する習慣がつきやすくなります。一人暮らしにおすすめの料理レシピについては調味料を販売している“味の素”のサイトで紹介されていますので参考までにどうぞ。

食材はコスパの良い物を中心に買う

食費を節約する最大のポイントは『いかに安く食材を買えるか?』です。

食材を買う時に大事なのは“コストパフォーマンスの高い食材”を中心に買うこと。コストパフォーマンスの高い食材とは

  • 比較的安価で手に入る
  • 料理に使えるバリエーションが多い
  • 日持ちする

の3点で決まります。特に次の4つの食材はコストパフォーマンスの高い食材として多くの節約ブログでお勧めされていますので、食材を買いに行く際は優先的に買うようにしてください。

もやし

野菜を買う時にまず買っておいて損がないのが“もやし”です。

もやしは他の野菜に比べて安価で購入できるうえに炒め物やスープなどに使えるためバリエーションが豊富なため一人暮らしの人の自炊に重宝します。ただし長期保存には向いていないのでまとめ買いをする時は“買いすぎ”に注意してください。

キャベツ

もやしと共にキャベツも一人暮らしの人が自炊をする時におすすめする食材です。

キャベツは1玉以外にもハーフや1/4といった少量でも販売されていますし価格も安定しています。また冷凍保存しておけば長持ちするため弁当を作る時にも重宝します。

使い方も炒め物やスープ、さらにはサラダなどバリエーションも豊富です。

鶏のむね肉

基本的に肉類は賞味期限が短かったり価格が高かったりで一人暮らしの人はなかなか手が出しにくい食材ですが、鶏のむね肉は豚肉や牛肉と比べて価格も安いのでおすすめです。

鶏のむね肉は焼ければメイン料理になります。またスープやシチューに入れたりできますし、蒸せばサラダにも使えます。保存も小さく切って冷凍庫に入れれば長持ちします。

乾物やインスタント食品

野菜や肉類などの生もの以外にもパスタなどの乾物やラーメンなどのインスタント食品も買い物に行った際に買っておくといいでしょう。

乾物やインスタント食品は野菜や肉類と違ってかなり常温で保存してもかなり長持ちします。また調理も簡単なので体力的に自炊できない時の強い味方になってくれます。

価格は生鮮食品に比べたら割高なため

そろそろストックがなくなりそうだから買おうかな

…と、なくなったら補充するくらいの頻度でOK。またスーパーのセールなどで安くなっている時にまとめて買うと食費の節約につなげやすいです。

コンビニは極力利用しない

食費を節約するためにもコンビニは極力利用しないようにしましょう。

なぜならコンビニで売られている弁当や食材はスーパーに比べると割高だから。またコンビニには“衝動買いさせる施策”が各所に施されているため、ついつい欲しい物以外のものまで買ってしまいやすくなるからです。

できればコンビニでの買い物は控えて、スーパーで食材を買うようにしましょう。またコンビニで食材を買う時は

  • 緊急で欲しい物だけを買う
  • PB惣菜だけを買う
  • お菓子、飲み物は絶対に買わない

といったルールを設けて利用すると余計な食費を使わずに済みます。

PB(プライベートブランド)とは?

PBとは小売店や卸売業者がメーカーと協力して商品開発をして販売している商品のこと。メーカーから中間業者を介さずに販売できるため安価で購入できます。

外食は月に1回が目安

一人暮らしの人で食費がかさむ最大の原因は“外食”です。

例えば三食全て外食にした場合、1食当たり1,000円だと仮定すると1ヶ月の食費は90,000円(3,000円×30日)かかる計算になります。仮に朝食を抜いたとしても60,000円(2,000円×30日)ですから一人暮らしの食費にしたらかけすぎですよね?

外食をしないで食事を摂るには自炊がベストです。ただ自炊する習慣がないのであれば炊飯器でご飯だけ炊いてスーパーで惣菜を買っても外食するよりは安く済ませられます。

とはいえ、友人や家族と外食するのは“娯楽費”や“交際費”でもあるので外食を絶対にしてはダメ!…というわけではありません。

月に1回くらいは

今日くらいはちょっと外でご飯を食べよう

…という日を作ってもいいと思います。もちろん外食をするなら外食用の予算はとっておくように。

一人暮らしの節約は健康管理も大切

一人暮らしで節約するためには“支出を抑える”のも大事ですが”余計な支出を出さない“のも重要です。特に健康面には気を使って生活すると生活費の節約にもつながります。

例えば病気やケガなどをしたら当然病院に通いますよね?病院で診察してもらうのも無料ではないですから“治療費”という支出が発生します。

さらに病気やケガで仕事を休んでしまうと今度は“収入”に影響します。

例えばインフルエンザなどで会社を数日間休んでしまうと休んだ日の給料は支払われません。(有休を使わなければ)収入が減ればより生活費を削ったり貯金を崩して生活しないといけなくなります。

一人暮らしの人が節約を成功させるには“健康”が大前提にあります。健康維持のために次の3つは必ず心がけましょう。

無理な節約は絶対にしない

一人暮らしの人で体調を崩す原因としては“無理な節約”をしているから…というのがあります。

例えば今まで一度も自炊した経験がない人が食費を節約するために

食費は1日1,000円で過ごす

とかなりハードルの高い目標設定をすると、日々の生活にストレスが溜まりやすくなったり、栄養が偏って体調を崩しやすくなります。

節約も大切ですがあくまでも“日々健康的に過ごすこと”の方がもっと重要です。無理な節約は避けて“できる範囲”の節約から少しずつ取り組んでいき、ストレスを溜めないようにしましょう。

遊ぶための予算をきちんと用意する

日々節約に取り組んでいるとどうしてもストレスを溜めてしまいます。節約や日々の生活で溜まったストレスを発散させるためにも月に1回は友人や家族と楽しい時間を過ごしてリフレッシュしましょう。

もちろん遊ぶとなるとお金はかかりますが、ストレスを発散するための支出は必要な支出です。つい楽しくなって遊ぶお金を使いすぎないよう“娯楽費”の予算をあらかじめ用意するように。

総務省が発表している家計調査報告(2018年)によると単体世帯の交際費にかける割合は約3.6%となっています。(実収入330,867円に対して交際費12,136円)交際費は手取り収入の3%以内に収まるよう予算を組んでみてください。

体調を崩したら迷わず病院に行く

どんなに健康に気を使っていても風邪をひいたりケガをしてしまう事はあります。もし病気やケガをしたら迷わず病院に行って診察してもらいましょう。

病院に行くよりも市販の薬を買った方が安く済みます。しかし市販の薬を飲み続けても治る保証はありませんし、病気やケガの完治が長引けば結果的に治療費は高くついてしまううえに大きな病気に発展する可能性だってあります。

ならば病院に行ってしっかり医師に診察・治療をしてもらい、適切な処方箋を出してもらった方が完治も早いですから治療費も最小限に抑えられます。

万が一に備えて自宅から近い病院やクリニックの場所は把握しておきましょう。できれば初診は特定療養費が発生する大きな病院よりも初診料だけで済む診療所やクリニックに行くのがおすすめです。

特定療養費とは?

特定療養費とは初診料とは別に発生する診察料を指します(自費)特定療養費の具体的な金額はベッド数や各病院が任意で決められます。

クレジットカードの使い方を工夫

生活費を節約するのであれば“クレジットカード”の使い方は非常に重要です。

クレジットカードは、現金がなくても買い物ができてしまいます。そのためついクレジットカードを使いすぎてしまうと翌月以降にカード会社から請求額が高額になってしまい、払うのが難しくなったりします。

基本的に節約のためにはクレジットカードは使わない方が良いのですが例外もあります。それが“固定費”の支払いです。

固定費の支払いは

  • コンビニ支払い
  • クレジットカード払い
  • 銀行引き落とし

のいずれかになります。コンビニ支払いはわざわざコンビニに行かないといけませんし、銀行引き落としは、各支払いがバラバラで引き落とされるため、口座に残しておくお金を計算する必要があります。

しかしクレジットカードで固定費をまとめて支払うと

  • 固定費がいくらかが一目でわかるカード請求額=固定費の総額だから)
  • コンビニに支払いに行かなくてもいい
  • カードの利用限度額が固定費によって圧迫される(カードで無駄遣いできなくなる)
  • クレジットカードのポイントが貯まりやすい

といったメリットがあります。

契約している会社によってはクレジットカード払いができない固定費もありますが

  • 家賃
  • 通信費(スマホ代など)
  • 光熱費

はクレジットカード払いに変更できれば変更しましょう。支払いがシンプル化されてお金の管理がラクになるため、間接的に生活費の節約につながります。

一人暮らしでも節約すれば月3万貯金できる

これまで一人暮らしの人が効率よく節約するための方法として

  • 適切な家賃の部屋に住む
  • 固定費から見直す
  • 食費を減らす工夫をする
  • 健康管理を大切に
  • クレジットカードを上手に活用

の5つを紹介してきました。では実際に一人暮らしの人が節約に取り組んだらどのくらい生活費を抑えられるのでしょうか?

家計再生コンサルタントの横山光昭さんが一人暮らしの生活費の理想的な割合を『東証マネ部!』で紹介していました。ちなみに収入は『平成28年賃金構造基本統計調査』で発表された平均初任給(額面給与)20万3400円(手取りで170,000円)で算出しています。

家計費内訳 理想の割合 金額
給料手取り額 170,000円
家賃 30% 51,000円
食費 18% 30,600円
光熱費 8% 13,600円
通信費 2% 3,400円
生命保険料 1% 1,700円
生活日用品 2% 3,400円
医療費 1% 1,700円
(自身の)教育費 5% 8,500円
交通費 2% 3,400円
被服費 3% 5,100円
交際費 4% 6,800円
娯楽費 3% 5,100円
嗜好品 2% 3,400円
その他 2% 3,400円
貯金 17% 28,900円

出典:東証マネ部!『新社会人の“理想的な家計簿”シミュレーション』

上記の数字はあくまでも目安ですから、必ず上の割合を守らないといけないわけではありません。特に手取りが20万円前後であれば月々の貯金額を20,000円から始めてもいいでしょう。

また

  • 被服費
  • 交際費
  • 娯楽費
  • 嗜好品

については、各々で各支出のバランスを変えてもいいでしょう。

上記の支出割合とご自身の支出割合を比較して“支出割合が高いもの”から具体的な節約に取り掛かってください。

まとめ

一人暮らしの節約は人によってはやりすぎてしまい、気持ちに余裕がなくなったり苦しい思いをしながら生活している人も少なくありません。

確かにある節約にはある程度のガマンは必要です。しかし必要以上にガマンしなくても節約に取り組む順番や考え方次第ではストレスなく節約ができます。

不要な支出は徹底的に削減し、使うべきお金はきっちり使う。

メリハリをもってお金を使うのを意識して一人暮らしの節約を心がけてください。