結婚してからの貯金

旦那に「小遣いが足りない」と言わせないための5つの対策

家庭によって家計のやりくりを奥さんが一手に引き受けているところもあると思います。そんな家庭の場合、旦那さんはお小遣いをもらっているでしょうが「小遣いが足りない」とぼやいている旦那さんも少なくありません。

もちろん奥さんも家計にゆとりがあるのなら旦那さんのお小遣いを増やしてもいいと思うのでしょう。しかし「こっちも大変なんだから少ない小遣いでやりくりしてくれ」というのが多くの奥さんの本音だと思います。

しかし、中には少ない小遣いでもそこまで不満を持っていない旦那さんもいます。実は小遣いが少なくても不満を持たない家庭は奥さんが「小遣いが足りない」と言わせない対策をしていたりもします。

ここでは奥さんが旦那さんに「小遣いが足りない」と言わせないために実践している5つの方法を紹介します。

1:お金の使い方を夫婦で共有する

そもそも旦那さんの小遣いが少ないのは何かしらの理由があってその金額になっています。その理由を旦那さんが納得してくれれば「少なくても仕方ない」という気持ちを持ってくれます。

つまり『なぜ小遣いがこの額なのか?』をきちんと旦那に理解してもらうのが大切。そのためには家計に関する情報を夫婦で共有し、2人で貯金や節約に取り組むようにしましょう。

特に次の3点は家計の共有するうえで大切なポイントとなるので、必ず旦那さんに理解してもらうように。

貯金する目的

貯金する目的は各家庭によって色々あると思いますが旦那さんと奥さんが目的を共有すると旦那さんも協力的になってくれます。その1つが小遣いで「お金を貯めるためなら」と小遣いが少ないことも我慢してくれると思います。

月々の家計の収支

月々の家計の収支を旦那さんが理解していないと「なんで小遣いが少ないんだ!」という不満が生まれやすくなります。「今うちはこんな状況になっている」ときちんと説明できれば旦那さんも小遣いの少なさを納得せざるを得ません。

小遣いをあげたくてもあげるお金がない・・・ということを旦那さんにきちんと説明すれば「少ない」という不満は抑え込めることができます。

一般的な旦那の小遣いの相場

「小遣いが少ない」という旦那さんはいるが、そもそも旦那さんの小遣いとは一般的にドンくらいが相場なのでしょうか?

営業支援や市場調査を実施しているソフトブレーン・フィールドは、2012年の11月に同社登録の30代から40代を中心とした既婚女性会員831名を対象に「旦那のお小遣い調査」を実施しました。

まず、旦那のお小遣いについて「お小遣い制を採用しているかどうか?」という質問については68.4%が「Yes」と回答しました。

旦那 小遣い1

次に夫婦のお小遣いについてですが、旦那の年齢によってその額が異なる結果ができました。例えば30代以下の夫婦の場合、旦那お小遣いが3万円以下と回答した割合は全体の75%以上だったのに対して、50代でお小遣いが3万円以下なのは全体の約25%でした。

旦那 小遣い2

年齢別のお小遣い平均額で見てみると

30代以下 27,827円
40代   35,914円
50代   43,671円
60代以上 40,317円

という結果でした。さらにお小遣いの中に昼食代が含まれているかどうかによってもその金額に変化がありました。昼食代が含まれていない旦那のお小遣いの平均は30,023円だったのに対して昼食代が含まれた旦那のお小遣いの平均は45,421円と約15,000円もの違いがありました。

旦那 小遣い3

以上の点からみると、旦那さんのお小遣いというのは3万円前後が相場であり、さらに昼食代を含めると4.5万円くらいだということが分かります。もちろん各家庭の家計事情だったりなどで多少違いはあるものの、これを1つの物差しとして旦那さんのお小遣いをいくらにするか話し合うと、大きなケンカにはならないでしょう。

2:小遣いの「渡し方」を工夫する

旦那さんのコントロールが上手な奥さんは小遣いの「渡し方」を工夫しています。実は渡し方を変えるだけで旦那さんに「足りない」と思わせなくすることができるのです。

具体的に旦那さんに「小遣いが足りない」と思わせない方法とは以下のやり方です。

“毎月の小遣い”と“臨時の小遣い”を作る

毎月決まった金額を渡すのが小遣いの渡し方の基本でもありますが、それとは別に臨時で渡す小遣いを作ると旦那さんは小遣いの少なさに対して文句を言わなくなります。なぜなら

「なくなってももらえるから」

という安心感が生まれるから。臨時に渡す小遣いについては基本的に

家事の手伝いをしてくれた
仕事の付き合いでどうしても必要

など、何かしらの条件を満たしたときに渡すのが鉄則。でないとどんどん小遣いをせびってきますからね。

小遣いを完全出来高制にするのはNG

「家事を手伝ってくれるなら小遣いをあげる」と完全歩合の渡し方をする奥さんがいますが、実はあまりよくありません。そもそも家計の収入は旦那さんの給料ですから小遣いが完全歩合になると

「なんで自分が稼いだお金を自由に使えないんだ」

という不満が起こりやすくなります。お金でもめると離婚にもつながりますので毎月渡す小遣いはきちんと作ってあげましょう。

収入が上がったら小遣いもあげる

給料が上がっても旦那さんの小遣いを据え置きにする奥さんがいますがこれもお勧めしません。なぜなら家計の収入は旦那さんの給料であり、旦那さんが仕事を頑張ったから給料が上がったわけですから。

給料が上がったら家計にゆとりができるはずですから、きちんと旦那さんの小遣いも上げてあげましょう。そうすれば旦那さんも小遣いについて文句を言いにくくなりますので。

3:家計の一部を旦那に任せる

旦那さんが小遣い制の家庭の多くは奥さんが生活費の裁量権を持っています。つまり何にいくら使うか?を決めるのは奥さんだということ。

そのため「旦那の小遣いはこのくらいでいいだろう」という奥さんの思惑と「もっとほしい!」という旦那さんの要望がずれると旦那さんは小遣いに不満を持ちます。つまり生活費において旦那さんに裁量権がないことが小遣いに対する不満を持つ原因・・・とも言えます。

そこで旦那さんに家計の一部の裁量権を任せてみてください。おすすめなのはレジャー代など家族で遊ぶお金がいいでしょう。

実際にレジャー代を旦那さんに一任したことによって小遣いによる不満を解消した家庭があります。

わたしも女性ですので、妻側の言い分は分かります。「ある程度自由に使えると言っても、結局家庭のものや、夫や子供の物ばかり買っていて、自分の物はほとんど買えない!」と思っている人も多いでしょう。

もちろん、わたしは「夫が可哀相だから小遣いを増やすべき」だと思っているわけではありません。

ただ現状として、妻の方が日頃から自分の裁量でお金を使えている分自分の小遣いに対する不満は持ちにくく、夫は使えるお金が少ないので不満を持ちやすい、ということが言いたいのです。

ではどうするか?

わたしは、家計の中から「夫が自由に使える(=裁量権を持つ)お金を増やす」という方法を提案したいと思います。

たとえば、「レジャー費は夫に預ける」という方法。家族で出かけるときにも、妻が家計用の財布を持ち、会計をすることが多くないですか? 出掛けるときだけ夫に家計用財布を渡してお会計をしてもらうとか、もしくは毎月のレジャー費をまとめて夫にわたし、レジャーの計画もすべて夫に任せてみる、なんていうのもいいでしょう。

我が家の例を挙げると、夫の休日や帰りが早い日には、夫が夕食を作ってくれることになっています。もともと料理好きということもありますが、夫が作るということは買い物から夫がする必要があるため、ある程度自由にお金を使ってもらうことができます。

引用先:マネーの達人
2015年7月16日掲載

もちろん上記は1つの具体例なので、絶対にレジャー代を・・・というわけではありません。ただ「家計の使い道」の中で旦那さんが自由に使える部分があると自分で考えて使うようになるため、自然と少ないという不満が消える・・・ということです。

4:旦那に「正しいお金の使い方」を教育する

「小遣いが少ない」と言っている旦那さんの中には単純にお金の使い方が下手な人も少なからずいます。要するに無駄遣いが多い旦那さん・・・ってことですね。

特に月の小遣いが4万円以上ある旦那さんで「足りない」という人は高い確率で無駄遣いに使っていると思います。こうした無駄遣いの多い旦那さんに“お金の使い方”を教育して小遣いのやりくりの仕方を叩き込むのも手段の1つと言えるでしょう。

金遣いが荒い旦那の主な小遣いの使い道

「mamaPRESS」というサイトによると、旦那さんの小遣いの使い道で多かったのが

1位:タバコ
2位:飲み会
3位:ギャンブル

の3つと言われています。「飲み会」については仕事上の付き合いなどがあるため仕方がないとしてタバコとギャンブルについては決して生産性がある使い方とは言えません。

もし改善できそうなのであれば、旦那さんと協力してタバコやギャンブルから卒業してもらうようにしましょう。具体的な対策としては下記ページで紹介しているので参考までにどうぞ。

5:旦那に小遣いを使わせないように工夫する

旦那さんの小遣いが少ないのであれば“小遣いを使わせない”ようサポートしてあげるのも大切です。例えば旦那さんのためにお弁当を作ってあげれば旦那さんは小遣いを使って昼食を買う必要はなくなりますよね?

また奥さんが働きに出れない理由がないのであれば、パートや在宅ワークなどに取り組んで少しでも家計の収入がアップさせるのもいいです。そうすれば家計にゆとりが出てきますから旦那さんの小遣いにも反映できますよね?

結婚生活で貯金や節約をするのに大事なのはなによりも『夫婦での協力』です。どちらか一方にしわ寄せがいくと、そこからケンカになって離婚の原因になりかねません。

特にお金に関する話し合いは新婚の時にしっかりやっておくとそれが「家族のルール」となるのでケンカも起こりにくくなります。結婚生活を円満にするためにも下記ページを参考に生活費のやりくりを夫婦で協力して取り組みましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ちょっとした工夫で旦那さんは少ない小遣いでも満足してくれます。

もちろんお金の使い方や考え方は夫婦で違うでしょうから、きちんと話し合うことが大切です。旦那さんの小遣いは家計にとって“必要な支出”ですから、きちんと渡してあげてください。

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