ゲームへの課金

ゲーム課金に依存している人の心理と依存しないための予防策

近年ゲームの楽しみ方も変わりお金がかかるポイントも変わってきました。しかし七宝でゲームの課金が「クセ」になりついつい課金したくなってしまういわゆる“課金依存”の人が増えているのが問題になっています。

特に「廃課金」と言われているゲームに何十万、何百万円も使っている人達は心理的に課金が日常化されており、日々の必要な出費に『ゲームの課金』が組み込まれています。ではなぜそこまで課金に依存してしまうのでしょうか?

ここでは課金に依存してしまう人の心理や、そうなってしまうまでの過程を紹介します。また課金に依存しないでゲームを楽しむための予防策についても紹介しますので、最近「課金したい・・・」という要望が強いと感じている人は一読してもらえばと思います。

はじめはみんな “無課金”で始める

近年ゲームへの課金が問題になっていますが、最初は多くの人が課金に対して抵抗を感じていました。普通に考えたらお金をかけずに遊べるのであればそれに越したことはありません。

課金が必要なゲームは主にスマホゲームやソシャゲに多く見られます。最近はコンシューマーゲームでも有料DLC(ダウンロードコンテンツ)を別途で販売しているソフトもありますが“課金のしすぎ”が問題になっているゲームのほとんどはスマホゲームなどです。

スマホゲームなど課金要素が高いゲームの多くは無料で始められる点。

PS4などコンシューマーゲームの場合、ソフトを購入しないと遊べません。しかしスマホゲームやソシャゲは端末にダウンロードするだけで遊べます。

つまり現在課金に依存している人も最初は「無課金で遊ぼう」と考えていたはず。無料で遊べるゲームに進んでお金を払う人はそうそういませんからね。

ではどのタイミングでゲームに課金するようになったか?というとゲーム内のアイテムを手に入れたい!という気持ちが強くなった時。

ソシャゲやスマホゲームはゲーム内で使えるアイテムやキャラの入手方法が『ガチャ』というランダム要素を含むシステムを採用しています。そしてガチャを回すための素材をお金で買えるようにすれば「絶対にこれがほしい!」という人は課金してガチャを回しますよね?

もちろんこうした欲求がたまになら問題ありません。しかし一度課金するとお金さえ払えばすぐにガチャが回せる・・・という考え方に変わっていき、どんどん課金をして「クセ」になっていくのです。

ゲーム運営会社も課金に対する規制を設けている

課金のし過ぎなどが問題になると「運営が悪い!」という人もいます。しかしゲームを運営するのにはお金がかかりますし無料でゲームを提供しているため、課金の仕組みがないと会社が成り立ちません。

そのため、運営会社がユーザーに課金してもらえるようなイベントなどを開催するのは当然の行為と言えるでしょう。とはいってもガチャの輩出率を操作してレアアイテムが出ないようしたなどといった会社があったりなど課金に対するトラブルも発生しました。

そこで、今後こうしたトラブルが起きないよう現在ガチャ要素があるゲームに対してはガイドラインが設けられており、それに順守した仕組みでなければいけないルールがあります。

言い換えれば上記の規制を無視したガチャを提供している会社はかなり悪質な運営をしている可能性があるため、間違っても課金しない方がいいでしょう。

課金依存になるきっかけは「とりあえず数千円」

現在課金依存している人も最初からいきなりゲームに数万円使っているわけではありません。最初は3000円や5000円といった金額から課金を始めています。

先ほども言いましたが課金要素があるゲームの多くは無料で遊べます。しかしゲームに行き詰まるとガチャで輩出されるアイテムがどうしても欲しくなってしまう。

その時我慢できれば課金依存にはなりません。しかし「1回だけ課金して・・・」という気持ちで課金してしまうと、一気に課金に対するハードルが低くなります。

ガチャの場合、欲しいアイテムが出るかどうかは確率によります。当然レアなアイテムほど輩出率が低く設定されているため、1回の課金で欲しいアイテムが出る確率も低い。

そうなると「せっかく課金したのにこれじゃ納得できない!」となりさらに課金してほしいアイテムを狙いに行く・・・。こうした心理状態になってしまうともう課金せずにはいられなくなるわけです。

最初は数千円から始めた課金も、気が付けば1回に数万円つぎ込んでしまうことだってあるでしょう。また新しいアイテムが実装されると「よし、引こう!」とすぐに課金してガチャを引いてしまう・・・このようにたった1回の課金がきっかけに“課金依存”になっていく人もたくさんいます。

課金クセが付いた人の具体的な心理・思考

1回の課金をきっかけにゲームにお金を使うのがクセになってしまう課金癖。これまでお話ししたように課金がクセになる流れとしては主に下の図のような流れでクセになると言われています。

ゲームへの課金が常習化するまでの心理参考:http://www.daj.jp/cs/newswatch/141014_01/

上記のようなループにはまると抜け出すのは相当大変です。特に下記ページで紹介しているような人はゲームへの課金がクセになる可能性が高いので注意しましょう。

そして課金がクセになっている人というのは次のような心理状態に陥っていると言われています。

欲しいものはいくら積んでも手に入れる

課金がクセになっている人はいわゆる『コンプリート欲求』と呼ばれる欲求が強くなっています。欲しいものを手に入れるために惜しみなくゲームにお金を投入する傾向が強いです。

もちろん最初は「5000円まで」「1万円まで」と上限を決めていたでしょう。しかしそれでもお目当てのものが出ないと

「来月我慢すればいい」
「別の支出を節約すればなんとか」

という考えに変わっていきます。つまり欲しいアイテムを手に入れるために『ゲームの課金』の優先順位が上がってどんどん使ってしまい、課金がクセになってしまう・・・というわけです。

クリアするために積極的に課金する

ゲームの難易度が高くなればなるほどガチャで輩出されるアイテムの重要性が高まります。「これさえ持っていれば・・・」という思いが強くなるとほしいアイテムが出るまで課金してガチャを回すようになります。

またランキングシステムを採用しているゲームで遊んでいるユーザーの中には「上位になりたい」という理由から課金してアイテムを集めている人もいるでしょう。(ランカー欲求)

他人が課金しているから自分も課金する

自分が課金をしていなくても周りが課金してガチャを回していると「みんな課金しているから自分も・・・」という気持ちが出てきます。特にコミュニティが存在したり複数のプレイヤーと楽しむマルチ系のゲームに課金している人はこうした理由から課金している人が多いと思います。

またTwitterなどのSNSで同じゲームを楽しんでいる人も課金を始めたきっかけは「フォロワーさんが神引きしてたから」というものだったりします。周囲が課金に対して肯定的な意見だと「課金は別に悪いことじゃない」と思い始め、それが次第に「課金は必要だ!」という度を越えた考え方になっていくのでしょう。

課金に依存した人はどうなったのか?

色々な出来事がきっかけで課金をはじめ、依存してしまった人はたくさんいます。もちろん課金に依存しても生活ができるくらい収入があったりうまく生活費をやりくりできていれば問題はありません。

しかし中には生活費までもゲームにつぎ込んでしまい、毎日の生活に大きな負担をかけている人もいます。中にはゲームに課金するために借金をした人もいるでしょう。

ゲームに課金しすぎたことによって後悔した人の例については下記で紹介しています。「自分はまだ大丈夫」と思っていてもいつ同じような目に遭うか分からないので、無理な課金をし続けるリスクがどんなものか?を知っておいてください。

もちろんゲームに課金すること自体が悪いわけではありません。中には自分で決めた予算内で課金をして楽しくゲームで遊んでいる人もたくさんいます。

大事なのは課金に“依存しない”遊び方でゲームを楽しむこと。無理がない範囲であればゲームの課金は“趣味に使うお金”ですので上手に使いましょう。

ゲームに課金して後悔しないための予防策

課金がクセになっている人の心理の多くは

「なんとしてでもアイテムがほしい」
「どうしてもゲームをクリアしたい」
「同じゲームをやっている人達から『すごい』と言われたい」

という気持ちから来ています。言い換えればそういった気持ちが生まれないようゲームを楽しめば課金に対する欲求も弱くなり「課金しないと!」とはなりにくくなります。

そのためには普段からゲームとの『付き合い方』を改めるのが大切。

特に次の3点に注意し、改善していけば必要以上ゲームに課金しなくなりますし、課金しなくても楽しく遊べるはずです。

1.ルールを守ってゲームを楽しむ

先ほども触れましたが悪いのは『無理をした課金』であり、生活に支障が出ない程度であれば課金しても問題ないと思います。そのためには課金に対する“ルール”を設け、それを順守すること。

課金で後悔しないためのルールについては下記で紹介しています。これらを参考に

「無理のない課金とはいくらまでか?」
「課金しなくても楽しめる遊び方はないか?」

を模索してみてください。

2.ゲーム以外の趣味を見つける

そもそもゲームに課金したくなるのは、そのゲームに対する熱がすごいから。ならば一度ゲームする時間を減らして距離を置いてみると、課金欲は徐々に和らいでいきます。

例えば

・課金要素がないゲームを始める
・ゲーム以外の趣味を探す
・友人や家族と遊ぶ時間を多く作ってみる

など。ゲームをプレイする時間を減らしていけば「別に課金する必要ないよね?」という気持ちが生まれ、課金したい衝動が落ち着いていくでしょう。

3.お金の使い方そのものを改める

ゲームの課金も「お金の使い方」の1つにすぎません。課金に依存しているということは、お金の使い方がそもそも間違っている・・・と言えるでしょう。

ならば根本的に自分のお金の使い方を振り返り、反省してお金の使い方そのものを改めてみてください。特にまだそこまで課金がクセになっていない人は自分の収支を確認することで

「え?自分ゲームにこんなに使っているの?」

と我に返ることができ、割とすんなり課金額を抑えられるかもしれません。上手なお金の使い方については下記ページで紹介していますので、こちらの記事と自分のお金の使い方を比べてみてください。

まとめ

いかがでしたか?課金がクセになる人の心理についてとそうならないための予防策についてお話してきました。課金クセは誰でもなりますし、ちょっとしたきっかけで課金に依存してしまいます。

そうならないためにも普段からゲームと適切な距離を取って遊び、無理のない範囲でお金を使って楽しんでください。課金に依存しても良いことは1つもありませんのでくれぐれも課金のし過ぎにはご注意を。